カテゴリー: 公共、住宅 (page 41 of 53)

158. 交通状態のグラフィカルな提示


道路のイラストに車がまばらに流れるグラフィック

写真は高速道路のサービスエリアで見つけた、交通情報を表示するディスプレイです。

面白いのは、画面下部の交通量を示すグラフィック表示です。実際にはこの車の
絵は流れています。すごく直感的で良いと思いました。道路が混んでくると、下のようになります。

車の量が増えた状態のグラフィック

車の動きもゆっくりになっています。

実際に何段階くらいの表示パターンがあるのか、妥当性はどうなのか、とかわかりませんが、普段言葉だけで「渋滞」とか「混雑」とか読んだり聞いたりするよりは随分イメージが湧きます。VICSビーコンなどから車の量と巡航速度のデータを独立に取得して、それぞれ反映してるとしたらかなりイケてると思います。「混んでるけど流れてる」みたいな確度で情報が得られるのは、ドライバーにとっては非常に有用ですよね。

カーナビのVICSレベル2でもこれくらいはやってくれるとウレシイと思いました。

157. カランの切り替えレバーの対応付け


写真は所用で利用した母校の同窓会館(卒業生が安く泊まれる宿泊施設)のバスルームのカランです。

手前のレバーでシャワーとカランを切り替えられます。感覚的にはレバーを右に倒すとシャワー、左でカランですよね。物理的に右にシャワー(というよりバスタブ)があるんだし。工具持ってたらレバーを180度回転してつけなおしてやろうかと思ったくらいです。

ところがよく見ると、下の写真のように、文字が彫ってあるではありませんか。こんな手間かけるくらいなら、施工時にレバーの向きにちょっとだけ配慮して、せいぜい矢印を彫っておけば充分で、かつユーザにも直感的だと思うんですけど…

あー、でもこの部品が常に右にバスタブがくるような環境で使われるとは限らないので、そういう訳にもいかないんですかね。というか、常にレバーは上を通って回らないといけない、とか決まりでもあるんですかね?

156. 社内のちょっとしたインターフェイス改善事例~エレベーターの鏡~


エレベーターのドアの操作盤の高さに数センチの丸い鏡

写真は株式会社リコーさんの新横浜のビルのエレベーターです。何故かドアのエッジに丸い鏡が取り付けられています。反対側にも全く同様のものがついています。σ(^^)は最初見ただけではその意図がわかりませんで、一緒にいた社員の方にお尋ねしました。

これは操作パネルの前にいる人が、駆け寄って来る人を見落としてドアを閉めてしまわないようにするためだそうです(実際には写真の操作パネルの前に立った人は反対側の鏡を使います)。なるほど、確かにそれに気付かずに後から来た人を挟み込んでしまいそうになることはありますよね。

しかもこれ、元からこういうエレベーターだったのではなく、社内の人が後から自分達で工夫して取り付けたんだそうです。

流石は、ユーザビリティ研究の歴史が深いコピー機を扱っているメーカーさん、というところでしょうか。

皆さんも、自分のオフィスや自宅でちょっとしたインターフェイス改善の事例をお持ちでしたらお寄せ下さいませ。

#常々、情報をお寄せ下さる方に図書券くらいはと思ってるんですよねー。
#今度上司や総務とかけあってみます(^^)/。

2003/6/28日補足

町田さんから、こういったミラーを専門に商品化しているメーカーさんがあると教え
ていただきました。コレなんてまさにこういうニーズを意図した商品ですね。薄型な分
、人の肩などにあたったりもしにくそうです。

149. デザインによる誘導 ~ゴミ箱のキャップ専用口~


本体とキャップの投入口が別れたゴミ箱の写真
黄色のラベルには、上が「キャップをはずして投入して下さい」、下は「キャップ」と書かれています

写真は高速道路のパーキング・エリアで見かけたペットボトル用のゴミ箱です。ペットボトルはキャップをしたまま捨てると、回収車でプレスしてもつぶれないので、運搬時に無駄な容積を喰ってしまいます。そこで、キャップを外して捨ててもらいたいワケですが、このゴミ箱はそのために専用の投入口を設けていました。面白いのは、実はこの投入口から入れても落ちる先は同じな点です(大きな穴から見える反対側の投入口を見ていただければわかるかと)。本体とキャップの分別投入をしてもらっても、回収側の手間は増えないようになってるんですね。投入口のパネルを工夫する(穴ひとつ余分にあける)だけことで、最少コストで分別投函を促すインターフェイスを作り出しているワケです(まぁ、注意書きも貼ってますが)。ついでに書くと、本体側の穴も二つに分けて小さくすることで、コンビニ弁当の空箱等のペットボトル以外のものが入らないように制約を設けているんですね。

