カテゴリー: 公共、住宅 (page 9 of 53)

653. 男なら近づきにくそう!~花がモチーフになったトイレマーク~


休日に、よく妻と一緒に、家の近くにある三井アウトレットパーク幕張へ買物に出かけます。施設全体は花をモチーフにしたデザインで作られ、とってもお洒落な感じです。

ある日、トイレを探そうと、施設内の案内掲示板に従ってトイレの近くにたどり着くと、遠目からこのようなマークを見かけました。

1箇所目の赤系色のお花のトイレマーク

「女性用しかないのか?」と、近くに行かず疑いもなくその場から去ってしまいました。

別のところで紫っぽい色のトイレマークを見かけ、今度は男性用だろうと思って入ってみたら、中には男性用と女性用の両方がありました。「もしかしたら、さっきのところにも男性用があったかも」と戻ってみたら、やはり男性用がありました。 

 2箇所目のトイレマーク、入ってみたら男性用、女性用のマークはこんな感じ

なぜ1箇所目のとき、男性用があることに気付かなかったのでしょうか。日本では、男性用と女性用のトイレを区別するマークには、「ズボン姿で青い色(又は黒色)のマーク」は男性用を表す、「スカート姿で赤い色のマーク」は女性用を表す、というシンボルと色を組み合わせた表現の仕方が多いですね。この施設全体のトイレマークが花の模様に統一されているため、確かに普通のトイレマークよりもきれいに見えます。しかし、例え男性用と女性用の両方のシンボルがあったとしても、赤系色のお花のマークだけから女性用だと思い込んでしまうのは私だけではないと思います。

雰囲気を演出するほかにも、利用者に標識の勘違いをさせないことも大事ではないでしょうか。

652. 酔っぱらっていても大丈夫!~下駄箱の鍵~


先日、居酒屋で友人とお酒を飲んでいたのですが、そこの下駄箱の鍵が変わっていました。

鈴つきの鍵

とても大きな鈴がついています。

座敷がある居酒屋では、大きな木の鍵の下駄箱をよく見かけますが、このように鍵に鈴がついているものは、初めて見ました。

私はお酒を飲んでいると、鍵をどこにやったかなんて忘れがちで、お店を出る直前に仲間や店員さんを巻き込んでの騒動になったこともありました。そのときはテーブルの下に落としていたんですが、照明が暗めの居酒屋では探すのは大変なんですよね・・・。

鈴がついているこの鍵だったら、落としたときには音で気づくことができるし、もし鞄や上着の中にしまっていたとしても、揺らしてみれば、音が鍵のありかを探す手がりになります。

せっかく楽しく飲んでいても、お店を出るときに「下駄箱から靴が出せない!」ってことになると、気分が冷めてしまいます。
酔っぱらって判断力が落ちている人にも鍵探しに手間取らせない、居酒屋という環境に合った良い工夫ですね。

648. ちょっと置けるのが便利!カウンターの“L字”


雨降りの日に、処方せん薬局へ薬をもらいに行きました。傘を持ったまま会計をするのは、両手が塞がって大変です。スムーズに薬をもらうために、まずはカウンター手前の台にカバンを置き、さて傘もどこかに掛けようと思ったら、カバンを置いた台の端、いいところに切れ込みがあるではありませんか。台の切れ込みに自然と導かれて、さっそく傘を入れました。

台の端にあった切れ込みに傘を入れました

会計を済ませ、「この切れ込み、傘を掛けておくのにちょうどいいですね」と薬剤師さんに話しかけると、「そうですね。あとはステッキを掛ける方もいらっしゃいますね。高齢の方とか、床に落とすと拾うのが大変な方もいらっしゃるので」と話してくださいました。最近薬局を改装されたそうで、台に施した切れ込みは改装時の工夫の一つだそうです。

