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814. 業務用機器にはフェイルセーフの工夫が一杯 〜SONYビデオカメラ HXR-NX80〜

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写真は昨年発売されたSONYの業務用ビデオカメラHXR-NX80です。大手家電店でも置いていないことがほとんどだし、カタログも民生用とは別なので一般には存在自体あまり知られていないモデルです。いわゆるHandycamブランドでもありません。

皆さんは業務用カメラというと普通の家電店に売ってるものと何が違うと思いますか?画質や性能がスゴい?まぁこれより更に上の放送局が使う様なものになってくるとまた違いますが、実は画質とかはそんなに違いません。同じレンズやセンサーの民生モデルもありますし、光学手ぶれ補正なんかは民生モデルの方が先をいってるくらいです。

業務用が業務用たる所以はどちらかというと失敗しないための何重もの配慮だと思います。長時間撮影し続けた際に高熱でエラーになったりしないという品質面ももちろんですが、ヒューマンエラーで撮るべきものが撮れてなかった、というミスを防ぐための工夫が随所に見られます。

こちらの写真はメモリーカードスロットです。なんと2枚入ります。うっかり残り容量を確認し忘れて足りなくなってしまった時の予備としても動作しますし、片方は常に録画しておいて「スタートとストップを勘違いして撮ってるはずが撮れてなかった」というモードエラーを防ぐ設定にすることもできます。

また業務用ビデオカメラの特徴として、外部マイクを複数取り付けてられる点がありますが、こちらはその操作パネルです。2本のマイク個別にゲイン(音量)調節ダイヤルやフィルター、電源供給ON/OFFといったスイッチが並びます。ここは一度設定を決めたら迂闊に触ってしまったら大変なことになるので、きちんとカバーがついていて、指やものが当たったりしてもガードするようになっています。しかも透明なので設定内容はいつでも目視で確認できます。

プロだって人間ですからうっかりミスも時にはやってしまいます。こうした業務機器のデザインはそうした現場あるあるをしっかり分析して、そういうトラブルを未然に防げるよう配慮がされているんですね。

813. 視覚障害者の方のWeb利用を間近で見られるイベントに参加してきました

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昨日、アクセシビリティ情報サイトAccSellさん主催で行われた『ユーザーと一緒に試してみよう! ~あの○○はどこまで使えるのか~』という大変有意義なイベントに参加してきました。内容は、

  • 最新版Windows10に搭載されたアイトラッカー(視線追跡装置)のデモ/体験
  • 全盲ユーザーがスクリーンリーダー(テキスト読み上げソフト)を用いてECサイトでお買い物をする様子のデモ
  • 弱視ユーザーがWindowsの画面反転や拡大機能を用いてECサイトでお買い物をする様子のデモ

となっていました。特に視覚障害者のお二方はご自身がWeb技術に精通しており、「アクセシビリティ対応はこうあるべき」という解説も交えながらで大変参考になりました。日本を代表するECサイトを視覚障害ユーザが利用してどんなことが起きていたか簡単に振り返ってみたいと思います(それぞれ当該サイトは普段ほとんど利用したことがない、ということでした)。ちょっとWeb制作者向けの用語が飛び交うかも知れませんがご容赦ください。

■全盲の中根さん(AccSell)がバレンタインのお返しマカロンを探す

スクリーンリーダー(以下リーダー)はNVDAというフリーのWindows向けソフトが使われていました。まずなにが辛いって、トップページで「マカロン」とワードを入れて検索した時に、上位5件は広告商品が占めます。それはまぁそれで商売なので仕方ないところはあるのですが、そもそもマカロン関係ない椅子とかカラーコンタクトとかが挙がっています。晴眼者向けには背景色などを微妙に変えてたり、小さく「広告」とか「PR」とか書いてあるので、わかっている人は普段からさくっと読み飛ばしているでしょう。ところがこれがスクリーンリーダーだとわからないんですね。もちろん全ての文字を読み上げさせて聞いていけば気付けるんでしょうが、効率のために見出しタグのついたところのみを飛び石的に読んでいくので、小さい文字は読まれることがない。結果として「マカロン」で検索したのに椅子だのカラコンだのの見出しがいくつも出てくる。これはわかってないとちょっとした恐怖だろうなと思いました。

