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785. 物理的なフロア配置と真逆の対応付けな案内表 〜ヨドバシAkibaの駐車場案内〜

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写真はヨドバシカメラAkibaの地下駐車場のエレベーター脇に張り出されている案内です。下の表が、駐車券サービスのある店舗の一覧です。特に8Fのフードコートには多くのレストランがあり、その一部は駐車券サービスがないので注意が必要です(ここは最初の1時間で800円もするのです!)。

駐車券の案内図の写真

しかしこの表の見辛い点は、実際のフロアと配置が上下逆な点です。地下駐車場で車を停め、「さぁエレベーターで上に上がってくぞ」という時に、表では逆に下の方を見なければなりません。物理的には一番上にある9Fが表では一番下になってるからです。ここはヨドバシカメラの自社ビルなので、1〜6Fを占めるヨドバシカメラ自身がテナント主のプライドで一番上にならなければ気が済まなかったのでしょうか?上から1F〜6F、B1F、1F、7F、8F、9Fと恣意的な順番で、しかもほぼ上下逆というのが毎回目が泳いでしまいます。

また7Fや8Fのセルの中の並び順も50音順でもなく探しづらいんですよね。これもなにか政治的な順番なんでしょうか?さらに言えば駐車サービスがないお店の方が圧倒的に少ないので、そっちを書いておいてくれた方が見つけやすいし注意喚起にもなると思うんですよね…

784. 設定画面とヘルプ画面が対応付いたレイアウトのWi-Fiルーター 〜YAMAHA WLX202〜

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写真はYAMAHAのWi-FiアクセスポイントWLX202の設定ページをブラウザで呼び出したところです。左側にサイドバーがあり2階層のメニューになっています。

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一方、下の写真はそのサイドバーから「ヘルプ」をクリックすると開くポップアップウインドウ(別ウインドウ)に出るヘルプ画面です。

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面白いことに、実際の設定画面とそのヘルプ画面が同じ階層構造のレイアウトで構成されています。今みているもののヘルプが必要だと思ったら、別ウインドウでも同じところをクリックしていけば該当する項目のヘルプ情報に辿り着けるわけです(ポップアップウインドウなので画面がそれなりに広ければ見比べながら閲覧できます)。

項目が何十、何百もあったり、階層が深かったりするとまた別ですが、これくらいならヘンに索引とか検索とかで探させるより直観的ですね。なかなか興味深い作りだと思いました。また設定画面側の各項目に直接(?)みたいなヘルプボタンをつけて、クリックやポイントで吹き出しが出る仕組みも一般によく見られ、手間だけでいえばあちらの方が少ない気もしますが、おそらく業務用製品ということで説明が複雑で長くなりがちということでこういう別ウインドウにしたんでしょうか。吹き出し型だとあまり長かったり図入りだったり複雑なヘルプには向かないと思うので。まぁ、実際にはあんまり図入りのヘルプとかはなくて物足りなかったんですけど(笑)。業務用製品は数年モデルチェンジしないで地道にアップデートされてくことも多いので、追々そういう面で充実を図れるよう、こういう形式をとったと期待しましょう。

 

 

783. 遠隔操作に新たな発想 ~Mercedes-BenzのEクラス タッチコントロールスイッチ

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普段タッチパネル式のカーナビを使用されている方には、馴染みがないかもしれませんが、ドイツの自動車メーカーMercedes-BenzやAudiなどは、「タッチパネル式」ではなく、センターコンソールに設置した「遠隔操作デバイス式」を採用しています。ディスプレイが遠方、上方に設置しているため、運転中に操作する際は、最小限の視線移動ですむ遠隔操作の方が優れている…というのが採用された理由のようです。

写真1:Mercedes-Benz Eクラスの遠隔操作デバイス

ですがこの遠隔操作デバイス式、2003年頃に登場した当初から文字入力が煩わしいなどの理由により、各メーカーとも使い勝手に関する評判が低いものでした。その後ショートカットボタンが追加されたり、手書き入力が出来たりと改良が重ねられましたが、いまだに遠隔操作デバイス式を快く思わないユーザーも多いそうです。

そんな中、今年7月にフルモデルチェンジしたMercedes-BenzのEクラスに、タッチ式のステアリング(ハンドル)スイッチが装備されたとのニュースが入り、近くに行く用事もあったので、Mercedes-Benzのショールームへ行ってきました。

それがこちら。ステアリングスイッチの左右両方に、液晶画面のように光っている所がタッチ式スイッチです。

写真2:Mercedes-Benz Eクラスのステアリングスイッチ。 左側が中央のディスプレイ用、右側がメーターディスプレイ用。

写真3:黒いエリアが、タッチコントロールスイッチ。 中央に決定ボタンになっている。

左側のステアリングスイッチが中央のディスプレイ用、右側がメーターディスプレイ用。写真ではわかりづらいですが、光っている部分がスマホの画面操作のように指で操作できるようになっており、中央に決定ボタンがついています。という訳でいざ操作。

結論から言うと、これがとても操作しやすい!従来もステアリングの上下スイッチで操作できましたが、わざわざ一つずつカチカチと操作するのでなく、指でなぞるだけで選択範囲を動かせるため、操作する手間がだいぶ楽になった印象です。

そして注目すべきは、タッチコントロールで操作した際にディスプレイに現れるメニューです。

写真4:タッチコントロールのメニュー。左側のステアリングスイッチを触れると、中央のディスプレイに出てくる。

こういったメニューの形、普段どこかで見覚えありませんか?そう、スマホのフリック入力の際に現れる十字メニューです。

十字方向にそれぞれメニューが配置されているため、どの方向に指を動かせばいいか、分かりやすいですね。ちなみにショールームの方に聞いても、やはりフリック入力のUIを意識したデザインとのことでした。

