2Lペットボトルの飲料をコップに注ぐときに、手を滑らしそうになることがよくあります。満タン時の2Lペットボトルは、その重さと大きさのために片手では少々持ちにくいです。そんなふうに思っていたのですが、先日買った「サントリー天然水」のボトルがとても持ちやすく作られていて驚きました。

凹みが指にフィットして持ちやすい

外観は通常のペットボトルとほとんど変わりませんが、手で持ったときに指が当たる部分が凹んでいて持ちやすくなっています。単純な凹みではなく、親指、中指、薬指がちょうど良くフィットする形状となっています。凹みはボトルの中央部にあり、ボトルを傾けたときに親指でボトルの中央(重心となる位置)を支える事ができるのでとても安定した状態で注ぐことができます。

このボトルは「ゆびスポットボトル」と名付けられており、2006年2月からサントリーの2Lペットボトル全商品で採用されています。ペットボトルが単なる容れ物としてでなく、注ぐための道具として進歩していることが伺えると思いました。

調度この記事を書いていた9月8日の朝日新聞『時評圏外』にて、この「ゆびスポットボトル」が「いいデザイン」という言葉を添えて紹介されているのを発見しました。持ちやすさを考慮したボトルは各飲料メーカーで開発されており、それに対する注目も集まっているようです。飲料メーカーの「使いやすさ」に対する意気込みが汲み取れると同時に、「使いやすい=よくデザインされている」という認識が社会に浸透してきていることがわかる、なんとも嬉しくなる一品でした。

<参考>持ちやすさ、注ぎやすさを考慮したペットボトル商品