ヤマト運輸のクロネコヤマト公式アプリでは再配達や集荷の依頼だけでなく、アプリ上で送り状を作成し、営業所のタブレット端末を操作するとそれがプリントされすぐに宅急便の配送手続きができる、という機能が備わっています。いちいち相手や自分の住所を手書きしなくて済むので重宝しています。

そんなアプリが先日のアップデートでちょっとおかしなことになりました。いつも送り状を作成した後、パスコードを決めるステップがなくなったのです。従来は自動発行される予約番号と自分で決めたパスコードを店頭タブレットに打ち込むことで印刷ができていたのです。ところが実際に店頭にいってみると今まで通りパスコードを尋ねられる画面が出て進めません。バグでしょうか?AppStoreのレビューを見てみると同じようなクレームを書いている人がたくさんいました(本稿執筆時点)。

色々試行錯誤した結果わかったのは、クロネコメンバーズIDでログインしていると、パスコードを入れなくて良くなったということです。店頭端末でもクロネコメンバーズIDとパスワードでログインすれば、本人確認が済んでいるので改めて送り状のパスコードは不要、ということなんでしょう。でも少し考えてみるとおかしい点があります。

今までの店頭タブレットの操作手順は

  1. 「メンバーズ非会員」→「登録しない」を選択(メンバーズなのにこれを選ぶのにも前から違和感は感じてました)
  2. 予約番号(数字のみ、自動発行)を入力
  3. パスコード(数字のみ、任意設定)を入力

でした。それに対し、今度は、

  1. 「メンバーズ会員」を選択
  2. クロネコID(英数字)を入力
  3. パスワード(英数字)を入力
  4. 予約番号(数字のみ、自動発行)を入力

となります。手間が増えてます!ステップも多い上に、英数混在の文字を打たなければならなくなりました。普通会員になると手間が減るものだと思うのですが、これではかえって面倒です…

さらに検証をしてみると、アプリ上でログインをしていると無条件に後者のルートになります。ログアウトしている場合のみ写真のようにログインする(後者)かゲスト利用(前者)するか選択する画面が出てきます。店頭での手間を最小限にしたい=ゲスト利用したい場合、一旦ログアウトしなければ選べないのです。しかし、それでは他の再配達利用や集荷依頼といった機能の利用が不便になります。
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この件の問題は2つあって、1つはいきなり仕様が変更になり、それに関するガイドが足りない為、みんながパスワード決めるとこがない!と混乱してしまった点。もう1つはトータルで見てかえって面倒になってしまっている点です。基本的にはログインしてから送り状を作成した方が、履歴も残ったりと便利なのでオススメしたいのでしょうが、個人的にはそれよりも店頭で二組の数列だけでサクサク手続きできる方が価値があったように思います。

とりあえず「パスワード決める欄がなくなったのに店頭で聞かれる!」というお客さんをフォローできるよう営業所の職員に通達を出すのが急務な気がします。

P.S.

アプリで会員証代わりのQRコードを表示し、それを店頭端末に読ませてログインできる可能性があります。今度荷物送る時に試してみたいと思います。