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811. リングひとつで大違い 〜AppleTVのリモコンの密かな改良〜

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AppleTVを第4世代から4K対応モデルに買い換えました。1年程度でもったいない気もして当初見送っていたのですが、アップデートでAmazonプライムビデオに対応したので、とあるお気に入り番組が4Kで見れるならば、とアップデートの報せを聞いたその日にApple Storeに余ってゲットしました。

写真は新旧、というかどちらも現行モデルですが、左が今回購入した4Kモデル、右が第4世代のリモコンです。第4世代から十字キーがなくなりタッチパッドになりました。Apple製品らしく大変シンプルでオシャレで、そしてひどく使いにくいものでした。形状に突起がなさすぎて、目線をテレビに向けたまま手探りで操作しようとしたら逆さまだった、なんてこともしょっちゅうです。結局使うのを止めて、iPhoneアプリで操作していました。

それが4K付属版(写真左)はご覧のようにMENUボタンに白枠がついたのです。単に色がついただけでなく、高さがついてリング状に盛り上がっているのです。プラスチック部品の成形に関してあまり詳しくないですが、色がはっきり違うので、単にボタンの金型を変更して塗ったのではなくリングパーツを追加しているんじゃないでしょうか。コストとしては上乗せでしょう。

ともあれ、触感でもかなりはっきりとMENUボタンを認識できるようになり、これを基点に他のボタンやリモコンの向き自体が間違っていることなども認識しやすくなったんじゃないかと思います。広報的にはまったくアピールされていなかったと思いますが、開封一番「おっ」と声が出た地味に嬉しい改良でした。

(なお、我が家の第4世代は発売直後に購入したものです。もしかすると現在は第4世代でもリモコンは新型に差し替わっている可能性があります。)

810. 消耗品を内蔵できる空気清浄機〜Panasonic ジアイーノ〜

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写真は先日購入したPanasonicの空気清浄機のジアイーノです。厳密には従来のフィルターで漉す方式の空気清浄機とは異なります。水と塩から次亜塩素酸という殺菌消臭効果を持つ成分を生成し、空気中に放出する装置です。Panasonicでは次亜塩素酸 空間除菌脱臭機というカテゴリで呼んでいるようです。

というわけで、この装置を使用するには水と塩の補給が必要になります。水はサイドパネルの中(写真)の右下タンクあがり、加湿器のように定期的に水道水を足します。塩はメーカーからラムネのようにタブレット化したものがボトルで販売されていますが、なんと本機はこちらのボトルもパネルの中に設置スペースが確保されているのです。これは地味に嬉しい配慮ですね。本機の近くに置いておくのも邪魔ですし、お子さんが誤飲をしてしまうリスクも減らせるかも知れません。

ちなみにこのジャンルの製品ではDAIKINの空気清浄機でフロントパネル内に予備のフィルターを収めておくスペースがあるものを見たことがあります。あちらは交換サイクルが年単位なので常時そこに入れて筐体を大きくする必要あるのか?とも思いましたが、まぁ設計上どうしても余る(なくしたからって筐体サイズは小さくできない)事情があったかも知れませんし、逆に年単位で使わないものをどこかに仕舞い込んでわからなくなり結局買い直してしまう、なんてことになる可能性を考えればアリなのかも知れません、

809. 新鮮さを維持しゴミ捨ても楽ちんな牛乳パック 〜明治おいしい牛乳〜

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今年もお付き合いありがとうございました。

本年度最後の更新となるであろう使いやすさ日記は、個人的にパッケージ大賞を差し上げたいと思うこちらの牛乳パックです。11月くらいから出回っているようです。

内容量が900mlと一般的なものよりさりげなく減っていることでネガティブな意味で話題にもなっているようですが、ユーザビリティ観点としてはとてもよくできていると感じました。

まずねじ止めキャップ化することで密閉度が上がり、新鮮度の維持に貢献している他、冷蔵庫の中に横にして収納できるようになりました。近年は様々なパック飲料があり冷蔵庫のドアポケットはいつも空きが足りません。大変有り難いです。

次につぶして資源ゴミに出す手間が劇的に減りました。今まではハサミや牛乳パック専用カッターを使って切り開いていましたが、こちらのパッケージは素手で簡単にペシャンコにできます。キャップはプラゴミですが本体側の受け口はそのまま紙扱いで出して良いようです。

実際には中身をよく乾かすため完全に開いて、縛って出す自治体がほとんどでしょうが、この場合も素手で簡単に開けられるよう手順が記載されています。

他社も是非これで統一してほしいところですが、しばらくは明示乳業さんの独占なのでしょうね。

P.S.

Twitterで指摘されてましたが、そうなった時、視覚障害者向けに牛乳だと区別するための切り欠きはどうするんでしょうね。

ともあれ、来年もよろしくお願いいたします。

P.P.S.

この牛乳パック、お年寄りなど手の力が弱い方には開けづらいと不評みたいですね。上記の視覚障害者向けの切り欠きの件も含め、なかなか全ての人にとって使いやすいデザインというのは難しく、誰かのために良かれと採用した工夫が、別の誰かには逆効果になったりしてしまう、という良い事例だと思います。

P.P.P.S.

