カテゴリー: 家電 (page 9 of 10)

89. 春の新生活応援企画 家電製品買い方指南(AV機器編)


ビデオ

ビデオにもテレビと同じくモノラル専用型とステレオ対応型があります。映画や音楽番組はもちろん、音声多重放送を録画するにはステレオ型がお勧めです。最近では値段もほとんど変わりませんし。逆に値段があまり変わらないだけに、わざわざモノラル型を買ってしまうと悔しいです。見分け方は、ステレオ型の場合はたいてい前面パネルのどこかに「HiFi(ハイファイ)」と書かれています。またテレビ編でも説明したように前面入力端子の数で見分ける手もあります。

またビデオには標準モードと3倍モードがあるのはご存知だと思いますが、最近では5倍速なんて録画モードをもった機種も現れています。120分テープで10時間も録画できてしまうんですね。ただし、互換性に制限があるので、友人と貸し借りするテープには使わないほうが良いでしょう。

音楽環境

これから通勤/通学電車生活を始めるという方も多いのではないでしょうか。そんな時に音楽は欠かせません(音量は控えめに:-))。今ですとMDかCDかシリコンオーディオプレイヤーという選択肢があると思います。どれも一長一短あります。

MDはプレーヤーやディスクが嵩張らず持ち歩くのには好都合ですね。短所しては、店頭でMDに音楽をダウンロード購入できる端末も登場してはいるものの、原則として自分でCDなどからダビングしなければならないという点でしょうか。例えばお店でCDを買ったり借りたりしたその帰り道は聴いていけません(個人的にこれは大きいと思う)。

CDはその点バッチリですが、ディスクの取り扱いに注意が必要で、ケースまで含めると持ち歩くには少し嵩張ります。最近はCD-Rドライブのついたパソコンも増えてきているので、そういったものを活用すれば自分のオリジナルCDを作ることも可能です。ディスクもMDより安いことが多いです。パカっと開くタイプのプレーヤーはレンズを傷つけてしまいやすので注意が必要になります。

シリコンオーディオプレーヤー(いわゆるMP3プレーヤー)はなんといっても音飛びしないのが魅力です。また軽くて携帯性に優れています。電池の持ちに関してはCDなども飛躍的に向上していますので、そうアドバンテージはないように思われます。欠点は録音メディアの入れ替えができず(あるいはできるけど非常に高価)、違う曲を聴きたいと思う度に録音(ダウンロード)し直さなければならない点です。朝の出掛けに「今日は○○を聴いて行きたい気分」と思っても、パソコンを立ち上げてケーブルつないでソフト起動して、なんてやってる時間はないものですよね。そのディスクを引っつかんで出かければ済むMDやCDには適わない部分です。

部屋用のオーディオに関しては、あれだけ個性的なデザインが揃うともう他の選択基準は目に入らないかも知れません。それでも迷ったらちょっとリモコンにも目を向けてみて下さい。ディスクの入れ替え以外はほとんどそこから操作する訳ですので、後の使用に大きく影響する部分です。またラジカセなどで多いフタをパカっと開けてCDをセットするタイプのものは、やはりレンズが剥き出しになっていて傷つけてしまいやすいので、トレイ(引出し)式の方が気楽に扱えます。

#トレイはトレイで壊れるんですが、たぶんレンズ交換よりは安価ではないかと。

88. 春の新生活応援企画 家電製品買い方指南(テレビ編)


ちょっと長くなってしまったので、次のAV機器編からテレビ編を独立させました。

テレビ編

今、店頭で見て一番気になるのはワイド画面(16:9)か従来の4:3画面かだと思います。将来的にはBSデジタル放送を始めワイド画面による放送が中心になってきますが、まだまだBSデジタルチューナーも高いですし、その高画質を活かせるプログレッシブ対応テレビ(これまた高い)を買うのでなければ、必ずしもワイドでなくてもいいと思います。

もし今プログレッシブと呼ばれる高価なタイプ以外のテレビでワイドをチョイスする価値があるとしたら、DVDで映画を観ることが多い人でしょうか。逆にDVDといってもアニメ中心の人や、ゲーマーの人はまだまだ4:3の方が同じ予算で大きなサイズのものが買えてお得な気がします。

