投稿者: 古田 (page 92 of 103)

369. 工夫が満載! シリコンコーキング剤のパッケージ


先日、我が家のお風呂場の補修で、シリコンコーキング剤が必要になりました。

今まで一度も買ったことがなく、使い方もよく分からなかったので、ホームセンターでいろいろ手に取った物の中に、とても気になるパッケージを見つけました。

パッケージ正面

私はこの手のパッケージを開封するのが苦手で、台紙部分に書かれた説明書きをビリッと破いてしまい、後悔することがよくあります。しかし、このパッケージはどうでしょう。パッケージの裏面の「ここから開けてください」と書いてある矢印の先には、つまみが付いていて、開封しやすいようにミシン目も入っています。これなら説明書きを破らずに開けられますね。

裏面のツマミ

開封してみると、台紙が本のように見開きになっていて、全面が説明書きになっています。左側の上部には「用途」、左側の中部から下部にかけては「関連商品の紹介」があります。 この部分は、コーキング剤やマスキングテープ等、内容物を取り出すための口なので、 破ってしまっても問題ありませんね。続いて、右側には、見開きの中で最も重要な「使い方」が記載されています。

開封中 開封後

さらに、コーキング剤が使い切れなかった場合でも、元通りにパッケージに戻してフタができるようになっています。フタを固定するためのツメがついているので、次回使うときに「パッケージはあったけど、中身はどこだろ?」ということがなくなります。

ツメ

我が家では初登場のシリコンコーキング剤でしたが、よく考えて作られているパッケージのおかげで、安心して作業をすることができました。

関連ページ:使いやすさ日記『269. 説明書がいらないパッケージ

368. ポテリッチ~パッケージまでリッチなポテトチップス~


最近、プチ高級志向な食べ物や飲み物をお店でよく見かけるようになりました。 私もそんなプチ高級商品を見ると「おいしそうだなぁ」とついつい手を伸ばしてしまいます。 先日コンビニに行ったときも、素材にこだわったポテトチップス その名も『ポテリッチ』をこれまたついつい買ってしまいました。

家に帰って「さあ味の違いを確かめよう!」と袋を開けようとしたとき、 普通のポテトチップスとは違うパッケージの工夫に気がつきました。

パッケージの裏にある解説

写真のようにパッケージの裏の部分をつまんで開くと、ただの袋が『器(うつわ)』に早変わりするんです。 今までは、袋に手を突っ込んで食べたり、完全に開いて食べたりしていたのですが、 どれも食べやすいというものではありませんでした。

うつわになります

今までの多くのパッケージは、工場からお店へ商品を届けるための手段であったり、 店頭で商品を注目させるための方法であったりしました。 しかしこの『ポテリッチ』では、さらに消費者へ届けられた後にまで気が配られており、 その配慮に感心してしまいました。 もちろん、肝心の中身の方も感心させられるお味でした。

367. 使ってますか?TVリモコンのカラーボタン


2006年12月、全ての都道府県庁所在地で地上波デジタル放送(以下、地デジ)が視聴可能になりました。地デジの特長としては、画質の美しさ・鮮明さが注目されがちですが、今回は、少なくとも私の周辺ではあまり利用・視聴されていない「データ放送」を取り上げたいと思います。

[写真1]「d」ボタン

番組視聴中、地デジ対応リモコン上の「d」ボタンを押すと、放送中の画面が縮小され、以下のような画面が表示されます。

まず、ある日のNHK。 

[写真2]NHK

次に、テレビ朝日とテレビ東京。

[写真3]テレビ朝日

 

[写真4]テレビ東京

画面の中に共通の色が使われていることに気付きましたか? データ放送の画面は、十字キーによる操作に加え、青・赤・緑・黄のカラーボタンによる操作も一部可能です。

[写真5]カラーボタン

では同じく、ある日の日本テレビ。

[写真6]日本テレビ

この画面にも、下部に青赤緑黄全ての要素がありますが、実は、ユーザが操作できる対象ではなく、単なるデザイン要素です。ちょっと紛らわしいですね。カラーボタンによる操作対象であるためには、画面上で「青」や「赤」といった色名と色とを組み合わせて表示する必要があるようです(上の写真2、3、4参照)。