また初回ユーザ登録のフォームも埋めて見せてくれたのですが、よくあるCAPTCHA認証を検出すると有料プラグインが反応してなにやら英語でしゃべりだします。一部のCAPTCHA認証だと視覚障害者向けに音声を読み上げてくれるものもありますが、それ以外のものも含めてなのか、ともあれ対処してくれるプラグインがあるようです。しかし買い切りではなく回数あたりいくらという課金モデルなんだそうで、視覚障害者はCAPTCHA認証使う度にお金を払っているのか、ということを知りショックでした。CAPTCHAは不正利用防止に現状仕方ない面もあるのですがしわ寄せが障害者に行っているというのが悲しいですね(悪いのはCAPTCHA認証を採用したサイトではなくスパマーです)。

クレジットカード番号欄でよく4桁ずつ4枠にわかれていて、親切にも数字を4桁入れるとフォーカスが次の欄に自動遷移するものがありますが、あれは見えてない人にとっては混乱の元だそうです。また読み仮名欄に「かな」と書いてあった場合、リーダーは「かな」と声で読みますがそれだと「かな」なのか「カナ」なのか区別がつかない。そういう時は別途「詳細読み上げ」という機能を有効にするれば「カナ(カタカナ)」とどう書かれているかも含めて読み上げてくれるそうですが、最初から明示してある、もしくはそもそも平仮名でも片仮名でも受け付けるようになってれば済むことですよね。各種注意書きも大抵は欄の後ろに書かれていて、面的に俯瞰することができないリーダーでは、欄に記入して次へ進む時に気付く、というのもあるあるだとか。そもそも記入イベントでトリガしてJavaScriptで表示したエラーメッセージなのか最初から出ていたものなのかも区別が難しい。これらは知ってさえいればちょっとした配慮で直せることも多く、こういうした情報はもっとWebデザイナーの間に知れ渡るといいなと思います。

■弱視の伊敷さん(Cocktailz)がバレンタインのお返しマカロンを探す

続いて弱視の人はどうしているかですが、まず弱視の方は白地に黒よりも黒地に白文字の方が眩しくなくて見やすいという方が多く(伊敷さん曰くそうでない方もいるとのこと)、画面を反転させます。私も夜ベッドにもぐってスマホ読書をする時に反転機能を使うのでよくわかりますが、これ写真の色味も全部反転してしまうので挿絵とかヒドいことになるんですよね。パステルカラーのマカロンもみんな真っ黒や真っ青で食欲わかない色味になってました(笑)。ちなみにiOS11でスマート反転という写真やイラストだけは反転しないようにするアクセシビリティ設定が追加されましたが、あれもまだまだ機能しない場面が多い様に思います。制作者側で「これは反転しなくていい部分」というタグ付けが必要だったりするんでしょうか。Webの世界でもそういう技術や配慮が普及するといいですね。

次に視力が弱いということは識別できる解像度が低いということなので、とても大きく拡大しないとなにが見えているのか判別することができません。磨りガラス越しに見ているようなものでしょうか。伊敷さんの場合は500%〜600%くらいの拡大率をよく使うようです。逆に言えば一度に見える範囲がとっても狭いということです。商品が決まった後、カートに入れるボタンを見つけるまでに大変苦労されていました。ECサイトは関連広告や商品アピールを盛り込みまくってページがとんでもなく長くなることが多く、我々でも縦スクロールが面倒くさいと感じることが多々ありますが、その苦労が縦横で指数関数的に増大するのかなと。

