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773. 重要注意事項を覆い隠してしまう説明書き 〜コインランドリーの使用手順〜


先日大阪に二泊の出張があり、滞在先のホテルで洗濯をしようとセルフ式の洗濯機を利用しました。普段こういうのをあまり使ったことがないのでちょっと緊張。

通常の洗濯のメンタルモデルだと、なにはともあれフタを開けて洗濯物を放り込みますよね?実際そうしたわけですが、そこで目に付いたのがこの説明書き。なかなかいい場所に貼ってますねと感心。

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しかしそれをよく見ると、洗濯前に洗濯槽の洗浄があるので、まだ洗濯物や洗剤を入れてはいけないらしい。なるほどコインランドリーならではの機能ですね。しかし、そういう説明はフタを開ける前に目に付くところに書いて欲しかった。さっきの感心を返してくれ、、と思いつつ洗濯物を取り出す。粉洗剤を入れる前で良かった。

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で、しっかりと手順を読んで学習し、フタを閉じてコインを投入。そしてシャワーボタンを探してポチっとな(昭和40年代生まれ)。しかしなにかおかしい。水が出てきてはいるものの、左の残り時間カウントダウンが普通にスタートして、どう見ても「洗い」モードになってる。そこでようやくシャワーボタンの下の説明を見る(写真のオレンジの囲み部分)。

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そこには「硬貨投入後10秒以内に上ぶたを閉じ、シャワーボタンを押すと、30秒間洗濯槽を洗います。」とあります。え?10秒以内とかさっきのフタの裏側の説明には書いて無かったッスけども…結局始まってしまった洗いフェーズは止めることもできず(操作ボタン一切なし)、洗濯槽洗浄は諦め、わざわざ取り出した洗濯物を再び投入しました…

悔しいので詳細に分析(ダメ出し)します。10秒以内という重要な条件は、フタの裏の説明書にも書いておいて欲しかったですね。だってそのフタを開けてるとこのオレンジのゾーンは完全に隠れて見えないんですから。またオレンジのゾーンは目立っていますが実際に押せるのは左端の丸い部分のみ。ボタンであることの強調と、重要事項が書いてあるという強調が一緒くたになっていることで、ボタンが探しにくくなっている気がします。「洗濯槽シャワーボタン」と「シャワーボタン」のように実際のボタンラベルと説明書きでの表記が食い違っているのも一瞬の迷いを生みます。またフタ裏の手順説明もレイアウト的に色々問題があります。大きく1、2、3と順序ラベルがついているのに、なぜかその下階層にも①、②、③と順序ラベルがあり、1の下に①、②、2の下に③と恣意的なナンバリングルールになっています。1階層目いらないんじゃないですかね?ここで目立たせるべきはユーザの操作手順(①〜③)の方でしょう。また③のシャワーボタンを押すという操作をすると水が出始めるわけですが、その下にある「・」で始まる箇条書きに、「洗濯物・洗剤は入れないでください」があります。これは先に書いて置かないと、読んだはしから操作を実行しちゃう人もいるかも知れません。また他の2つの「・」項目はシステムからのフィードバックを説明しています。同じ並びで重要な注意事項を示すべきではないでしょう。

こういう耐用年数が長い上に利用者は常に入れ替わり学習が期待できない機器では、初学者向けの説明書きが重要度が高いです。そして印刷代自体には変わりがないので、もうちょっとだけ原稿にユーザ視点を採り入れてデザインしてくれてあれば、と残念でなりません。

772. 店名が記入されていないことの微妙な不便 〜駐車券、割り箸袋など〜


写真はよくあるお店の駐車場の駐車券です。先日このデザインのせいでちょっと焦ることが起きました。さて、この駐車券にどんな不備があるでしょう?

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この駐車券には店名がないのです(まぁタイトルに書いちゃってますが…)。ちなみに裏面にも書いてません。

こちらは東京都内のヨドバシカメラAkibaのものです。このお店の駐車場は最新式のナンバー読み取り式の為、事前精算機で精算しておけばゲートでは窓を開けて駐車券を挿入する必要がありません。結果として手元にいらない駐車券が残ります。この日はその足でやはり都内のビバホームというホームセンターに出かけました。ここでも入庫時に駐車券を発券され胸ポケットに入れておいたんです。そして問題は出庫時に起きました。駐車券を入れてもエラーで戻って来てしまうのです。後ろには出庫待ちの車が続々と続いて焦りは募ります。

もうおわかりでしょう。間違えてヨドバシの駐車券を入れていました…ヨドバシで回収されなかったまま胸ポケットに残ってて2枚入ってたのです。ビバホームの駐車券はゲートで回収されたので残っていませんが、入れる直前に確認したところまったく同一のデザインでした。スタンプの日時で見比べない限りわかりません。どちらも同じメーカーのゲートシステムの標準の券面デザインを使用しているわけですね(駐車場運営会社はどちらもタイムズ)。駐車券を名入りにするのはコストもかかるでしょうし、まさか他店との絡みでトラブルがおきるとは想定外だったのでしょう。できれば店名を印刷してほしいものですが、せめてゲート精算機は「違う店舗の駐車券です」などエラーメッセージを一工夫することはできないのでしょうか?

