インターネットを使っていると、さまざまなウェブサイトでログインを求められますよね。私が最近買ったパソコンには、各サイトのログイン情報を保存でき、次回訪れたときに自動的に入力してくれる認証機能が標準でついてきました。とても助かる機能なのですが少し不親切な点もあります。次の写真は、初めて訪れるサイトでログイン情報を保存するかを聞いてくるダイアログボックスです。

不明快なダイアログボックス

ログイン情報を保存したい場合はそのまま「はい」を選べばいいのですが、保存したくない場合にあなたなら「いいえ」と「しない」のどちらを選びますか?何度か試したところ、次のようなことがわかりました。

  • 「いいえ」:今回はとりあえず保存しないが、次回また保存するか聞かれる(一時的な拒否)
  • 「しない」:これからずっとこのサイトでは保存しない(永続的な拒否)

一時的か永続的かの違いで、確かにどちらも「保存しない」ことにはなっています。しかし現在のボタン名称では、その違いを理解するのは少し無理がありそうです。

他の認証機能はどうかなと興味を持ち、ちょっと調べてみました。次の写真はウェブブラウザ「Firefox」についている同じ機能のダイアログボックスです。 

明快なダイアログボックス

比較してみると、文言は前者に比べずっと明快な表現になっており、機能内容の違いも明確です。ボタンの名称としては前者ほどのシンプルさはありませんが、微妙な意味の違いを正確に伝えたい場合は、丁寧な説明にするべきだと感じました。

<関連する過去の日記>

●147. 同じような文言のボタンが3つも!?:http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/147.html