知人から「このパックは見かけで飲みかけとそうでないものの区別がつかないから買わなくなった」とコメントいただきました。なるほど確かに。なんか意外と不評ですね…

808.「今回のお買い物」ってどれ?〜ビックカメラ.comのアンケート依頼〜

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ユーザビリティ屋として、利用者アンケートにはなるべくフィードバックしようと心がけていて、ポイントがつくとかつかないとかに関わらず、できるだけ回答するようにしています。

しかし、先日ビックカメラ.comを利用した後に届いたメールはこんなものでした。

全文舐める様に読んでも、何を買った時の「お気付き」について問われているのでしょう?正直、ビックカメラ.comでの買い物は何ヶ月ぶりかだったので「アレのことだろう」という検討はつきます。もしかすると、「一定期間中に他に買い物がない新規または久々の注文客」を選んで送っているのかも知れませんが、もっといえば毎日のように色々なものをあちこちのショップで買っている人なら、いちいちその組み合わせも憶えてないということもあるんじゃないでしょうか。やはり商品名とか発注日とかくらいは入れておいた方が、「あぁあれのことなら言いたい事あるよ!」と回答率も上がるんじゃないでしょうか。

実際にリンクを開いてみたところがこちら。やっぱり商品名や注文日時は表示されません。あるのは「ご注文番号」のみ。

ユーザがメールなどを遡って調べなければどの商品のショッピング体験について聞かれているのかわかりません。ちなみに、実際にメールを遡ってみると、注文確認、出荷連絡、ポイント付加連絡、ご利用ありがとうございました連絡とメールが順次届いてますが、そこの記載は「ご注文番号」「ご注文NO」、「ご注文No」の3パターンがありました。統一しましょうよ(苦笑)。

メール記載のURLの末尾がそのまま注文番号なので、そこから開いたページにそのまま詳しい注文内容が表示されるのはセキュリティ面では望ましくありませんが(数字を適当にかえると他の人の注文内容が覗けてしまう)、そこはダミーの桁増しをする、暗号化(ハッシュ化)する、ログイン後にフォームが出るようにする(回答率が下がる?)などさほど難しくない解決策がありそうですし、そもそもメール側にだけなら商品名くらい記載しても良い気がします。

なんだか統計値だけとれればよく、個別の買い物エクスペリエンスを深掘りしてまでは「今後のサービス向上に活用」する意気込みは感じられないアンケートでした(もちろん回答して、本件も具申させていただきましたよ)。

 

807. どんなサイズも選べるSIMカード 〜H2O Wireless〜

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いささか専門的な話になりますが、スマートフォンや携帯電話にはSIMカードという電話番号などの契約情報が入った小さなカードが入っています。機種変更などではこのSIMカードを移し替えれば同じ番号、契約で新しい機種が使えるというわけです。基本的には携帯ショップの人が交換作業までしてくれるものでしたが、最近では格安SIMなどの普及やSIMフリースマートフォンに海外旅行中に現地の電話会社のSIMカードを一時的に入れ替えて安く利用する使い方が一般的になっており、自分自身でこのSIMカードを扱う機会が増えてきました。

さてこのSIMカード、電話機本体を少しでも小さく薄くしたいという要求に対応する為、カード自体も標準サイズからマイクロSIM、ナノSIMというように小型化してきました。ただしSDカードがミニSDやマイクロSDになったのとは違い、端子部分の規格は同一で、縁の切り取りをいかにギリギリにするかという勝負だったりします。それでも自分の電話機にあうサイズを選ばないとならないことには違いなく、格安SIMのパッケージを買って自分で交換する場合などには注意点のひとつでした。

さてそんな中、先日家族が海外旅行に行くというので現地で使えるSIMカードを取り寄せたところ、なんと1枚で3サイズに対応できる仕掛けになっていました。クレジットカードサイズのベースカード(写真左)についたままなのが標準サイズ、その内側から切り抜いたのがマイクロSIMサイズ(写真中)、さらにその中心部を切り抜いたのがナノSIM(写真右)となります。通常国内で見かけるものはあらかじめ3サイズのどれかひとつにのみ対応したベースカード、パッケージとなっており買う時に選ばなければなりません。これに対し、このH20 Wirelessという会社のSIMは、買ってからでもサイズを選べる、ということになります。これは通販などでうっかり間違えて買ってしまい交換が旅行出発日に間に合わなかった!なんて悲劇を防げる良い工夫だと思います。

国内各社も早くこの方式にすれば良いのに!と思いますが、まだまだ海外ほど自分でSIM交換をする人って少ないんでしょうかね。初心者はかえって意図しない位置で切り抜いてしまって混乱するなんてこともあるのかも知れません。私は最近ユーザビリティの評価をする時の観点として電話越しで説明しやすいか、ということに留意しています。例えば今回も実家の家族にはメールや電話などで交換方法を説明したりしましたし、サポート係が電話でユーザに説明する場合もまだまだ音声通話越しが多いと多いと思います。そういう時に言葉だけでどの部分を切り抜けばいいのか説明できるか?というとちょっと難しいのかも知れません。例えば真ん中のマイクロSIMサイズ相当部分だけ色が違ったりすると、電話で聞いた相手の機種から適切なSIMサイズを調べて、「○色の部分を切り抜いてください」なんて言えるかも?そういう課題が克服されていけば、いずれ国内もこの方式に切り替わっていくのではないでしょうか(単に特許で押さえられてるだけかも知れませんが…)。

 

 

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