野菜を買うと、写真1のように袋がテープでとめられていることが多いですが、皆さんはこのテープをどのようにはがしていますか?私はなかなかはがれないので、袋を包丁で破って中身を取り出していました。

ところが最近、普段は行かない八百屋でこのイライラを解消してくれる素敵なものを見つけました。

写真1:テープでとめられています

この袋は、見慣れたテープではなく、プラスチックのクリップで袋が閉じられています。店頭ではクリップの端同士が圧着されていますが、購入後、くっついている部分をぱちっと外すだけで簡単に開封できます。そして、開封が簡単なだけではなく、野菜が余ってしまったときにクリップの端と端を引っ掛けることで、袋を閉じて保存することもできます(写真2)。

写真2:クリップの使い方

開封する手間も減り、見た目も綺麗に保存できるので、購入後のことまできちんと考えられた気の利いた商品だなと思いました。

最近、このクリップの製造元である、ステープラーで有名なマックス株式会社の方にお会いする機会があったので、開発の経緯などのお話を伺いました。このクリップ(正式名称:コニクリップ)は、開発前に消費者の方のニーズを調査し、開発後もスーパーでアンケート調査を実施しているそうです。さらに、梱包する方の作業効率が上がるように色々な工夫をされたとのことでした。作業者の効率が上がれば、経営者も喜ぶように、作業者、経営者、エンドユーザーの win-win-winの関係を考慮し開発されたことを知り、脇役であるクリップにも細かい配慮をする重要性を感じました。

・マックス株式会社 コニクリップ
http://wis.max-ltd.co.jp/kikouhin/coni_story.html