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768. 段ボール箱をつぶした時のちょっとした配慮


我が家ではウォーターサーバーを契約しています。定期的に宅配便で水が届くのですが、先日その包装段ボールに写真のように「押し込む→A」と書かれているのを発見しました。

段ボール箱のフタに「押し込む」マーク

どうもよくよく詳細を見てみると「お片付けロック」というもので、箱をつぶした後にまた膨らんでしまうのを防ぐ為、反対側と貫通させる形でロックしておく切れ込みでした。実際に使ってみた様子が下の写真。

押し込んで固定した様子

なるほどこれをしておけば、回収日まで玄関先に立てかけておくにも無闇に膨らんでしまうのを防げるわけです。これは他の通販会社も採用してほしい配慮です。

どうもこの公式リリースをみると2014年からやられていた様子。2年も気付かなかったなんでもったいないことをしました。

 

767. 利用可能プラットフォームが明示されない電子マネー対応レジ


最近、おサイフケータイで電子マネー決済ができるお店がますます増えてきてますね。時間もかからず、銀行で現金を引き出す機会も減って大助かりです。

ただ同じFelicaを用いる決済プラットフォームにも楽天Edy、Suicaなど交通系ICカード、WAON、nanaco、iDなど色々あり、お店によって対応しているものが違うのが困りものです。複数のものが使えるお店も多いのですが、中には写真のようにリーダーだけそっと置かれていてどこのプラットフォームでの決済を受け付けるのか見た目でわからないものもあります。きょろきょろ見回すと対応クレジットカードと一緒にロゴの一覧が貼ってある場合もありますが、このお店(ドトール、交通系ICカードのみ対応)ではそれすらありませんでした。

ICカードリーダーが設置されたレジ

真ん中のマークは非接触ICカードのFelica対応を示してますが、国内の非接触ICカードはほぼFelicaなので、実質的に意味をなしていません。最悪電子マネー決済に非対応で、会員証やポイントカードの類のために置いてあるという可能性も否めません。「店員に聞けばいい」と思われるかも知れませんが、並んでいる間にどこのが使えるかわかっていれば残高確認したり必要ならばオンラインチャージして準備をしていることも可能なわけです。

見た目はスッキリしてオシャレかも知れませんが、ユーザの利便性を考えると、ICカードリーダーそのもの、または直近に対応サービスのロゴ一覧を掲示しておいてほしいものです。

762. 要不要選択の論理的統一感 〜マイナンバーカード発行申請フォーム〜


確定申告ネタ続きます。昨年マイナンバー制度が施行され、e-Taxで使う公的個人認証サービスも住基カードからマイナンバーカードに移行する必要があり、遅ればせながらマイナンバー通知カードのバーコードからスマフォでマイナンバーカード発行依頼をしてみました。スマフォのカメラで顔写真を送信することで発行依頼が完了する便利なものです(できあがったら役所から連絡が入り取りに行きます)。

写真はその最後のステップの記入項目です。

電子証明書発行を希望するかどうかと点字の印刷(?)を求めるかどうかを選べるのですが、ここの表現たとってもわかりにくいです。前者は不要な時にチェック、後者は必要な時にチェックするのです。一瞬混乱します。一瞬であろうと混乱するということは、もっと急いでる人は間違えることだってあり得るということです。どうしてこんなややこしいことになっているのでしょう?入念な検討の結果こうなっているのでしょうか?例えば、統計的にみてこの時期にわざわざマイナンバーカードを発行する人は電子証明書目的の人だからデフォルトでは「要」であろう、逆に点字は不要な人が多いだろうということを鑑みてのことかも知れません。そもそも、どのみち電子証明書の手続きは窓口でオプションとして行うものなので(少なくとも住基カードの頃はそうでした)、今この申請時点で要不要を選ぶ理由もよくわかりません。ここで不要としたからといって、何がかわるのか、後日やっぱり気が変わったらどうなるのか、といったこともこのフォームからは読み取れません。マイナンバー制度になって選択肢が増えた、「署名用」と「利用者証明用」の違いもここでは説明されていません。e-Taxで使うには結局どうしたらいいのでしょう?ヘルプへのリンクくらいは欲しいと思います。

他にも色々気になる部分があります。前者は「希望」という言葉を見出しに使い、後者は選択肢に埋め込んでいます。かたや体言止め、かたや「〜する」とサ変動詞だったり。それぞれ別の人が書いたかのようです。細かいですがこういう表現を統一したりといった配慮の積み重ねで使いやすいインターフェイスが出来上がっていくのだと思います。例えばですが、

—-

希望するものにチェックをつけてください。

□電子証明書(署名用)[?]

□電子証明書(利用者証明用)[?]

