とあるデパートのトイレに入ったときのことです。いざ水を流そうとしたらレバーがなかったので、このトイレはセンサー式だと気が付きました。
そこで、写真1の赤丸部分がセンサーだと思い、 手をかざしてみましたが一向に流れず、焦ってしまいました。

写真1.トイレタンク前面

実は前面ではなく、タンクの左側面にセンサーが付いていたのでした(写真2)。

写真2.タンク左側面の水を流すセンサー

どうしてセンサーを探せなかったのか考えてみました。

  1. 写真1の赤丸部分が水を流すためのセンサーに見えて紛らわしい
  2. センサーが平らなため、正面からでは気が付きにくい
  3. タンクに貼ってあるシールの意図に気が付きにくい

特に問題だと感じたのは3のシールです。写真2はシールを拡大したものです。”水を大切に”というメッセージと”水の流し方”の説明が書かれていますが、 センサーの位置はここだ!とは示されていません。

このシールを貼った人はこれを用いてセンサーの位置を示したかったのだと思います。しかし、センサーの位置を示すために作られていないので、意図が伝わらなかったのではないでしょうか。

ちなみに、別の階のトイレには3枚ものシールが貼ってあり(写真3左)、そのうちの1枚には、センサーの位置が図で示されていました(写真3右)。やはり、このようなシールがないと探せないのでしょう。 

写真3.シールがたくさん貼ってあるタンク

水を流すというあたりまえのことがすんなりできないトイレ。これでは、トイレ待ちの行列ができるのもうなずけます…。