そう伺って、この切れ込みがなぜ“L字”なのかをふと考えました。仮に単なる“直線”であっても、傘やステッキをカウンター側に立て掛けておくことはできます。そこを“直線”ではなく“L字”にしているのは、“直線”にただ立て掛けるよりも、“L字”に引っ掛けさせることでより確実に倒れるのを防ぐためではないでしょうか。“L字”だと出し入れが手間だという見方もできますが、薬剤師さんのお話を思い返しても、床に落としたものを拾うよりは少ない労力で済みそうです。

また、これは私の想像ですが、台の切れ込みが“直線”だと「なんだ?このへこみ。もしかして欠けてる?」と思ってしまいそうなところを、切れ込みが “L字”だと、そこに“傘やステッキ置き場”という意図があることがさりげなく伝わるように思います。私が切れ込みを見て「傘を入れよう」と思った理由は、その意図をキャッチしたからではないかと思います。…少し“L字”に軍配をあげすぎでしょうか。

ともあれ、「これなら会計中に傘やステッキが倒れて、慌てることも少なくなりそうだ」と薬局の配慮に感心して帰ってきました。

647. サービスエリアの紙コップ~ドライブ中の疲れに効くツボを記載~


長時間ドライブの途中、サービスエリアに立ち寄ったときのことです。クルマの中でずっと座っていた疲れを取ろうと、伸びをしたり、おみやげ屋を覗いたりと気分転換をしていました。そんな中、サービスエリアの一角にティーサービスがあったので、「お茶が飲める♪」と近寄ってみました。

ティーサービスのお茶マシーン

前の人にならうと、紙コップをポコッと取り出して、その横でお茶を注ぐシステムのようです。さて、私の番。ボタンを押して出てきた紙コップには、何やらイラストが描かれていました。

「腰痛解消」のツボを示すイラスト

ドライブの疲れに効く「ツボリフレッシュ法」のイラストでした。写真の「腰痛解消」以外にも、「目の疲れ」「眠気がしたら」「車酔いで困った時」といったイラストがありました。紙コップの指示を見て試しに押してみたところ…はい、若干腰が軽くなったような気がしました。気休めだとしても、休憩中の話題の一つになったので良しです。

サービスエリアを利用する人の多くは、ドライブ中の休憩が目的だと思います。その休憩中、お茶でホッと一息つくときに、紙コップを通してツボ押しリフレッシュ法を教えてくれるとは、サービスエリアの利用シーンを想定したおもしろいアイデアだなぁと思いました。

646. 距離を色に置き換えて~ゴルフ場のピンフラッグ~


今回はゴルフ場でのお話です。グリーンに立っているピンフラッグにちょっとした配慮がされていたのです。それは、ピンフラッグの色でピン位置が分かるようになっていました。

グリーンに立っているピンフラッグ

ホールによってピン位置(カップの位置)は異なっていて、ピンがグリーン上の手前側にある場合は赤のフラッグ、中間にある場合は白、奥にある場合は青となっていました。最近はセルフプレーの人が増えたためカートにピン位置の一覧表が貼ってありますが、都度確認するのが手間だったり、確認を忘れてしまったりすることがあります。これならグリーンを狙える位置から打つ時にフラッグの色を見ればおおよそのピン位置が分かり便利です。もちろん、フラッグの色とピン位置の関係をプレーヤーに説明する表示が用意されています。

カートに貼ってあるフラッグの説明シール

ピンフラッグについて調べてみると、アメリカでは赤、白、青に色分けしてピン位置を一目で分かるようにしているところが多く、日本に外資系グループが運営するゴルフ場が増えてきたこともあって広がっているようです。しかし、ゴルフ場によってフラッグに使用する色が異なっているのです。そのうえ、プレーする環境によっては色を認識しにくい、色によっては距離感が狂ってしまうなど問題もあると思います。

「距離」を「色」に置き換えて一目で分かるように提示しているところは良いと思います。しかし、ゴルファーが見やすい色を使用しそのルール化を図るなど、もう少し改善するとより分かりやすくなると思いました。

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