この手の名入りツールを使わない故の不便さは最近他でも感じます。それは飲食店の割り箸袋です。最近は食事をしたお店にSNSアプリでチェックインしたり、写真をシェアしたりする方も多いと思いますが、席についてオーダー済ませて時間ができた時に、さぁチェックインするか!って思うと肝心の情報が見付かりません。店名です。ふらっと立ち寄ったお店では「あれ、ここなんてお店だっけ?」となりがち。そういう時に割り箸袋が名入りだと手っ取り早いのですが、最近は真っ白な汎用品だったり、そもそも割り箸ではなかったりします。そしてキョロキョロ見回しても店内からは看板も見えず、チェックインを諦めたり「○○駅前の中華屋さん」とか曖昧な名前でシェアしたり。これってちょっとした機会損失なんじゃないですかね?名入りツールや店内に看板を掲げるのもコストかかりそうですが、せめて(どうせ独自に作成する)メニューの片隅くらいには店名を入れておいてはいかがでしょう?>SNSで名前を広めて欲しいと思ってらっしゃる店主さん

771. ちょっとお休みいただいています 〜Pepperの休眠動作〜


写真はある企業さんのオフィスに休日にお邪魔した時の受付ロボットPepper君です。受付業務の任務から開放されてお休み中であることが一目でわかります。別途液晶画面などに休眠中であることを示す表示をするでもなく、直観的に理解できる上手いデザインですね。仮に言語で伝えようとしたら、(外国人が利用する場所では)多国語対応なども考えなければならないですが、こうしたジェスチャーであれば(ほぼ)万国共通でしょう。おそらくですが電力もほとんど消費しないんじゃないでしょうか(ただし旨の液晶にはスクリーンセーバー的な映像が映ってはいました)。

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16年前の日記で紹介したこちらを思い出しました。

使いやすさ日記43. 無言の拒絶

 

770. これ上下逆にする理由あります!?〜全録レコーダーDMR-BXT970のB-CASスロット


先日、Panasonicの所謂全録レコーダー、DMR-BXT970のB-CASカードが故障しました。全録レコーダーは個別予約不要で全てのチャンネルを24時間録り続ける方式のレコーダーで、コンテンツ保護絡みで必要な(しかしユーザには扱いが面倒になるだけであまりメリットがない)B-CASカードも2枚使用します。このカード(のICチップ?)がある日故障しエラー画面が出るようになってしまいました。無償交換はしてもらえたものの、交換品が届くまで録画ができないといういい迷惑です、、という個人的な愚痴はさておき、まずはB-CASカードが2枚入っているとご理解ください。

BXT970のB-CASスロット

で、本機ではそのB-CASカードの動作チェックをする画面があります。2スロット(視聴・通常録画用とチャンネル録画(全録)用)それぞれに対応するボタンを押すと、右にOKやNGと結果が表示されます。この場面を駆使しつつ、カードを抜き差ししてみたり、ICチップの端子を掃除してみたり、スロット内にエアダスターを吹いてみたりして、本当に故障したのかどうか診断をしていたわけです。

が、どうも様子がおかしいなと悩むこと数分。なんと、この画面の上下(視聴・通常録画用が上)と、物理的なスロット配置(チャンネル録画用が上)が逆じゃないですかっ!

画面表示(1) 画面表示(2)

ご丁寧に黄色のフォーカスと連動して下のイラストまで書き換えているのに、なんでまた、、という感じですね。まさかここが逆転してるとは思いもしなかったので、スロットは無事で2枚のカードのうち1枚が問題であることを検証するまでに、しばらくハマりました。

 

関連日記:

748. 肝心な情報が出ていないダイアログ 〜PanasonicレコーダーDMR-BXT970〜

769. 空き駐車スペースをすぐに探せる電光表示〜EXPASA海老名


先日東名高速道路でEXPASA海老名(サービスエリア)に耐寄ったところ、写真のような空きスペース案内の電光掲示板が設置されていました。レーン毎の混雑状況が具体的にグラフィック表示されていて、どこへ行けば停められるか迷わずに判断できました。

駐車場の各レーン毎に空き状況を示す電光掲示板

ちなみに一番手前のボードに出ている自動車のアイコンは小型車を意味していて、「小型車」という文字とアイコンが交互に表示され、日本語が読めないユーザにも配慮されていました。

サービスエリアといえば休日は大変な混雑です。昔からトイレの空き状況表示板なんてのもあったり、少しでもスムーズに施設を利用できるよう工夫がぬかりないですね。

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