先日「CITROEN C4ピカソ」というフランス車のミニバンに乗る機会がありました。

エクステリアはもちろん、インテリアもオシャレで日本車とはだいぶ雰囲気が違うなぁと思いながら見ていたら、見慣れない表示に目が留まりました。

C4ピカソのシートベルト警告灯

これはシートベルトの警告灯なのですが、運転席、助手席に加えて後部座席の分も警告灯が設けられています。

この車は7人乗りで、1列目に2人、2列名に3人、3列目に2人というレイアウトです。写真の状態では、2列目左側の人だけがシートベルトを着用しているので警告灯が消えています。 

こんなレイアウトです

日本車の場合、シートベルト警告灯は運転席と助手席で兼用であったり、車によっては運転席と助手席それぞれに設けられているのが一般的で、後部座席用の警告灯が設けられている車を見たことはありませんでした。

日本車の場合(PASSENGER=助手席)

この車が後部座席用の警告灯を設けているのは、欧州のメーカーの車であることが関係しています。欧州を含む諸外国の多くでは運転席、助手席に加えて後部座席の搭乗者にもシートベルトの着用が義務付けられており、違反者には罰則が科せられる他、事故時の保険適応額が減額となる場合もあるようです。

日本でも、2007年の道路交通法改正で後部座席のシートベルト着用が義務化され、2008年の6月1日から施行されます。当面は高速道路でのみ違反点数1点の措置になるそうですが、安全面への配慮から日常的なルールになっていくのではないでしょうか?

ルール改正によって、日本でも後部座席用の警告灯のある車が登場する日もそう遠くはないようです。

◆参考リンク:社団法人日本自動車工業会「安全運転講座」
http://www.anzen-unten.com/home/safe/f004.html