カテゴリー: デジタルガジェット (page 5 of 18)

691. どちら向きでも刺さります iPhone5のLightningコネクタ


写真は現在の主要なスマートフォンの充電/同期ケーブルのコネクタ部分です。左から、iPhone4SまでのDockコネクタ、iPhone5で新たに採用されたLightningコネクタ、Android端末で主流のmicroUSBコネクタです。

我が家ではベッドの枕元が充電コーナーになっており、就寝中に充電する習慣なのですが、時々電気を消した後でふと触りたくなってケーブルを抜き差しすることがあります。部屋は暗いですし、寝る前でメガネは外してしまっているので、使い終わって再びコネクタを挿し直す時にいつも手探りでコネクタの向きを試行錯誤していました。DockコネクタもmicroUSBコネクタも指でつかむ台座の部分は裏表対象な形状をしており、直感的には判別しづらいデザインになっています。

そこへきて新しいiPhone5用のLightningコネクタ(写真:中)はなんと電源コンセントのように「どっち向きでもOK」を実現してくれました。このあたりのこだわりの強さはAppleならではですね。使い回しの面では普及しているmicroUSBに統一してくれた方が嬉しかったような気もしますが、まぁ、充電と通信以外にも信号が出ているので仕方ないかなとも。

ちなみにコネクタの向きを間違えてイラっとする代表といえばUSBコネクタがあります。こちらは日本のBUFFALOがどちら向きにも刺さるUSBケーブル、USBフラッシュメモリ、USBハブ等を製品化しています。どうせならAppleもこれのライセンスを取ってケーブルの反対側もリバーシブルにしてほしかったですね。いずれBUFFALOから両端ともリバーシブルなケーブルが出るかな?

掲載日補足:

その後、ようやくiPhone5を入手し、このケーブルも使ってみましたが、従来と比べ抜き差しが固い上にコネクタが小さいので若干扱いづらくなった部分もあるなという印象です。Dockコネクタなら雑にどこ掴んで引っ張って抜いても安心感がありましたが、こちらはちっかりとコネクタをつまんでひっぱらないとすぐにケーブルが断線しそうな感じ。一長一短ですね。

683. ボタン1つってホントに簡単?? ~Softbankみまもりケータイ005Z~


限定のポケモンシール、三日で剥がれてきました…

写真はSoftbankが販売している“みまもりケータイ”(ZTE製005Z)です。先日安かったので今度小学生になる姪(とついでにその妹)に買ってやりました。これは主に子供にもたせる為に発信機能を制限した携帯電話端末で、GPS機能で今いる場所をメール送信することもできます。操作面の特長としては、発信できる相手を1件に制限にし、ボタン1つでかけられるようにした点です。

で、実際に購入して試してみて思ったんですが、このワンボタン・インターフェイス、思ったよりイケてませんでした。まずこのボタンには他にも役割があり、短押しと長押しを使い分けなければならない点。短押しで発信、待ち受け中の長押しは着信音量、マナーモード設定、通話中の長押しは通話切断になります。これは小さい子供にはかえって難しそうです。そしてネットでレビューをみていると不意にボタンが押されて発信されてしまって困っているという書き込みがとても多く見受けられます(ホールドスイッチ的なものもありません)。仕方なくカバーをつけたり厚紙やスポンジシートを貼ったりしてかかりにくくするDIYをされてる方も多い様です。音量、マナー設定はネットからも行えるので、割りきって「長押しで発信、長押しで切断」にしてしまった方がわかりやすいし、操作ミスも起きにくかったんじゃないかと思います。
ちなみに写真ではまだ取り付けていませんが、本体上部に非常用ベルのスイッチがあり、リング付きのストラップをつけておき、何かあったらそれを引っ張るとサイレンが鳴りつつ電話も発信されます。つまり緊急時に最低限のアクションで発報する手段は別にあるのです。現状だとボタン単押しでもリングを引っ張るのでも負荷としてはあまり差がなく別れてる意義が薄いとも言えます。

こうしたトレードオフは他の製品でもよく見られます。見かけ上ボタンが少ない方が簡単そうに見えるので、頑張ってリモコンのボタン数を減らした結果、モードや押し分けが複雑になって、トータルで使いにくくなったり。最近だとiPhone・iPadもホームボタンに長押しやらダブルクリックやらアサインされてどんどんややこしくなって来ていますね。

なお、子供向けの端末はdocomo、auからも販売されていますが、例えばdocomoのキッズケータイHW-02Cの場合、こちらにあるように、4方向キーを兼ねた1~4のボタンで相手を選択->電話かSMSかを選択という操作ステップを経ることになります。ワンボタン式に比べれば複雑ですが、4月に小学校にあがる姪を見ていると普通にiPod touchやiPad、Nintendo DSなどを使いこなしており、docomo式の操作方法でも難なくこなせることは明らかです。通常の通話目的ならそちらの方が便利でしょう。みまもりケータイはその名の如く、子供や高齢者、バッグや車などを見守る方に主眼を置いているとも言えます。機種選びの際にはその辺りを意識していただくと良いんじゃないでしょうか。

682. 液晶保護フィルムにも使いやすさ競争の波が


前回に続きPlayStaiton Vitaネタです(以下PSVITA)。

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写真はSONY純正の液晶保護フィルムを開封したところです。実際に貼り付けるのはやや緑がかった部分のみ(緑色は保護フィルムの保護フィルムで使用時は透明)なのですが、見てわかるとおり、位置決め用にボタンパッド部分にはめ込む位置合わせ用の台紙がついています。まずこの台紙をセットして位置決めをした後、写真下部に見える白いタブを左に向かって下へめくっていくと、ピッタリの位置に貼ることができる、という訳です。 液晶保護フィルムはホコリと空気の混入を防ぐのが成否を分けるのですが、その為には一発で貼り終えることが重要です。せっかく綺麗に貼れたのに位置がズレてやり直し、なんてことになると大抵そこでホコリが入ったり折れ目がついてしまい失敗します。こういう工夫は大いに歓迎です。

