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431. お行儀のいい鳩サブレー


お世話になった方から菓子折りをいただきました。

いただいた「鳩サブレー」

ご存知、鎌倉名物「鳩サブレー」。

こういった折りに入ったお菓子は贈り物として利用されることが多いかと思いますが、いざフタを開けてみると中身が無残な姿に!なんてことになっていたら、どうでしょう、受け取った方はもちろん、贈った方もがっかりです。

鳩サブレーは、「ハト」を模した独特の形をしているので、どうしても袋の中ですわりが悪く、ハトがジタバタしてしまいそうです。
しかし私のもとに届いたハトたちは、みんなそろってお尻をくっと上げて、お行儀よく並んでいました。お行儀のいい理由・・・それは袋を開封する時になって気づきました。ハトのお尻の下あたり、そこのビニールがわずかに留められていたのです。 

ビニールが圧着され、おさえの役割を果たしている

この「おさえ」によって運搬中のハトのジタバタが抑えられ、さらにハトが一番かわいく見える姿勢をキープできているようです。そういえば箱のイラストともそっくりですね。もしヒビが入ったとしても、カタチだけはくずしたくない。作り手のこだわりが伝わってきます。

贈り物をする時、贈り主は、お店できれいに包まれた状態は確認できても、届いた後のことまでは確認することができません。
「ちゃんと形がくずれずに届いたかしら?」と心配する気持ちを、小さな「おさえ」がひそやかに受け止めているようです。 

430. イライラ解消!すっきりヘッドフォンのコード


今回は耳かけ式ヘッドフォンのお話です。ヘッドフォンをそのまま鞄やポケットなどに入れて、後で取り出した時コードが絡まってイライラする経験をしたことありませんか?

僕はこのコードの絡まりに長年悩まされ続けていました。そんな時、耳かけ式ヘッドフォンで、コードを巻き取る機能が付いた商品を見つけました。

それぞれ左右のヘッドフォン側面にボタンが付いていて、右ヘッドフォンのボタンを押すとヘッドフォン側のコードを巻き取り、左ヘッドフォンのボタンを押すとプレーヤー本体へつなげるコードが巻き取られます。 

コードを巻き取る前の状態
コードが巻き取られている状態

コードがスッキリ納まります。これなら、絡まる心配がほとんどありません。

さらにコードを巻き取るだけではなく、ちょっとした配慮もされています。コードを引き伸ばしていくと、終点にたどり着く直前、コードに黄色い印があらわれます。これは掃除機の巻き取り式電源コードでよく見かける“コードがこれ以上引き出せない”という目印です。「もう少し伸びるだろう・・・」と思って、無理に引っ張って壊してしまう事を防いでいます。

あと、コードを収納する際、プレーヤー本体へつながるコードの方は、ヘッドフォンに付いた穴にジャックを差し込んでボタンを押さないと収納出来ないようになっています。 

左に装着するヘッドフォン側面のボタンを押してもコードは収納されない
ジャックに差し込み、ボタンを押す

これは、装着中誤ってボタンを押してしまった場合にコードが収納され、本体から抜けてしまう事を防いでいます。

このように、コード巻き取り機能を付けただけではなく、上記の“コードを無理に引っ張ってしまう”、“装着中誤ってボタンを押し、コードが本体から抜けてしまう”などの問題点をカバーしていて、安心して使えるように配慮されているように感じました。