また入力フォームでは枠線の色がちょっとでも薄くなってるともう見えないということです。先のクレジットカード欄を例にすると、例えばこんな画面があったとします。

これはSafariのデフォルトスタイルで枠線が薄いグレーですが、カード番号欄が4つあるので4桁ずつ入れればいいんだな、というのは我々は瞬時に理解できます。しかし、もし枠線が見えなかったらこうです。

フォーカスが当たってテキストカーソルが点滅している枠だけがかろうじて見えます。実際伊敷さんもテキストカーソルで判別していると言われてました。「コントラストが低いものは読みづらい以前に存在自体に気付けない」という指摘が刺さりました。「なにかある」ということ自体に気付けないと「そこをもっと拡大してみよう」とすら思わない、ということですね。

あと、WindowsもMacも現段階のOSレベルの画面拡大機能は単純なビットマップの拡大です。Macではアンチエイリアスもかけられますがさほど有効ではないように見えます。つまり小さい文字はガタガタに潰れてしまっていて、せっかく拡大しても解像度が上がらないということになります。ブラウザーの拡大機能ならばフォントは綺麗に拡大されるのにそちらは使わないのか聞いてみたんですが、やはりメーラーとか他のソフトもまとめて利用するので、ブラウザの中だけ拡大できてもあまり使いやすくはないようです。ここらはOSレベルの問題で個々の開発者やデザイナーがどうにかできるものでもないかも知れませんが、難しい課題だなと思いました(たぶんレイアウトを保ちつつフォントサイズを変えて再レンダリングするのはとても根が深いことなんでしょう。ブラウザでは改行位置とか変わっても良いという前提なのでできてるんじゃないかと)。

■ページ全体の俯瞰しやすさが大切

両者を通じて感じたのは見知らぬサイト(ページ)のレイアウトを把握するのはとても負荷が高く時間がかかる作業だということです。 目を瞑って全ての内容を頭から読み聞かせられたり、手のひらで筒を作ってそれを覗いた視界だけでページを閲覧することを想像してみると良いでしょう。なので、画面のここにはこういうことが書いてあるというガイドとして見出しなどの設計がとても重要だなと思いました。リーダーで特定の見出し階層だけ飛び石で見ていくので、見た目の文字サイズだけでなくH1〜H6タグの論理的な使い分けなどセマンティックなマークアップも非常に重要です(当日記もすごく昔の記事にはいきなりH3から始まってるものが残ってる気がします。ごめんなさい…)。

ともあれ、新規サイトへの対応負荷が高いということは、逆に一度慣れたサイトにロックインしやすいということでもあります。アクセシビリティ対応するとそういうお客さんのリピートを誘えますよ!とアピールしておきたいです。

また最後に中根さんが言われていましたが、今回のお二方はあくまで例としてとらえて欲しいということです。同じ全盲、弱視でも症状も違えば対処方法も違うのだと。このお二人は比較的プロい方達で、実際にはこの何倍も時間をかけてる方、そもそも諦めている方もたくさんいるであろうことは留意しなければならないでしょう。

812. セブンイレブンの新型レジは電子マネー端末フレンドリー

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セブンイレブンで新型レジ機が導入されていました。大きな縦長液晶画面と、その横に電子マネーをタッチする非接触ICカードリーダーがほぼ垂直にレイアウトされている点が特徴的です。TEC(東芝テック)のロゴが確認できます。こちらの機種のようですね。15インチもあるカラー液晶で、請求金額なども大きくはっきり見せられるのが売りのようです。

電子マネーをタッチする部分が垂直に目立つ位置に配置されたレジの写真

まだ何度も検証したわけではないですが、電子マネー用のリーダーはとりわけ垂直気味にあてるiPhoneに最適化が図られているような印象です。逆にそれ以外のおサイフケータイ端末やカードが入ったままのお財布など、平面同士をペタ付けするようなユーザにはどうなんでしょう。ちょっと手首の曲げがきついような気がします。また背の小さな子供や車椅子ユーザなどからの届きやすさはどうでしょう?筋ジストロフィーなどで車椅子かつ腕が上げづらいという肩だと使いづらいかも知れません。一方、視覚的にはカウンターの奥まった位置に置かれていた従来よりは、低い視線から狙いは付けやすいということはあるかも知れませんね。センサー部分が垂直で上にカードやスマホを置けないので置き忘れの心配がないのはユーザー、お店双方にメリットでしょう。

