カテゴリー: 公共、住宅 (page 24 of 53)

423. 全階停まる!?エレベーター


打ち合わせ先の、とあるビルにて。

これからビルの3階で打ち合わせ。エレベーターに乗り込み行き先階のボタンを押そうとしたところ、全階のボタンの階数表示が点灯しているではありませんか!!「急いでいる時に限って・・・」と思いながらも仕方なく乗ることに。

写真1:エレベーターに乗り込んだ時のボタンの状態

・・・おかしいです、エレベーターが動きません。なんとなく行き先階のボタンを押してみると

写真2:なんとなく行き先階のボタンを押した時のボタンの状態

ボタンの縁が点灯し、エレベーターは動き出しました!このエレベーターでは、ボタンの階数表示が常時点灯していたのです。

私が毎日通勤するビルのエレベーターのボタンの階数表示は、未選択時は非点灯(写真3)で、押すと点灯するタイプ(写真4)であるために「全階が選択されている」と勘違いをしてしまったのです。

写真3:ボタン未選択時 写真4:ボタンを押した時

上記の話を、階数ボタンを押す前後の変化で比較してみると、次の様になります。

■打合せがあったビルのエレベーター

 <未選択時>ボタンの階数表示が点灯 → <選択時>ボタンの階数表示+ボタンの縁の点灯

■私が毎日通勤するビルのエレベーター

 <未選択時>ボタン全体が非点灯 → <選択時>ボタンの階数表示が点灯

 前者のエレベーターでは「ボタンの階数表示が見やすい」というメリットがありますが、後者に慣れている私のようなユーザが初めて乗った際に、ボタンの階数表示が点灯しているのを見て「既に押されている」という勘違いをしないかなぁと思うのですが。皆さんはこの様な経験がありませんか?うっかり者の私だけが勘違いしてしまったのでしょうか・・・。

418. 滑らないマンホール


私は普段、自転車に乗ることが多いのですが、マンホールで滑り、何度か危険な目に遭った覚えがあります。特に雨の日、しかも曲がり角に設置されていたりすると冷や汗ものです。皆さんもマンホールで滑ったなど、ヒヤリとした経験はありませんか?

曲がり角付近のマンホールは滑りやすくキケンです

通常、マンホールは十分な強度を保つために金属でできていると思いますが、私が最近見かけたものは少し違います。このマンホールは、表面がコンクリートで加工されており、ザラザラで滑りにくくなっています。

歩道で見かけたマンホール

このように、表面が滑りにくく加工されていれば、サイクリストはもちろん、歩行者にとっても安心ですね。さらに、ブロックのパターンを周囲と合わせるなど景観に配慮している点も良いなと思いました。 しかし、残念なことにこのマンホールは歩道用なんです。車道でも滑り止め効果の高いものがあればいいのですが…。

参考

どうやら「滑らないマンホール」というものも開発されているようです。たくさんの凹凸が付けられていて、見るからに効果が期待できそうです。 

※本画像は、転載許可を得て掲載しています

他にも、表面をセラミックで覆ったマンホールやスリップ効果の高いパターンが採用されているものもありますが、あまり一般的でないのが現状のようです。もちろん、コストなどの問題があるのでしょうが、こうしたマンホールがもっと採用されることを願っています。

416. 安全に使える? 違和感あり? ~ATMの10キー~


先日、買い物中にお金を下ろす必要があって、ショッピングセンターに設置してあるATMを利用したのですが、暗証番号を入力しようとしたら「暗証番号が違います」という表示が・・・

おかしいなぁと思ってタッチパネルの画面を見ると、10キーの配置がメチャクチャになっているではありませんか!

配置がシャッフルされています

このような10キーは銀行のwebサイトで「シャッフルキー」として紹介されており、手の動きから暗証番号を盗み見られないように導入されているとの事です。タッチパネルの画面に表示する方式ならではの工夫ですね。

しかし、私がいつも利用しているコンビニATMの10キーはキーボードのような機械式で、手の動きで暗証番号の入力を覚えてしまっています。そんな私にとってはシャッフルされた配置に違和感があり、かえって入力に手間取ってしまいました。

元々は安全性を高めてユーザを守ることが狙いなのに、それを不便に感じてしまうユーザも少なからずいる。これが安全性と利便性のジレンマというものなのでしょうね・・・

415. 行き先がわかりやすいエレベータのボタン


地下鉄を降り、地上に出るときのことです。初めて利用した駅なので、改札を出た後、自分が何階にいるのかよくわかりません。とりあえず上に行こうと考え、エレベータに乗りました。「出口は何階かな?」とボタンを押そうとすると、「地上出口」と「改札」のボタンが目に入りました。

ボタンに行き先の名称が印字されている

エレベータのボタンには行き先階数を示す数字が印字されているものが一般的です。ところが、このエレベータでは数字ではなく行き先の名称が印字されています。数字ボタンの場合、駅の構造を知らない人だと「何階に行き先があるのかを案内板などで確認する必要があり、「行き先」と「階数」の結びつけに手間がかかります。このボタンの様に行き先名称を表示すると、駅の構造を把握していなくても、迷わずボタンを押すことができますね。

※補足:その他にもコンコースというボタンを見かけたことがあります。私はコンコースという名前に馴染みがなかったため、どこの場所に行くかわかりませんでした。適切な言葉を使用しないと、かえって迷ってしまいそうですね。

411. 手の届きにくいペーパーホルダー


先日出張で北京のホテルに泊まったときのことです。

トイレで用を足し、トイレットペーパーを取ろうとした瞬間、「また同じか・・・」と、ため息をつきました。私は仕事柄中国のホテルによく泊まります。これまで10件以上のホテルに泊まりましたが、ペーパーホルダーの位置はいつも便器の後ろ側の壁に取り付けられていました(写真1赤丸部分)。

写真1
写真2

便器の後ろ側の壁にペーパーホルダーが設置されていると、座った状態で上半身を大きくひねり、かなり無理な姿勢を取らなければ紙を巻き取るどころか引き出すことさえ困難です(写真2)。

せっかく気持ちよく用を足せたのに…。こういったレイアウトではユーザ(宿泊客)に親切とは言えません。限られたスペースでのレイアウトは難しいとは思いますが、設計者が利用状況を想像することさえできれば、このような問題は防げるのではと思えてなりません…。

機能の使いやすさだけではなく、こういった何気ない道具の配置もユーザに親切であるべきだと改めて考えさせられました。

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