公共施設の洗面台に関する話です。洗面台を利用する場合、利用者は「手に石鹸をつけて水で洗い乾かす」という行為をすると思います。しかし、よく見かけるケースとして石鹸がこぼれて汚れていたり、手を乾かす時に使うもの(タオル、温風がでるものなど)の付近が水でビショビショになっていたりすることことがあります。理由の一つは、石鹸と手を洗うところと乾かすところの距離が離れているためです。これでは、気持ちよく利用することはできないでしょう。

これは、東北新幹線内の洗面台です。これは、「手に石鹸をつけて水で洗い乾かす」というタスクを左から右へ手を動かすだけで、しかも周りを汚すことなく達成することができます。ユーザのコンテクストからデザインされた、よい洗面台のひとつの例ではないでしょうか。

東北新幹線の洗面台
東北新幹線の洗面台
蛇口
左から「せっけん」「手あらい」「温風」。手をかざすと自動的にでる