個人的には左手で取りだしたiPhoneがとてもあてやすかったので、とりあえず◎日記としておきたいと思います。先日の牛乳パックのように賛否両論あるかも知れませんが、個人的にも勉強になりそうなので反響を見守っていきたいです。

811. リングひとつで大違い 〜AppleTVのリモコンの密かな改良〜

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AppleTVを第4世代から4K対応モデルに買い換えました。1年程度でもったいない気もして当初見送っていたのですが、アップデートでAmazonプライムビデオに対応したので、とあるお気に入り番組が4Kで見れるならば、とアップデートの報せを聞いたその日にApple Storeに余ってゲットしました。

写真は新旧、というかどちらも現行モデルですが、左が今回購入した4Kモデル、右が第4世代のリモコンです。第4世代から十字キーがなくなりタッチパッドになりました。Apple製品らしく大変シンプルでオシャレで、そしてひどく使いにくいものでした。形状に突起がなさすぎて、目線をテレビに向けたまま手探りで操作しようとしたら逆さまだった、なんてこともしょっちゅうです。結局使うのを止めて、iPhoneアプリで操作していました。

それが4K付属版(写真左)はご覧のようにMENUボタンに白枠がついたのです。単に色がついただけでなく、高さがついてリング状に盛り上がっているのです。プラスチック部品の成形に関してあまり詳しくないですが、色がはっきり違うので、単にボタンの金型を変更して塗ったのではなくリングパーツを追加しているんじゃないでしょうか。コストとしては上乗せでしょう。

ともあれ、触感でもかなりはっきりとMENUボタンを認識できるようになり、これを基点に他のボタンやリモコンの向き自体が間違っていることなども認識しやすくなったんじゃないかと思います。広報的にはまったくアピールされていなかったと思いますが、開封一番「おっ」と声が出た地味に嬉しい改良でした。

(なお、我が家の第4世代は発売直後に購入したものです。もしかすると現在は第4世代でもリモコンは新型に差し替わっている可能性があります。)

810. 消耗品を内蔵できる空気清浄機〜Panasonic ジアイーノ〜

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写真は先日購入したPanasonicの空気清浄機のジアイーノです。厳密には従来のフィルターで漉す方式の空気清浄機とは異なります。水と塩から次亜塩素酸という殺菌消臭効果を持つ成分を生成し、空気中に放出する装置です。Panasonicでは次亜塩素酸 空間除菌脱臭機というカテゴリで呼んでいるようです。

というわけで、この装置を使用するには水と塩の補給が必要になります。水はサイドパネルの中(写真)の右下タンクあがり、加湿器のように定期的に水道水を足します。塩はメーカーからラムネのようにタブレット化したものがボトルで販売されていますが、なんと本機はこちらのボトルもパネルの中に設置スペースが確保されているのです。これは地味に嬉しい配慮ですね。本機の近くに置いておくのも邪魔ですし、お子さんが誤飲をしてしまうリスクも減らせるかも知れません。

ちなみにこのジャンルの製品ではDAIKINの空気清浄機でフロントパネル内に予備のフィルターを収めておくスペースがあるものを見たことがあります。あちらは交換サイクルが年単位なので常時そこに入れて筐体を大きくする必要あるのか?とも思いましたが、まぁ設計上どうしても余る(なくしたからって筐体サイズは小さくできない)事情があったかも知れませんし、逆に年単位で使わないものをどこかに仕舞い込んでわからなくなり結局買い直してしまう、なんてことになる可能性を考えればアリなのかも知れません、

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