当社ではオフィスが9Fと10Fの2フロアに分れていて、男性用トイレはそれぞれに1つづつ有ります。
そのトイレの水栓は、それぞれ下記の写真の様なものがついています。9F(図1)は自動で水がでるタイプ、10F(図2)は自分で水栓をひねる〔手動)タイプのものです。私は9Fで仕事をしているので、ほとんどは9Fのトイレを利用するのですが、ごくたまに10Fのトイレを利用することが有ります。
図1:自動型 | 図2:手動型 |
ここまで書けば皆さんお気づきの方も多いと思いますが、そう10Fで用をたして手を洗うときに、水栓の下に手を添えて水が出るのを待ってしまうことが有るのです。
その理由をいろいろ考えてみると
- 環境から受ける影響
- 形態から受ける影響
の大きく2つが思いつきます。
例えば1で言えば、キッチンではそんなことを(少なくとも私は)したことが無いのです。また2で言えば明らかに水栓本体が細かったり、つまみが見て取れる形態(図3:後日掲載)の水栓でも同様です。
具体的に書くと
1.は『概ね9Fのトイレを利用する頻度から、オフィスのトイレという環境で、「自動で水が出る」ということを無意識に思い込んでしまっている』
2.は、9F及びその他の公共トイレなどで利用した経験から、『太くてニョッキっと首を出した(水栓が一見して認められない)ような形態の場合、「自動で水が出る」というアフォーダンスとして認知されている』
というようなことです。
これは、いろいろな作法が混在している世の中で、通常接している作法と異なるものに遭遇したとき、人間に思わぬ負荷がかかっている例とも言えます。
今回のような自分で人知れず苦笑いして終わるような些細なことから、もっと重大なことまで、また何か有ればご報告しようと思います。