今日、あるメーリングリストで、会合の案内が届き、場所の地図として、下記のURLが記されていました。

http://channel.goo.ne.jp/map/address_index.html

クリックしていただけばわかりますが、目的地の地図は表示されません。これは、このgooの地図サイトがフレームを使っているために起きてしまったありがちな悲劇です。このサイトでは上の白い部分と下の黄色い部分がフレームによって別ページになっています。アドレス欄に表示されるのは上の白い部分のもので、下の黄色い部分に表示される個々の地図表示ページが変化しても、それに応じて変わったりはしません。

人はブラウザのアドレス欄にURLを入れると一意なコンテンツが表示されると思いがちです(実際、大抵の場合はそうです)。それ故に、今見ているページと同一のものを人に見せたい時には、その時アドレス欄に表示されているURLを伝えれば良いのだというメンタルモデルを抱いてしまうのです。

もちろん実際にはそうではありません。ショッピングサイトのカタログのように、データベースと連携して常に内容が更新されてしまうものもありますし、このサイトのようにフレームを使ってしまうことで問題が起きてしまいます。

こういう場合でも、URLにパラメーターを含めた形式(URI)を使うなど設計上でいくらかの工夫はできます。特にこのような地図サイトや製品カタログのサイトなどは、URLで人に伝える機会も多いですから、「上記のようなメンタルモデルをもつ人がアドレス欄のURLをコピペしても、ちゃんと目的のモノが表示される」という要求仕様を盛り込んでほしいと思います。

ちなみに、同様の地図サイトで、マピオンの場合は、面白いことに、コピペ用のURLが別途ページ内に表示されてたりします。これはちょっと興味深い妥協策だと思います。

2002/9/6日補足

ちなみに、当サイトにも「URLから一意に内容が決まらない」例があります。下記バックナンバー一覧の下の「日記へリンクして頂く方へ」というところから注意書きが読めます。