使いやすさの観点では前面入力端子が便利。ちょっと人から借りてきたゲーム機やビデオカメラやをつなぐのに、わざわざテレビの後ろの端子にケーブルを接続するのは面倒です。今では前面入力端子がついていないものを探す方が難しいですが、自分の使用頻度を想定して、他の設定ボタンと一緒にフタの中に隠れているものと前面入力端子だけ外に出ているのから選んでみてはいかがでしょう?結局ケーブルつなぎっぱなしであれば、他の設定ボタンも一緒に剥き出しにしてホコリつもっちゃうのは美観を損ねますし。

また14形や21型クラスではステレオかモノラルかという違いに注意。ステレオタイプは音楽番組や映画がステレオで聴けるというだけでなく、二ヶ国語放送を楽しめる点が、これから語学学習などに興味をもっている人にはポイントとなるでしょう。ステレオかモノラルかを見分けるにはスピーカーが画面の左右両方についているかが簡単なんですが、最近ではスピーカーに似せたブツブツだけデザインとしてつけてるのがあるので要注意。こういう時は前面入力端子に注目しましょう。端子の数が3つ(たいてい黄白赤)あるのはステレオ対応、2つ(たいてい黄白)しかないのはモノラル専用です。

ステレオ型の入力端子
↑ステレオの場合の入力端子。音声が左右2端子ある。
モノラル型の入力端子
↑モノラル型の場合の入力端子。音声はひとつしかない。

ちょっと余談。SONY社製のテレビにはプレステ用マルチAV端子というのがあるん
ですが、この端子は紆余曲折があって、現在のプレステ2ではDVDビデオが観られないので注意(ゲームはできます)!プレステ2をつなぐから、というだけの理由でマルチAV端子付のテレビを選ぶと残念な思いをします。

ゲームやDVDを綺麗な映像で楽しむにはコンポーネント映像入力端子と呼ばれる端子がついたものが各社から出ていますので、これを選択のポイントとすると良いでしょう。

87. 春の新生活応援企画 家電製品買い方指南(電話編)


電話機

日本の電話機は一時は多機能競争の代表格みたい製品カテゴリで、今でも微妙に親切な機能が山盛りについてますが、多くの方は実際には大半を活用しきれないと思います。とりあえずイタズラ電話に用心したいという人はナンバーディスプレイ機を買いましょう(要別途契約)。最近のものは携帯電話のように電話帳登録されている番号ならその名前が表示されるので便利です。更に声で読み上げてくれるのまであります。

一昔前の電話機はたくさんの機能を数字キーで操作しなければならず、マニュアルで機能番号を調べたり、操作してもフィードバックが「ピー」と鳴るだけだったりして大変だったんですが、最近のものは大きい液晶画面を備えていて上下左右ボタンでメニューを選んでいくだけで済むものが多いです。迷ったらとりあえず画面が大きいのを選んでみるのもいいかも知れません。

携帯電話と電話帳データを交換できるものがもっと増えて欲しいですね。

PHS派の人は、少し高いですが、PHSをコードレス子機として使えるタイプのものをチョイスすると、同じ操作で家にいる時は通話料の安い固定電話回線を使ってかけられるので便利です。

電話回線

家電ではないので今回の企画にはそぐわないかも知れませんが、この時期に多くの人が悩まれると思うので、一緒に扱っちゃいます。

とりあえず従来のアナログ回線かインターネットに向くISDNかという選択肢があります(地域によってはインターネット用にはより最適なCATVとかADSLとかいう回線がひける場合もあります)。

アナログ回線とISDNの違いは、後者がより速い通信速度でインターネットができるということと、アナログ回線2本分に相当する通信が一度に可能なので、インターネットしていても電話が話中にならないという点です。基本料はISDNの方が高いんですが、アナログ2本分まではしません。ナンバーディスプレイなどの付加サービスもISDNの方がちょっぴり高かったりします(納得いかん!)。

それからアナログ回線にしろISDNにしろ、利用には回線毎にNTTの電話加入権という権利が必要になります。買うと数万円するんですが、一度買ってしまえば譲渡や再利用が効くので、親戚などで子供が一人暮らししてたけど実家に戻ってきたなんて人をあたって、余ってないか聞いてみると良いでしょう。

またISDNの場合は月々の基本料が少し高い代わりにこの加入権が不要なISDNライトというコースもあります。加入権相当分を基本料の差額で払ったら終わりではないので、長期的に使うと損なんですが、そうせ2、3年後の電話回線環境なんてどうなってるかわからないので、これはこれでアリだと思います。

