本使いやすさ日記(『536. 電池状態が把握しにくいPSPの電源ランプ位置』)で書かれているように、プレイステーション・ポータブルでは右手で電源ランプを隠してしまい、電池の消耗に気が付かないことがあります。
ある日、ニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)で遊んでいたところ、突然電池切れになってしまいました。DS Liteの電源ランプはPSPのように手で隠れる位置にはないので油断していました。
DS Liteの付属取扱説明書によると、電源ランプはバッテリーパックの残量が十分だと[緑色]、少なくなると[赤色]に点灯し、使い切ったところで電源が切れるといった具合に、電池残量はランプの色の変化により示されます。
では、なぜこの変化に気付かなかったのでしょうか。一つ目に、右手にタッチペンを持って遊んでいたために、右手が電源ランプを遮っていたのです。次に、ゲームに熱中して画面を注視していたので、画面から離れた位置にある電源ランプの変化に気が付かなかったのです。
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写真左:DSLiteを両手で持ったとき 写真右:タッチペンを使うとき
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そこで、他の身近な携帯機器では電池残量の変化はどのように示されているのか調べてみました。
- ニンテンドーDSi(最新のDS):電源ランプの青点灯→赤点灯→赤点滅
- 携帯電話(D904i):3段階の電池アイコン→画面表示+アラーム音
- iPhone:画面上部の電池アイコン→警告→大きな電池マークの表示
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写真:左から順に、DSi(3つのランプのうち一番右が電源ランプ)、D904i、iPhone
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最新のDSiでは、ランプの点滅が増えたことで視覚への刺激が強くなり、より注意を引くように改善されています。また電源ランプの位置が左側になったことで、タッチペンを持つ右手により隠れてしまうことは避けられるようになりました。しかし、左手で持つ人は困るのではないでしょうか。
携帯電話では、一般的に3段階の電池アイコンがあり、さらに私が持っているD904iは電池切れ間近になるとアラーム音とともに警告が画面全体に表示されます。これだと画面を見ていなくても音により確実に気が付くのですが、いつもびっくりしちゃうんですよね。
iPhoneの場合も、画面全体に充電を促すような表示が出ますが、この時には何の操作も出来なくなってしまいます。
このように、電池残量の表示と言っても、その表現方法は機器により様々です。確実に気付かせてくれる方法もありますが、ゲーム機で携帯電話のように警告されたとすると、遊んでいるところを邪魔された感じがしてイヤですよね。
そういったユーザのコンテクスト(利用状況)を考えると、DSiの注意喚起ほどの改善が妥当なところなのかもしれませんね。