液晶保護シートは比較的利益率が高い商品らしく、最近では1つの製品に対し複数のメーカーが専用フィルムを販売しています。それどころか低反射タイプ、光沢タイプ、指紋軽減タイプ、プライバシーフィルタタイプなど1社がいくつものバリエーションを投入し、メジャーな製品には20〜30種類も保護フィルムの選択肢がある、といった状況もザラです。最近ではフィルム自体の性能だけでなく、「誰でも貼れる」「絶対失敗しない」など貼りやすさを謳ったPR合戦も盛んです。コンビニおにぎりの包装のように、ちょっとしたアイデアで実用新案や特許でも取れればひと儲けできるかも知れません。

681. こんなにボタンあるのに何故使わない? 〜PS Vitaの新UI〜


去る12月17日に発売になったゲーム機、PlayStation Vita(以下、PSVITA)、ゲーム好き(というよりゲーム機好き)なので当然発売日入手しました。

本機はスマートフォンを超える5インチという大画面に両面タッチパネルという新しいUIデバイスを搭載した次世代ポータブル機です。両面というのはつまり、表示画面側だけでなく裏側の背面もタッチパネルになっていて、両手で本体を持った状態で人差し指などで画面の裏側をなぞったりする操作ができるということです。まぁこれがどういう使い道があるかは未知数ですね。

さて、SONYのゲーム機はPSP、PS3とXMB(クロスメディアバー)を使ったホーム画面が特徴的でしたが、PSVITAではそれを廃止してスマートフォンライクな新しいタッチUIを搭載しています。これがちょっと残念な感じがしたのでご紹介したいと思います。

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こちらが全ての基点となるホーム画面です。インストールされたアプリケーションが丸いアイコンで並んでいるいわゆるランチャーになっています。左端にiPhone等のスマートフォンで見慣れたページインジゲーターがあります。これは上下に2ページこのような画面があり、今はその1ページ目(上側)を表示していることを示しています。移動は上下スワイプです。更に画面上部にも家のアイコンと4つの丸が並んでいます。こちらは現在起動しているアプリを示していて、画面右端に三角で示されているように左右スワイプでめくって移動できます。

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こちらの写真が右にスワイプした例。すぐにアプリに切り替わる訳ではなく、真ん中の「はじめる」と書かれたエリアをタップするとスタート/復帰します。

比較的わかりやすいし、最近のスマートフォンを使ったことがあればあまり違和感なく使えそうですね。これ自体はいいんです。惜しいのはこれら全ての操作に画面両脇のハードボタンが一切利用できないという点なのです。スワイプは操作負荷も高いですし、さぁご自慢の超絶美麗な有機ELディスプレイで高画質コンテンツを楽しむぜ、って時にまず画面を指紋で汚さないとならないのはなんとも残念です。

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3枚目の写真は動画を再生しているところです。画面をタッチしてこのような操作パレットを表示して一時停止や早送りなどの操作をします。しなければなりません。ここでもせっかくのハードボタンは使えず、コンテンツにこんな大きな障害物を出さなければ操作できないのです。

これがNintendo DSなら混乱を避けて単一の操作方法だけにするという選択肢もアリだったかも知れません。しかしPSVITAは当面コアゲーマー層をメインターゲットにすると言っているのですし、もっと効率性やサクサク操作を重視しても良かったんじゃないでしょうか。

知人にこの話しをしたところ「PS Betaやね(笑)」等と揶揄されましたが、SONYのゲーム機はソフトウェア更新による進化も醍醐味のひとつです。今後のバージョンアップで操作性も徐々にブラッシュアップされていくことを期待したいと思います。

673. Nintendo 3DSの電子マニュアルと3D


Nintendo 3DS(以下3DS)を発売日に入手できたので時事ネタとして取り上げてみたいと思います。

やはり“使いやすさ日記”的に目を惹くのはアプリの電子マニュアル機能ですね。まだ内蔵アプリでしかチェックしてませんが、それらに関しては画面内で操作説明を確認することができます。しかも3DSでは(対応した)ゲームや内蔵アプリを一時中断してホーム画面に戻る機能が搭載されました。なので、操作の途中でわからないことができたら、下画面の下部にある「HOME」ボタンを押して一時的にホーム画面に戻り、そこで「取扱説明書」ボタンをタッチすれば閲覧できます。そして問題が解決したら再度アプリをレジュームすればすぐに続きから始められるワケです。セーブやロードの手間もなくいつでもマニュアルが見られるのは良いですね。

どう頑張っても写真では3Dっぷりはお伝えできません。
是非店頭デモ機などで御確認ください

またせっかくの3D(両眼立体視)機能を使わない手はないよねとばかりに、この電子マニュアルすらも3D化されています。具体的には写真にあるように図版に対してつけられた(1)~(4)のような指示線や枠が手前に浮いて見えるんです。弊社の業務で作成する報告書でもこうしたガイド線をつけることが多いのですが、元々の画面にある図柄と混乱しないよう気を遣います(「これが見つけづらいですよね」と赤でアンダーライン引くと目立って見えてしまったり…)。こうしてレイヤーを手前に浮かせて表現できるのはちょっと羨ましく思いました。

初代Nintendo DSはタッチペンというデバイスをゲーム以外の様々な用途に広げてユーザ・インターフェイスにちょっとした革命をもたらしました。3DSの裸眼立体視機能もこうして臨場感以外の面での活用方法を見せつけてくれるのではと期待が膨らみます。

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