携帯電話

もはや必需品の様相を呈してきました。機種ごとにかなり使いやすさに開きがあるんですが、いかんせんお店で触れるのはモック(模型)だけで、自分で確かめてみられないのが困りモノです。

なるべく知人のものを見せてもらったり先述の製品評価サイト WAAG(バック)で実際に使ってる人たちのレビューを参考にして選んでみてはいかがでしょう。

とりあえず頻度からいってメモリダイヤル(電話帳)とメールの読み書きの操作性がポイントだと思います。知人のものなどを触らせてもらう機会があったら、電話帳の登録と呼び出し、メールの送受信くらい試させてもらうと良いと思います。特にメールの利用頻度が高い人は、待受け画面からメール機能にたどり着くまでの操作ステップ数などが評価ポイントになるかも知れません。例えばDoCoMoの50xシリーズと209シリーズはどちらもiモード機能をもっているんですが、一般的に209ではメニューの奥深くに潜んでいて、50xシリーズではiボタン一発でジャンプできるなどの違いがあります。

また携帯電話かPHSか迷われている人へ。基本料はPHSの方が随分安いですが、携帯電話への通話料が高いので、かける相手が携帯の人が多い場合はかえって高くつくかも知れません。また相手もかけづらいでしょう。メールのやりとりもPHSの方が数倍高くつくこともメールを多く使う人には見逃せません。PHSのメリットはパソコンなどをつないでデータ通信する場合の速度が速いことや、対応電話機を使えば家庭でコードレス子機になることなどと考えておくと良いでしょう。また一部のiモード向けサイトにアクセスできるPHSも登場してきています。

関連ページ
製品評価サイト WAAG(バック)

86. 春の新生活応援企画 家電製品買い方指南(はじめに)


この春から入学、就職などで新生活を始める方の応援企画として、集中連載企画「家電製品買い方指南」をお送りしたいと思います。

暮らしのための生活家電を揃えなきゃいけないんだけど、どういう基準で選んでいいかわからないと言う人のため※の簡単なチェックポイントです。値段やデザインと一緒に選択項目として参考にしていただければ幸いです。

※つまり、D1端子とD3端子の違いが気になる人や、DVD-RWデッキかHDDレコーダーか悩んでいる人には物足りない内容だと思いますのでご勘弁を。またPDAやシリコンオーディオ(MP3)プレーヤーなどの電子ガジェットでお悩みの方はこちらの掲示板でお尋ねになるのをお勧めします。

さて、この企画を思いつくのが遅かったので、すでにタイミングとしては機を逸しつつある気がしていますので、とりあえず速報性を第一にしてジャンル別に3〜4部にわけて掲載し、随時更新していくという形にしたいと思います。

「こういう商品で悩んでいるんだけど」とか「この商品を選ぶならここをチェックしないと!」というご意見、ご要望もお待ちしています。

また立場上、原則的として特定の製品をお奨めしたり悪評を書いたりはできないのでご勘弁を。それにやっぱ道具は人それぞれの個性や使い方によって最適なものって違ってくると思います。以下の記事では極力最大公約数的なポイントや、そうでないものも条件を明記する形で指摘するよう心がけていますので、是非それらを参考にして、ご自分の目で判断してみて下さい。家電製品選びもそれなりの解像度をもって眺めると楽しいもんですよ。

P.S.

一浪の末、先日見事早稲田大学に合格した従兄妹の綾乃ちゃんにこの企画を捧ぐ。おめでとう&ご苦労様

関連ページ
製品評価サイト WAAG(バック)

67. エアコンのリモコンの温度表示


写真は家で使っているエアコンのリモコンです。最近暑い日が続いたのでエアコンは大活躍でした。

エアコンのリモコン

家に帰ってきたとき暑すぎる日は設定温度を一番低くして使用してました。しかし、あるときふと気がついたのですが設定温度の表示の23℃が赤く、25・26℃が青く表示されていました。どうしてこのような色が使われているのかいろいろと考えてみましたが(省エネのため23℃で使うのがいいよとか、暖房のときだと高い温度の方が赤い方がいいだろうなぁとか)、これだという理由がみつかりませんでした。

読者のみなさんでこれだという理由がわかった方いらっしゃいますか?

→使いやすさ日記へのコメント

PS.
皆様からこの日記についてたくさんのコメントをいただきました。理由としては赤が暖房、青が冷房の推奨設定温度と対応しているのでは、との理由が多数でした。貴重なコメントをくださった読者の皆様に感謝いたします。

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