カテゴリー: パッケージ (page 21 of 30)

360. ペットボトルのラベル剥がし 第二弾 つまみやすくて剥がしやすい


以前『327.ペットボトルのラベル剥がし。決め手はミシン目の数!』と言う記事で、 ラベルについているミシン目が一本より二本の方が剥がしやすい、 という記事を紹介しましたが、さらに剥がしやすくなったラベルを発見しました!

以前のものでは単純にラベルにミシン目がついているだけでしたが、 指がかかりやすい工夫をしてあるラベルを見つけました。

これがそのラベルです!!

以前のラベル 改良後のラベル

サントリーウーロン茶のラベルで見つけたのですが、 引き剥がしはじめの部分に横に「切れ込み」が入っています。 この「切れ込み」に指をかけると・・・

帯状に剥がれていき、途中で切れることなく、 スムーズにラベルを剥がすことが出来ました。

ミシン目の位置がペットボトルの角の部分にあたってしまうと、 「切れ込み」に指がかかりづらくなってしまう、という課題は残っていますが、 「切れ込み」のないラベルに比べるとつまみやすくなっていると思います。

ラベルのミシン目に、さらに「切れ込み」をいれるというちょっとした工夫ですが、 着実に改善されていますね。 

351. きれいにはがせるように工夫された包装フィルム


薬や食品など、様々な製品のパッケージに使用されている包装フィルム。最近、私の身の回りで工夫されたものを見つけたので、ご紹介します。

その1.目薬の場合

これは眼科で処方された目薬です。包装フィルムが容器全体を覆っていて、開封時にはキャップを覆うフィルムをはがすことになるのですが、この部分のミシン目が斜め方向に入っていました。 

フィルムがらせん状にはがれます

よく見かけるフィルムのミシン目は垂直方向に入っているので、はがし方が下手だとフィルムを下まで全部破いてしまいそうでしたが、このフィルムは写真のようにらせん状にはがれるので、キャップの部分だけをきれいにはがせました。

残ったフィルムには目薬の名前が印刷されています。このときは1種類の目薬しか処方されていませんでしたが、目薬を何種類も処方されていたとしたらどうでしょう? 「目薬の名前」という情報が、パッケージの中でとても重要となる場合もあるのではないでしょうか。

その2.ドレッシングの場合

こちらも目薬と同様に包装フィルムが容器全体を覆っています。一見、ミシン目の入り方に工夫は無いように見えますが、よく見ると首の部分のミシン目が二重になっていて、「あけくち」の部分をはがす際、キャップより下のフィルムまで破いてしまうことを防いでいます。

首の部分にミシン目が二重に入っています

キャップより下のフィルムには、ドレッシングの種類、成分表、賞味期限といった情報が印刷されています。ドレッシングの場合は、フィルムが無くてもある程度は種類を判別できるのですが、成分表や賞味期限はそれらを気にするユーザにとっては重要な情報です。何より、フィルムを全部はがされてしまったドレッシングはあまり美味しそうではないですね。

これらのパッケージには、容器全体をフィルムで覆い、ミシン目でキャップ部分と製品名などのラベル部分に分割しているという共通点があります。このようなフィルムの使い方には、包装の簡易化や、廃棄時にゴミの分別がしやすいというメリットがある反面、ラベル部分のフィルムまではがしてしまいやすいというデメリットがあるのですが、今回ご紹介した製品ではミシン目の入れ方を工夫することで問題を解消しています。

フィルムのミシン目というものはフィルムをはがしたあとには残らないので、パッケージの中では目立たない存在ですが、実はさりげなく製品の使い勝手に貢献しているのですね。

349. みんなまるく収まります。 円満ケーキトレー


「ケーキを人数分にきっちり等分したい!」お誕生日会などでよくある場面ですね。 2等分、4等分なら大体の目安を付けてぱぱっと切り分けられますがこれが3等分、5等分となると…。 全員が納得できる結果にならない事もしばしばです。

先日買ったケーキは、その様な問題をすっきり解決してくれそうな、 こんなトレーに載っかっていました。

目盛りが!
目盛り拡大図

ケーキを真上から見た時に、「3P」「5P」「6P」と目盛りが付いていて、 それに合わせて切れば希望の数に等分する事ができます。さらに右端には「目盛りにそって切り分けてお召し上がり下さい。」 と、 目盛りの説明がされているあたりも気が利いています。

目盛りの説明付き

これなら誰でも簡単にきっちり等分できて、 みんなの気持ちも円満。お誕生日会も大団円。

工夫は単純ですが、使う人と状況への気配りが込められている「使いやすい物」の好い例ですね。ケーキ業界への一層の普及を望みます!

345. 適量がかけられるソースの容器


今回は食卓の調味料、ソース(容器)をご紹介します。

我が家で愛用しているソースの容器は下の写真のような注ぎ口をしていて、→の方向にうまく傾けないと○の部分にソースが溜まって思った量が出なかったり、傾けすぎるとドバッと出てしまったりと、食材の上に少しだけかけて食べたい私には、適量をかけるのが難しいものでした。 

従来の容器

そんなソースの容器ですが、先日購入したらリニューアルされていました。下の写真のように注ぎ口が小さくなり、逆さの状態で容器を押して圧力をかけると中身が出るようになっています。

空気穴がないので、傾けたり、逆さにしただけだと中身はほとんど出てきません。この容器のおかげで、傾けただけでソースがドバッと出てくることもなく、かけたい量を調節しながらソースをかけられるようになりました。

新しい容器

また、従来の容器では使い終わる頃になると、注ぎ口の周りにソースが固着して、不衛生なところが気になっていました。新しい容器では注ぎ口が小さくなり、ソースが口の周りに溜まらないで、容器の中に戻るように改良されているので、最後まできれいに使うことができるようになっています。

適量をかけられるだけでなく、衛生面も配慮されていて、とてもよく工夫されていると思いました。

337. もちやすいペットボトル ~ サントリー「ゆびスポットボトル」


2Lペットボトルの飲料をコップに注ぐときに、手を滑らしそうになることがよくあります。満タン時の2Lペットボトルは、その重さと大きさのために片手では少々持ちにくいです。そんなふうに思っていたのですが、先日買った「サントリー天然水」のボトルがとても持ちやすく作られていて驚きました。

凹みが指にフィットして持ちやすい

外観は通常のペットボトルとほとんど変わりませんが、手で持ったときに指が当たる部分が凹んでいて持ちやすくなっています。単純な凹みではなく、親指、中指、薬指がちょうど良くフィットする形状となっています。凹みはボトルの中央部にあり、ボトルを傾けたときに親指でボトルの中央(重心となる位置)を支える事ができるのでとても安定した状態で注ぐことができます。

このボトルは「ゆびスポットボトル」と名付けられており、2006年2月からサントリーの2Lペットボトル全商品で採用されています。ペットボトルが単なる容れ物としてでなく、注ぐための道具として進歩していることが伺えると思いました。

調度この記事を書いていた9月8日の朝日新聞『時評圏外』にて、この「ゆびスポットボトル」が「いいデザイン」という言葉を添えて紹介されているのを発見しました。持ちやすさを考慮したボトルは各飲料メーカーで開発されており、それに対する注目も集まっているようです。飲料メーカーの「使いやすさ」に対する意気込みが汲み取れると同時に、「使いやすい=よくデザインされている」という認識が社会に浸透してきていることがわかる、なんとも嬉しくなる一品でした。

<参考>持ちやすさ、注ぎやすさを考慮したペットボトル商品

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