カテゴリー: Web、GUI (page 13 of 24)

470. 違う機種のマニュアルをインストールしてしまったの?~SONY DSC-T200


先日、タッチパネルで操作できるデジタルカメラSONYのDSC-T200(以下、T200)を使う機会がありました。触り慣れていないタッチパネルの機種なので、マニュアルを読みながら操作しようと思いましたが、紙のマニュアルが付属しておらず、代わりにCD-ROMの電子マニュアルをパソコンにインストールする必要がありました。そこで、CD-ROMをパソコンに入れ、案内画面に従いインストールを進めていきました。

インストールが終了し、デスクトップに追加されたショートカットのアイコンを見ると、タイトルが「DSC-T70 ハンドブック (PDF)」となっているではありませんか。

デスクトップに追加されたアイコン

私は、もう一度インストールする事にしました。その時気付いたのですが、T200のマニュアルをインストールするには、下の写真にあるプルダウンメニューで「DSC-T200」を選択する必要があったのです。

インストール画面

今回のエラーは、「付属のCD-ROMには違う機種のマニュアルは入っていないはず」という私の先入観から起きたと思います。しかし、T200の様なコンパクトタイプのデジタルカメラは、様々なユーザーが使用し、「機種名を気にせず買っているユーザー」や、私の様に「注意深く読まずにインストールしてしまうユーザー」などもいるかもしれません。もし、機種選択のプルダウンメニューが目立つデザインであったり、機種名のみを選択するウィザード画面が表示されたりすれば間違えなかったかもしれません。些細な事ですが、その様なちょっとした工夫で、ユーザーを間違えさせないインストール画面ができたのではないでしょうか。

余談ですが、T200とT70のマニュアルは、共通で使えるモノでした。 

イマニュアルの表紙

468. 好みのサイズに変えられるSafariのテキストエリア


仕事柄、ユーザビリティテストの参加者を募るためのWEBアンケートをたくさん作ります。アンケートでは、自由記述で回答してもらう質問を作ることもあります。

大体これくらい書いてくれるかな、とアタリをつけてテキストエリアのサイズを決めていますが、長文の回答や一言だけの回答などいろいろあるので、サイズの設定にはいつも悩みます。

狭いテキストエリアに長文の回答を書くと、Internet Explorer(MicrosoftのWEBブラウザ)では入力した文章の途中までしか表示されないので、テキストエリアをスクロールしないと全文を確認することができません。 

Internet Explorer7のアンケート画面

Safari(AppleのWEBブラウザ)でアンケートページを表示して、同じ回答を入力してみます。

Safari(バージョン3.1)のアンケート画面1

はじめは、Internet Explorerで見るのと同じくらいのサイズで表示されていますが、テキストエリアの右下をドラッグすると、サイズを自由に変えることができるようになっているのです。

Safari(バージョン3.1)のアンケート画面2

小さいテキストエリアに書いた文章を、スクロールしながら確認するのは大変ですが、これならドラッグするだけでテキストエリアを好みの広さに調整できるので、アンケートに答えるときも作るときも負担が減る、とても親切な機能だと思いました。

458. ノーの言い方2通り?~答えづらいダイアログボックス~


インターネットを使っていると、さまざまなウェブサイトでログインを求められますよね。私が最近買ったパソコンには、各サイトのログイン情報を保存でき、次回訪れたときに自動的に入力してくれる認証機能が標準でついてきました。とても助かる機能なのですが少し不親切な点もあります。次の写真は、初めて訪れるサイトでログイン情報を保存するかを聞いてくるダイアログボックスです。

不明快なダイアログボックス

ログイン情報を保存したい場合はそのまま「はい」を選べばいいのですが、保存したくない場合にあなたなら「いいえ」と「しない」のどちらを選びますか?何度か試したところ、次のようなことがわかりました。

  • 「いいえ」:今回はとりあえず保存しないが、次回また保存するか聞かれる(一時的な拒否)
  • 「しない」:これからずっとこのサイトでは保存しない(永続的な拒否)