データ放送画面を観ていて個人的に不満なのは、放送局ごと、場合によっては番組ごとにカラーボタンの役割が違うことです。 例えば写真2、3、4の画面で言うと、NHKとテレビ東京で「トップに戻る」に割り当てられているのは黄ボタンですが、テレビ朝日では青ボタンがそれにあたります。 いくつもの異なるルールを学習しなければならないのは、ユーザにとってかなりの負担です。今後のデータ放送の普及と使い勝手向上のためには、ある程度、UI上の標準化が必要なのではないかと思いながら観ています。 

366. どちらが辛いのか?


こんにちは。

どうしても辛いものが食べたくなる時ってありますよね?先日、そんな衝動にかられ、近所の中華屋に駆け込んだときのことです。

何を食べようかとメニューを眺めていると、いくつかの料理表示の隅に、なにやら「辛」というマークがついていることに気がつきました。 

辛そうな料理には1個~3個の「辛」マークがついています

どれが辛いのかを表示してくれるなんて、辛いものが苦手な人にとっても役立つ工夫だな、と感心してメニューを見ていたのですが、注文を決めようとした時にふと気がつきました。

料理によって「辛」マークの大きさが違うのです。 

数字の大きさは、両メニューとも同じです

大きな「辛」と多くの「辛」では、いったいどちらがより辛いのでしょうか? とにかく辛いものが食べたい私は、タンタン麺とマーボーランチのどちらを頼むべきなのでしょうか?

表示対象に対し、大きさや数などが指し示している、

マーク大きい :辛さが「大きい→強い」 マーク小さい :辛さが「小さい→弱い
マーク多い  :辛さが「多い→強い」   マーク少ない :辛さが「少ない→弱い

という、要素のもつ意味を、相反する組み合わせにしてしまった結果、どちらが辛いのか迷ってしまう という表示になってしまったのだと思います。大きくて数も多かったならば、最高に辛いと判断し、すぐさま注文したことでしょう。

結局この日は悩むのが面倒になり、チャーハンを食べたのですが、後日、どうしても気になったので お店に電話をかけて聞いてみたところ「辛」マークの数が多いほど辛さは増す、とのことでした。

次こそは辛口・本格四川マーボーランチにチャレンジしてみたいと思います。 

365. ふと思うこと / 印刷用ダイアログボックスについて


WordやPowerPoint?などのいわゆる『Office製品』の印刷用ダイアログボックスには、みなさん何かしら苦い想い出があるのではないでしょうか。私の会社でも、自分の思惑とは異なる印刷結果に、「なんじゃこりゃあ!!」と殉職したあの刑事さながらの叫びをあげる同僚が後を絶ちません。そんな印刷用ダイアログボックスの中でも、特に頭を悩ませるのが「印刷範囲」のページ指定です。(図1 赤枠内)

図1:Microsoft Word の印刷ダイアログボックス

正しくなかろうが、とりあえず何でも入力できてしまう寛容な入力方式もさることながら、「○○ページから最後まで」とページを指定したいとき、ダイアログボックス上からは最後のページが「何ページ」なのかを把握することができません。ダイアログボックス後ろの書類上にページ数は表示されていますが、意識はダイアログボックス上に向けられているわけですし、その表示すら隠れてしまっていることもあり得ます。

他のアプリケーションでいえば、Adobe Readerの印刷ダイアログボックスには、書類の開始ページと終了ページがあらかじめ入力されています。(図2 赤枠内) 

図2:Adobe Reader の印刷ダイアログボックス

入力済みの内容を書き換える手間や消費スペースの問題もありますが、総ページ数は直感的に把握できますし、デフォルト値によって正しい入力方式を考える必要もありません。

Adobe Readerのものが最適とは言い切れませんし、ここで代替案を提示することもできませんが、入力のデザインも奥が深いなと思いました。

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