□点字

([?]はヘルプへのリンク)

—-

とかではダメだったのでしょうか?「利用者証明用電子証明書 不要」という漢字13文字にもなるもはや中国語かっ、という文言をよりスッキリ見せるためにあえて()書きにしています。チェックボックスをオンにする=要、というようにGUI部品の意味づけを統一する方が、解釈の負担が減るんじゃないかと思います。一方で操作の負担という観点で、「基本的に証明書が必要な人が多いはずだからデフォルト「要」にしておきたい」というならチェックボックスを予めオンにしておくということもできるでしょう。

政府や自治体の公共システムは民間サービスと違い、使いづらかったら競合他社に逃げられる、といったことも心配する必要がないので、使いやすさ、わかりやすさはあまり重視されません。一方で一度作ったものはそう滅多なことではリニューアルされずダメなことがわかっていてもそのまま使い続けられ、非常に多くの人が不便を強いられます。ちょっとの不便でも長い時間×多くの人に影響しその積は某大なものになるので、どうにかしてこういう分野でも使いやすさ、わかりやすさに投資する気運になるといいなと思います。

760.間違えて捨てられずに済む充電池〜TOPVALU充電池〜


我が家は随分前から乾電池を二次電池(充電池)に積極的に置き換えており、ヨドバシであとちょっと買い物すれば駐車券がもらえる、なんて時にひたすら買い増しした旧三洋電機のeneloopがたくさんあります。シンプルなデザインも気に入ってたのですが、最近ではPanasonicに吸収されてロゴも「Panasonic」にかわってしまい惜しいことです。

それはさておき、これらの充電池、実家でもあちこちに導入してるんですが悩みがひとつありました。家族にとってはどれが充電出来る電池か判りにくく、間違って捨てられてしまうリスクがあるという点です。仕方なく「白い電池は捨てるな」ということだけ徹底させて、買う時は常にeneloopを買う、ということとしていました。

そんなある日、人が使っているのをふと見て驚いたのが下の写真の電池。でっかく「充電池」って書いてある!

760

デザインとして微妙ではありますが実用性は抜群じゃないでしょうか。さすがPB商品といったところでしょうか。残念ながらイオンはもうこの電池を販売していないようです。実はeneloopを作っていた三洋電機のOEMで、パクリデザインどころか姉妹品だったわけですが、性能的には容量が半分の廉価軽量モデルeneloop lite相当にもかかわらずliteの水色ではなくスタンダードモデルと優良誤認させる白デザインでヒドい!と当時話題になっていたようです。確かにそこら辺の事情はあまり誉められたことではないかも知れませんが、このデカデカと「充電池」をアピールするデザインは今でも各社が参考にすべき長所なのではないでしょうか。

参考までにざっと机上調査で2016年1月現在の各社の電池デザインを見てみました。写真には映っていない背面に「充電器」とか「Ni-MH」とか書いてあるかも知れませんが、ここではさほどリテラシーが高くない人がぱっと見で見分けやすいかというビッグオー駆動開発視点でロゴ周りのみを対象にしています。

・Panasonic

どちらも企業ロゴをメインに据えている。アルカリ電池は金色のものやEVOLTAという別ブランドのものもあるが、一部充電池っぽい薄いカラーのものも若干紛らわしいかも。

・富士通

こちらの1,2段目がアルカリ、3段目がNi-MH充電池。一部、用途が大きく謳われたアルカリ電池が興味深いものの、基本的には企業ロゴがメインで、「金はアルカリ」といった色使いのルールを知らないと厳しい。「スマホ充電用」が最初充電池かと勘違いしたのはナイショ…

・東芝

IMPLUSというブランドをアルカリ一次電池にもNi-MH充電池にも使っているのが紛らわしい。またマンガン電池がエコ的グリーンで知らない人が充電池と勘違いするかも?

・日立マクセル

マンガン電池が昔ながらの赤と黒。アルカリ電池も黒多めで少しアルカリ感が希薄?ただ充電池は別ブランド名をつけてるし、エコ的グリーンとeneloop的白をフィーチャーしてあり、今回みた中では一番見分けやすい?

 

残念ながらどこも企業ロゴ推しが強く、TOPVALUのようにわかりやすい充電池アピールをしているところはなさそうでした。なんかもういっそ「充電池は六角柱」とか誰でもわかるような差別化が欲しいところですね。コスト的に難しいでしょうけど…

759. ゲームもアクセシビリティ対応しています!〜Splatoon〜


年始に実家の姪っ子達がお年玉でWiiUを買うというので、本体代への出資少々と前から興味のあったゲームタイトル、Splatoonをプレゼントし、少し遊ばせてもらいました。

このゲームはTPS(三人称視点シューティングゲーム)で敵味方のチームに別れ、ゲームエリアの床を自チームの色のインクで染めて面積を競う内容です。インクで敵プレーヤーを打つこともできたりしますが、血生臭さを排除した任天堂らしい対戦シューティングゲームといえます。

で、このSplatoon、自チームと敵チームのインクの色が毎回ランダムで選ばれ、とてもカラフルなビジュアルなんですが、一部の色覚異常者に配慮してこの色を見分けが用意な組み合わせに固定する「色覚サポート」という機能が用意されていました。色がキーとなるゲームだけにとても重要な配慮だと思います。オンライン対戦で自分の端末設定をいじるだけなので、他プレーヤーにも影響はないですし。実用品ではないエンターテイメント製品でもこうしたアクセシビリティ、ユニバーサルデザインに配慮がなされているというのは喜ばしいことですね。

下記リンクによるとこうした配慮がなされたタイトルはいくつかあるようです。これからもどんどん増えていくといいなと思いました。

参考:『スプラトゥーン』は色覚サポートを実装…デモ版の説明書から判明

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