一時的か永続的かの違いで、確かにどちらも「保存しない」ことにはなっています。しかし現在のボタン名称では、その違いを理解するのは少し無理がありそうです。

他の認証機能はどうかなと興味を持ち、ちょっと調べてみました。次の写真はウェブブラウザ「Firefox」についている同じ機能のダイアログボックスです。 

明快なダイアログボックス

比較してみると、文言は前者に比べずっと明快な表現になっており、機能内容の違いも明確です。ボタンの名称としては前者ほどのシンプルさはありませんが、微妙な意味の違いを正確に伝えたい場合は、丁寧な説明にするべきだと感じました。

<関連する過去の日記>

●147. 同じような文言のボタンが3つも!?:http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/147.html 

457. 気づきやすい旧トップページへのリンク


仕事で外出する時のことです。もうすぐ出発しなければ間に合わないのですが、打ち合わせ資料や、報告書を急いで準備していました。念のため電車の乗り換え案内を印刷しておこうとして、いつも利用しているWebサイトにアクセスしました。
「あ!リニューアルされている…!」

リニューアル後のトップページ

リニューアル後のトップページは従来とレイアウトや入力方法も変わっており、戸惑ってしまいました。「なんでこんな時間がない時に…」と悔しがっていたのですが、画面上部に旧トップページへのリンクが用意されていることに気づきました。リンクをクリックすると、従来の慣れ親しんだトップページにアクセスすることができました。

リニューアル前のトップページ

実は、先ほどのリンクは目に付きやすくなるように工夫がされています。リニューアル前のトップページはオレンジが基調色になっており、オレンジ色のイメージがありました。「前のページはどこに行ったんだ~?」と探している人に対して、イメージとして記憶している色をリンクに使用することで関連性を高くしています。また、リニューアル後のトップページの背景色とのコントラストも高く目に入りやすいです。

急いでいる状況においては、新たに使い方を覚える時間と労力が非常にわずらわしく感じます。すぐに出かけなければいけなかった私には、リニューアル後の対応策が非常に効果的でした。おかげで、必要以上に戸惑うことなく乗り換え案内を印刷し、出かけることができました。

参考:ジョルダン株式会社(乗り換え案内ページ)
http://www.jorudan.co.jp/ 

455. サイズを区別しやすいアスクルの乾電池


会社にあるテレビ用リモコンの乾電池が、切れていることに気づきました。
交換しようとしましたが、文具棚に乾電池の在庫がなかったため、会社の備品を購入しているインターネットショップのアスクルで注文することにしました。

アスクル乾電池の注文画面

会社では、いつもアスクルの乾電池を使っているのですが、一目でサイズがわかりやすいのが良い点です。サイズごとに色が異なっていて、ラベルにサイズが大きく表示されています。私はいつもこの乾電池を使っているため、写真を見ただけで迷わずサイズを判別することができます。

インターネットで注文する際に、サイズの判別しやすさが非常に役に立ちます。例えば、下図は他社製の単3、単4の乾電池ですが、画面上ではほとんど違いが無いように見えます。サイズを判別する手がかりは、商品名の文字列最後尾にある「単3、単4」しかありません。 

商品名の文字列を頼りに、乾電池サイズを判断しなければならない

アスクルの乾電池のように、ラベルデザインの工夫次第で画面上でもサイズを判別しやすくなります。これで間違ったサイズの発注ミスを防げそうですね。

ただしアスクルの乾電池は単三と単四の色が赤と黒は、電池はグレードごとに規格で色が定められており、紛らわしい一面があります。ちなみにグレードによる色の規定は以下の様になっています。

  • マンガン(高出力):赤
  • マンガン(超高性能):黒
  • アルカリ:金

正しいグレードの乾電池を使用しないと、液漏れの原因となるため注意しなくてはいけませんね。

参考:

乾電池の規格について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%BE%E9%9B%BB%E6%B1%A0
アスクル注文画面(単3電池)のURL
http://www.askul.co.jp/s/21/2102/2102001/21020010003/1/2/10/0/ 

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