JR東日本の駅のホームでは、現金とSuica(※1)の両方が使える自動販売機が見受けられます。

Suicaも使える自動販売機

私もたまに利用しているのですが、初めてSuicaで買ったとき、こんな体験をしました。

自動販売機の接触面にタッチし、欲しいジュースのボタンを押すと、

「・・・」

出てきません。

「あれ、なぜ?」

使ったことがある人にはおわかりでしょうが、Suicaで買う場合、現金とは逆で、欲しい商品のボタンを最初に押してからタッチしなければいけなかったのです。ちょっと考えれば気付くことですよね。でも、今までは、最後にボタンを押すことが当たり前だったので、はじめは何がいけなかったのか全くわかりませんでした。

“自動販売機でジュースを買う”こんな単純なことだからこそ、今までのメンタルモデル(※2)が覆されると、混乱を招くのです。その後は、もう2度と買い方を間違えることはありませんが、最初にボタンを押すことに、私はまだ若干の抵抗を感じています。

Suica対応で、新しい買い方が可能になったのだから、自動販売機も、形状やレイアウトを含めたリニューアルを期待しています。現金でも、Suicaでも、自然に買えるような、新しいスタイルを見たいですね。

【補足】

この自動販売機、Suicaの接触面の上には、写真のように手順について説明書きがあります。 

Suica接触面の上に、およそ15cm四方の小さな説明書きがある
※1 Suica…JR東日本が導入したIC乗車カード。電子マネーとしても利用できる。
※2 用語解説:メンタルモデル(Mental Model)