このヘッドフォンを見つけてから、長年悩まされ続けてきたイライラから解消されて、快適にヘッドフォンを使うことが出来るようになりました。

429. 身近なものさしでわかりやすく~地図の縮尺表示~


インターネットで地図を見られるサービスはたくさんありますが、最近いくつかのサービスで下図のような工夫がなされていたのでご紹介します。

図1:Yahoo!地図情報/市や町など馴染みの単位
図2:Mapion(マピオン)/細道など直感的に把握しやすい単位も

地図の拡大縮小に使うスライダーの上に、マウスを持っていくと「県」や「市」などのガイドが表示されます。

インターネットの地図サービスをはじめ、カーナビなどでも地図の拡大縮小を操作することができますが、ほとんどの場合、従来からある地図の縮尺表示である「1/8000」や「1/75000」などの表示が用いられています。もちろん、元々地図を読み解くのに長けている人や、カーナビの操作に慣れている人にとっては問題ないのかもしれませんが、私などはいつも合わせたい縮尺に地図の表示をうまく合わせることができません。いきなり全国になってしまったり、誰かの家がアップになってしまったり…。
実際の何分の1に縮小されているのかを表すことは、決して間違いではないのですが、「市」や「丁目」で表してくれる方が、スケール感がダイレクトに伝わります。

今回の「縮尺表示」のように、単位や数値などを自分の身近なスケールで表してくれるものさしは、他にも色々と考えられそうですね。

428. 目的の車両までもう迷わない!ひと目でわかる新幹線の案内表示板


私は帰省するときに上越新幹線を利用しているのですが、そのたびに不便だと感じていることがありました。ご存知の方も多いと思いますが、東京駅の上越新幹線のホームには、それ以外にも東北・山形・秋田・長野新幹線といった異なる方面行きの列車が乗り入れています。また、それぞれの列車は車両数も停車位置も異なっているので、階下の改札フロアからは、自分が乗ろうとしている車両の停車位置や、ホームがわかりにくくなっています。そのため、私は別のホームに上ってしまい、重い荷物を持って引き返すといった事がよくありました。

ところが、先日そんな不便さを解消する案内表示板を見つけました。 

案内表示板
案内表示板(拡大写真)

この案内表示板は、現在位置から見た階段の位置と車両の停車位置との関係をうまく図示しています。情報を視覚化して整理することによってわかりやすくした、よい例だと感心しました。これなら、JR東日本管轄(注1)の新幹線をあまり利用したことがない人や方向オンチの人でも自分が乗る車両までスムーズにたどり着く事ができそうです。

また、途中で分岐する併結列車(注2)であるかどうかも乗車する前に確認できて安心ですね。

  • (注1) JR東日本管轄の新幹線は、東北・上越・長野・山形・秋田新幹線の5路線。
  • (注2) 併結列車:行き先方面の異なる編成同士が連結されている列車のこと。新幹線では、山形新幹線つばさと東北新幹線やまびこが東京-福島駅まで、秋田新幹線こまちと東北新幹線はやてが東京-盛岡駅まで併結運転しています。東海道新幹線にはありません。 

427. ドリンクホルダーを拡張するアタッチメント


特に予定の無い休日、私は決まって映画館へでかけます。映画に欠かせないのがポップコーンとジュース、この2つと一緒に楽しむ映画はたまりません。

しかし一旦席に着くと、ポップコーンの置き場所に困ってしまいます。膝の上に置いたり小脇に抱えたりするのですが、安定しないせいか何となく落ち着きません。

ある映画館でいつも通りポップコーンとジュースを注文したところ、そんな問題を解決してくれるナイスなアタッチメントを手渡されました。 

ポップコーンとジュースを差し込めるアタッチメント

このアタッチメントは、下の出っ張った部分を肘掛けのドリンクホルダーに差し込んで使います。表面には2つ穴があるので、ポップコーンとドリンクの両方を固定できるのです。これで落ち着いて映画に没頭できますね。

肘掛けのドリンクホルダーに・・・
アタッチメントを差し込めます!

必要な人にだけアタッチメントを渡せばいいので、合理的なアイデアだと思いました。また軽食を注文した際は、トレーの付いた大きめのアタッチメントを用意してくれるそうです。購入した商品にあわせて柔軟に対応ができるのも、このアイデアの良いところですね。

今あるものに何かを加えて使いやすくするというアプローチは、ドリンクホルダー以外にも色々と活躍の場所がありそうです。「全ての人が使いやすいデザイン」は理想ですが、「使いやすく調節ができるデザイン」というのも、なかなか面白そうだと思いました。 

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