カテゴリー: 公共、住宅 (page 29 of 53)

331. スチールラックの棚設置


スチールラックの棚の高さを変えていたときのことです。ちょうど良い高さに金具を差し替えたつもりが、棚が水平にならず傾いてしまいました。金具を差し込む箇所を手前と奥で1段間違えてしまったようです。

特に大きい棚を設置するときほど手前と奥の感じがつかめず、私は1度で設置できたためしがありません。手前と奥の高さを合わせるために、棚を持ち上げ、金具の差し込み箇所を再確認し、再設置。なんとも面倒な作業です。

でももし、この金具を差し込む箇所に目盛や印があったら、棚を設置する前に高さのずれを確認できるのではないでしょうか。

棚のデザインや材質によって、適した目盛や印は異なると思いますが、今回作業をしたようなオフィス用のラックならば、このような印を提案します。 

現状 改善案

改善案「縞模様」:差し込み箇所1つおきに、色をつける

長所
  • 縞模様の色を合わせて金具を設置できるので、もっとも犯してしまう差し込み箇所の1段間違いを予防できる。
  • さりげない色のしましまでも十分効果があり、見た目を悪くしない。
短所
  • 2段間違いをしてしまう人には、効果がない。

その他、印や目盛の提案はこちらです。 

1. しましま模様 2. 5つおきに印 3. 数字を振る 4. 間隔を調整

皆さんが使ってらっしゃるフリーラックには、どのような印や目盛が適していそうですか?

330. 気を惹くしるし~段差お知らせマーク~


わたしは大人ですが、日頃から実によく転びます。

ちょっとつまづいた程度なら何事も無かったかの様にごまかしてその場を立ち去れますが、「びたん!」と音がするくらいマンガ的に転んだ場合となると、そうもいきません。フォローをすがった連れの友人には他人のフリをされ、一人きりの時はいよいよなすすべも無く恥ずかしさを噛みしめるしかなく、体勢の立て直しすら容易ではありません。

さて。そんなある日のこと。とあるファッションビルのトイレに向かう途中でこんなものが目に入りました。

ここのトイレの入り口は廊下から中途半端に一段上がった所にあるのですが、ちょうどその段差となる部分にこのマークが付いていました。トイレを認識するとほぼ同時に視界に入って来るので、自然とそのマークにも注意が引き付けられ、段差の存在にも早いうちに気が付きました。

私の様なおっちょこちょいには優しいひと工夫だなぁ。と思いました。

328. タ行はどこだ?~銀行ATMの50音キー配列~


下の写真は、銀行ATMの『振込み先支店名入力』画面です。みなさんはこれ だけのボタンの中から、入力したい一文字を見つけやすいと思うのはどちらの 画面ですか?

(1) (2)
びわこ銀行 みずほ銀行

私は(2)の方が見つけやすいと思います。 それはこの場合、『行のくくり』を知覚できるようなボタン間隔とすること で、「ア行」「カ行」といった各行が把握しやすくなっていることが要因のひ とつだと思ったからです。 ちなみにこれは、ゲシュタルト心理学の群化の法則(類同の要因)と呼ばれて います。

更に、このような画面もありました。

りそな銀行

ボタン間隔に加え、ボタン色によって行が分かりやすくなっています。 合わせ技一本ですね。

323. 単純なのに使いにくい!ベッドのコントローラー


私はせっかくの夏休みを残念ながら、病院で過ごす事となってしまいました。

その時利用していたのが、ベッドを部分的に上げ下げするためのコントローラー。単純なコントローラーでたった6つのボタンしかありませんが、これがなかなか使いにくいのです。

リモコンの写真

コントローラーを使う場面としては、検査のため水平に寝なければならない時、病気や傷の為に自由が利かない体を起こす補助として利用する時などです。そういった時、一旦コントローラーをじっと見て、どのボタンを押すべきか判断するという、些細ですが無駄な時間が発生していました。

そこで、その理由を考えてみました。

  • 全てひらがな表記のため、瞬間的には頭に入ってこない。
  • ボタンの形状が全て同じなので迷う。

こういった点から、いつまでも瞬間的に判断できなかったのだと思います。

改善すると効果の高い方法のひとつとして、ボタンの形状を「上げる」ボタンと「下げる」ボタンで変える(例えば、形状を「▲」「▼」とする)、といったことが考えられます。

ボタンの形状を変える事によって、視覚的に見分けがつけやすくなるだけでなく、手でさわる事でも判断が可能になり、使い勝手の向上を期待できます。

具合が悪い時には、簡単な動作でも苦痛に感じる場合があります。一番理想としては、寝たままで見なくても手探りのみで全て操作ができるような形にデザインできれば、体を自力で起こせないような患者さんにとっても更なる手助けになるのではないでしょうか。 

322. 1日停めて500円のコインパーキング?


駐車場の看板に記載されている「60分○○○円」「1日最大○○○円」という情報は、駐車場を選ぶとき重要なポイントになります。 お昼休みに会社近くを歩いていると、写真のような看板がありました。

看板の写真

まず目に飛び込んできた情報は「最大500円」でした。 安いなぁと思いましたが、一つ疑問が。「1日最大500円?」それとも「24:00~8:00に限って最大500円?」ということです。 確かめたくなり、後日、管理会社に問い合わせたところ、「24:00~8:00に限って最大500円」との事。とりあえず疑問は解決しましたが、どうもすっきりしません。 私が最初に受けた印象は、「1日最大500円」でした。看板を一瞥したとき、「3つの時間帯ひっくるめて最大500円」と見えたからです。 「最大500円」に注意が惹かれすぎたためか、上の3つの時間帯に関する情報を同列のものと捉えてしまい、「24:00~8:00に限り」をすぐに判断できなかったのかなと思います。 今回は歩いていたこともあり、ある程度考えながら看板を見ることができました。しかし、車に乗ってこれと同様の看板をチラ見しただけとしたら、「1日最大500円」と勘違いして、つい長時間利用していたと思います。

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