後は、冒頭に書いたような「何故キャップを外して捨てなければいけないのか」ってのが伝わるような改良ができると良いでしょうね。この理由がわからずに、ただ手間がかかることを強要されるのと、その意義がわかっているのでは、協力してもらえる率が随分違うと思います。このキャップの問題は、捨てる人自身にはあまり影響しない問題なので、以前の日記で取り上げた「前向き駐車」とか「お願いもう一歩前に!」同様に、ピンと来にくいものですから。

そうそう、黄色と黄緑は色覚異常者にとって弁別が難しい組み合せなので、文字
の色は変えた方がよさそうです。

148. ETCゲートのトラブル時対応設計


ついにやってしまいました。高速道路の自動料金収受システムETCを利用する際、ETCを利用カードを車載機にセットし忘れたまま料金所のETCレーンに進入してしまったのです。

ETCカードはクレジットカードと同等のものなので、安全のため、基本的に未使用時は車載機から抜いておく(車内に放置しない)ことが推奨されています。そのため、いつも料金所の手前で忘れずにカードを取り出してセットする必要があるのですが、これがなかなか事前に思い出せない。ETCカードを挿さずにゲートにアプローチしても何の制約も警告もないからです。

ETCシステムには予告アンテナというものが用意されていて、対応したカーナビと車載機を積んでいると、ゲートの前でレーン案内が流れたりするのですが、そういった場合でも、カード未挿入警告は行われません(少なくともウチのPioneer社製品はしてくれません)。また、そもそもETC対応の料金所でも、この予告アンテナまで設置しているところは少ないようです。ただ、料金所にアプローチしていることは認識しているし、車載機とナビは接続してあり、(おそらく)ETCカードが挿入されているかどうかも検知できると思われますので、なんらかの警告は出して欲しいと思います。

そしてカードを差し忘れたままETCレーンに進入した時の体験はヒドいものでした。まず、ゲートの遮断機が開かずやむを得ず停止します。後続車がくるといけないのでとりあえずハザードを点滅させときました。で、ここで慌ててカードを入れても認識されません。おそらくセンサはもう少し手前までしか検知してくれないのでしょう。融通の利かないシステムですね。ではバックしてゲートに入り直せばいいかというと、そうではありません。後続車との衝突を懸念して、ゲートではバック厳禁なのです。どうすれば良いかというと、インターホンで係員に連絡して来てもらうしかないのです。しかしインターホンの場所がわからない(;´Д`)。停止した位置のすぐ左には左ハンドル車用に、マクドナルドのドライブ・スルーで見るようなマイクとスピーカーが設置されているのはわかったんですが、同じ位置で右を見ても何もない…。後でわかったんですが、遮断機の直前にまったく異なる外観で、言われなければインターホンだとわからないような箱があり、どうもそこで通話できたようです(残念ながら写真を撮ってる余裕がなくて申し訳ないです)。「インターホン」という看板までご丁寧に設置されてましたが、全然気付きませんでした。結局、そのまま待っていたら係員が駆けつけてくれました。「カードを挿し忘れた」旨を伝えると、通常の通行券を差し出し、これで出る時も一般車レーンから出てくれと言われて、また「はぁ!?」です。これまた融通の利かない話。ETCカードを適当な端末に通して認証してくれるとか(車載器の情報がないので無理?)、安全にバックできるよう誘導してくれるとかいった対処を期待していたのに。ETCはキャッシュレスなので、現金やカードを持たずに高速に乗ろうとしてこれをやらかしてしまった場合はどうしろって言うんでしょう?(試しにゴネてみれば良かった(^^;))。

通常は、非常に便利に利用できるETC。ようやくハイウェイカードと同等の割引が適用される前払い制度も導入され(逆に車載機購入費用相当の期間限定割引の申し込みは締め切ってしまいましたが…)、ようやく普及に弾みがつくかという時ですが、こういったトラブル時の利便性など、運用面でまだまだ改善の余地がありそうです。

2002/8/1日補足

「お金もクレジットカードも持たずにやっちゃたらどうするの!」という点に関して、梅田さんより、下記リンクに出口で通行券とETCカードを出せば良いという記述があるとご指摘いただきました。自分でリンク貼っておいて、しっかり読んでないのが露見してしまいました(^^;)。ともあれそうであれば一安心ではあります。梅田さん、ありがとうございました。

関連ページ
日本道路公団のETCに関するQ&A(リンク先消滅)

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