カテゴリー: その他 (page 24 of 30)

216. お酒を効率的に注ぐ~グラスの星印


こちらは、飲み屋で発見したグラスです。私はあまりお酒を飲めるほうではないので、グラスを持て余していたところ、下方に3つの星印がついていることに気づきました。

グラスの下の方に3つの星マークが逆三角に並んでいる写真

一緒にいた友人達に尋ねると、それは「お酒の原液を注ぐ量の目安」だということがわかりました。こんなところに、意味もなく印が付いているとは思いませんでしたが、業務効率をアップさせる為のものだったのですね。 この印のおかげで、原液をいちいち別のカップで計量する手間を省き、直接グラスへ注ぐことが出来ます。

このことから、普段お客さんである私達の目には触れないところにも、工夫があったことを知ることが出来ました。お客さんを待たせず一定の味を提供することが出来ますし、従業員側にも負荷がかからない良い方法だと思います。

参考キーワード:先人の計算

使いやすさ研究所の用語解説のページにジャンプします。 本文中の「原液をいちいち別のカップで計量する手間を省き、直接グラスへ注ぐ」 というタスクに関連した事柄が載っています。

210. 雑貨屋さんもユーザ中心設計


とある雑貨屋さんで見つけた粋な“箱”をご紹介します。

それは、細々とした雑貨が窮屈そうに並ぶ店内、狭い通路の片隅に、そっと置かれていました。

商品戻し箱の写真

「商品を手にしたものの、どこに戻したらいいのかわからない。そんなお客様はどうぞこの箱へ!」

買おうと思って手にはしたものの、お金を払って購入するに値するものかどうか、レジが近づくにつれて決心は揺らぎ、「やっぱや〜めた」という結論に達すること、ありませんか?そんなとき、商品をきちんと戻しに行く、ってのは良識あるオトナとして当然の行為。もちろん、きちんと戻しに行くこともありますよ。しかし、広い店内のいったいどこから持ってきた商品だったか思い出せない、なんてこともままあります。そんなときは、「ごめんなさい」と心の中で呟きながら、そっとその辺に置いてしまったりとかして…ごめんなさい。

そんな困った状況に随分と悩まされてきたのでしょうね、この雑貨屋さん。その悩みや怒りを、お客様への配慮に替えたのが、この「商品戻し箱」です。色々な顔を持った手作りの箱が、店内のあちこちに置かれていました。こんなちょっとした配慮ひとつで、お客さんは気持ちよく買い物ができるようになり、店員さんは商品の管理がしやすくなりますね。

見た目もネーミングも改善の余地はありそうですが、ユーザ中心設計の第一歩として素晴らしい“デザイン”だと思いました。

207. トイレットペーパーの使い心地を試してからお買いあげ下さい


先日、実家の近くにあるユニバースというスーパーでトイレに入った時、個室の中でこんな張り紙を見つけました。

備え付けの紙が売り場でも買えることを伝える張り紙の写真

「使いやすさ」とは少し違いますが、これはお店がお客さんの立場に立って考えてくれた、良い例ではないでしょうか。

駅や大きな施設などでも、「このトイレットペーパーは○○の再生紙です」という張り紙を時々見かけますね。そういう張り紙を見ると、「おー、リサイクルに力を入れてるんだ〜」とか「こんなことに気を配っているのね」と思い、少し嬉しくなります(私だけ?)。そしてこのスーパーの張り紙からは、お店側のユーザーへの配慮が感じられて嬉しくなりました。やっぱり、使ってみないとわからないですからね。

また、一人暮らしをしていて、安いから大量購入したはいいけれど、「やっぱり気にくわない。でも、いっぱいあるからすぐには買い換えられない…」ということがあります。というか、私は結構そういう失敗をします…。 「イイじゃない。心配りが嬉しいねぇ。」と個室で一人、にやにやしてしまいました。

張り紙一枚で嬉しくなってしまう私ですが、でも大切なことだと思うのです。売り手や作り手の思いを、いかにユーザーに伝えるか… たかが張り紙、されど張り紙。こういうことで、私達が伝えたいと思う「使いやすさ」を、ユーザーにも意識してもらえるとイイナと思いました。

205. “ユーザビリティ歌留多”はいかがでしょう?


新年明けましておめでとうございます。今年も使いやすく魅力的なものを一つでも多く創っていきたいと思います。

今日は、このお正月にぴったりの私達の活動をご紹介したいと思います。

その名も『ユーザビリティ歌留多』!

ユーザビリティに馴染みの少ない人でも、楽しく遊びながら、専門用語を習得できちゃうという代物です。

このカルタは英語表記ですが、日本語訳も追加する予定です。

社内の英会話学習会の取り組みとして、自主製作しました。

AからZのアルファベットを頭文字にした26個の用語をカードにしています。ユーザビリティに関連する評価手法や認知科学の用語など、使いやすさに関するものから選定しました。

例えば、

  • Aは Affordance
  • Bは Behavioral Model
  • Cは Context of use

という感じ。

歌留多の絵札にはイラスト、読札には解説(日本語と英語)が書かれています。解説部分を聞きながら、単語を当ててカードを取り合えば、盛り上がること請け合いです。

なかなか楽しく為になるゲームなので、私達だけで独占するのはもったいないと思い、量産することも考えています。今後の展開をご期待ください。

2004/01/03日補足

カルタをリーズナブルに印刷してくれるとこご存じでしたら是非ご一報を。そん
なに本格的な作りじゃなくてもいいんです。安いとこ(^^;)。

(古田)

204. 新年のご挨拶


新年、明けましておめでとうございます。

昨年は日記執筆者も増え、40本を超える日記をお届けすることができました。まだまだ「日記」を名乗るにはちとおこがましい数ではありますが、今年もペースを崩さずトバシて行きたいと思います。

また、みんなが日記を書いてくれている分、σ(^^)は他のコンテンツに取りかかることができます。使いやすさ研究所=使いやすさ日記と言われないよう、幅広くやっていきたいです。

  • 読者参加
  • 日記の読者投稿制度やコメント機能の実装など、使いやすさの議論をみんなでできるような体制作りをしてみたいなぁ、と。

  • 「使いやすさの秘訣」の充実
  • 個別製品の使いやすさを詳しく検証するコーナー。最後にHDD&DVDハイブリッド・レコーダー編を公開してから1年近くたってしまいました。もっと増やしたいですね。メーカーさんからの評価機貸し出しも募集してます(^^)/。

  • ユーザビリティ関連情報の充実
  • 製品のユーザビリティ(使いやすさ)向上の取り組みをされている方達向けの有益な情報を提供していくのも当研究所の努めだと思いつつ、なかなかできていない部分ですね。

  • 公開ユーザテスト
  • テスト参加者登録にお申し込みいただいた方、ご検討中の方、またそういった取り組みにご興味のあるメーカーなどの方に、ユーザテストというものが実際にはどういうものなのか知っていただくために、公開のテストを実施し、その様子をコンテンツとして掲載するとか。

やりたいことは色々です。下に投票つけておきますので、読んでみたいものがあればクリックしてみて下さい。優先順位付けの参考にさせていただきたいと思います。

ともあれ、本年も使いやすさ研究所およびノーバス・グループをよろしくお願いいたします。

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