タッチパネル式で良いのでは、と思うかもしれませんが、ハンドルから手を離さずに操作できるのは安全面を考えても、優れているといえるでしょう。むしろ、タッチパネル式のカーナビにも採用しても良いくらいです。

ただでさえ運転中は様々な注意が必要ですし、このような使いやすいUIが今後も車載機器に増えてくることを期待したいですね。

 

782. Suicaが見分けられないApple Pay

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Apple Payネタが続いてすみませんが、もう一発。Apple Payではデポジットも無しでSuicaを複数枚使い分けられるので、業務用とプライベート用を作ってみました。Suicaアプリ上ではそれぞれの(仮想)Suicaに対して名前をつけることができました。そのまんま「業務用」と「プライベート用」とつけておきました。漢字で揃えるより字面が似てない方がサッと見分けられるかなという狙いも。

Suicaアプリ画面

写真1. Suicaアプリでの個別カード画面。「業務用」というユーザが自由につけた名前で見分けられる。

ところがぎっちょん!決済時に実際に利用するカードを選ぶApplePay側の画面(Walletアプリやロック画面で呼び出した時)ではその名前が出ないではないですか…

Apple Pay カード選択画面

写真2. Walletアプリでカードを選ぶ画面。二枚のSuicaは全く見た目が同じでどっちがどっちなのか…

写真3. 上記から1枚を選んだ状態。「My Suica」という謎呼称が出現(2枚とも共通)。

写真3. 上記から1枚を選んだ状態。「My Suica」という謎呼称が出現(2枚とも共通)。

どんなに目をこらしても業務用とプライベートを見分ける術はありません。残高とか利用履歴で見分けるしかない。「8枚まで作れます」ってアピールしてる割に、それを見分ける手段がなにも提供されていないなんて、、、

厳密には右下のiボタンを押すと詳細画面になり、更に下の方までスクロールするとカード番号の下4桁が表示されています。それぞれのカードの下4桁を憶えてないとですが…。左のSuicaマークからSuicaアプリの遷移して写真1の状態にはなるものの、選んでいたカードが選択された状態になるわけでないらしく、かえって紛らわしい状態。あとは写真2での並びが一応登録順っぽいんですが、本当にそうなのか、いつのまにか変わったりしないか不明です(というかこの並びを自分で変えられない点もかなり不満です)。

さらに写真3で「JR東日本から」というところに「My Suica」という見覚えのない呼び方が出てきますが、これは二枚ともこうなので見分ける役には立ちません。「JR東日本から」来てるメッセージなら、Suicaアプリで設定した名称使ってくれよ、、といいたいところです。

これはAppleとJR東日本のどちらが悪いんでしょうね。そもそもApple Payの仕様に(クレジットカードも含め)ユーザが名前をつけられるという選択肢を用意していないぽいという点ではAppleがユーザニーズを捉え切れてない気がします(というかわかってても大胆に切り落とすのがAppleウェイですね)。一方で、クレジットカードの様々なフェイスデザインが画面上の表示にある程度反映されている点をみると、おそらくカード発行会社がきちんと番号毎に画像を用意すればApple Pay上でも反映される仕組みになってるはずです(これはカード会社によってもスタンスがまちまちで、三井住友は比較的きちんと同じデザインで取り込まれる一方、イオンカードやOricoカードは汎用のデザインで表示されるようです)。ということはJR東日本がその気になれば色違いだったり東京駅デザインだったりするカード画像は用意できたんじゃないかと想像されます。そして仮想SuicaはiPhone上で発行もできるので、そこはユーザが選べてもいいんじゃないかとか。

ともあれ両社結託して将来のバージョンアップで改善されるといいなと思います。AppleWatchのような小さな画面でも見分けられるようにと思えば、Suicaカードの色とかが変えられるといいんじゃないでしょうかね。ブランディング戦略とかの絡みもあるんでしょうけど…

781. 老眼の父、iPhone更新時の強制ウィザードにハマる

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iPhoneの画面。Apple Payの説明画面。私のところには実家で離れて暮らす家族から定期的にITトラブル相談が届きます。今回のそんな一件についてなのですが、なかなかにトリッキーで困ってしまったのでご紹介。

今回の相談主は父で、iPhoneが見慣れる画面になって使えなくなったというもの。まぁよくあるやつです(笑)。しかし今回は根深い。ホームボタンを押しても再起動してもダメとのこと。ラチがあかないのでiPadで写真を撮って送ってもらうとこの画面でした。これはiOS10.1から対応したApple Payの設定画面ですね。父のiPhoneは6なのでNFCによる店頭決済は非対応なんですが、オンライン決済には使えるので登録機能自体はあるわけです。しかし通常は「Wallet」アプリから登録画面を呼び出さなければこの画面は出ないはず。わざわざそんな探索的な操作をするとは思えません。そこでピンと来ました。おそらく父はiPhoneのOSを今日更新したのでしょう。最近のiOSではメジャー更新後の初回起動で様々な初期設定が走ります。その日の最初のメールは「iCloudのパスワードってなんだっけ?」でした。ちなみに「もしかして今日ソフトウェアアップデートした?」などと返信しても、こういう時のシニアは状況説明に必死で、こちらから聞いたことにはなかなか返事がありません…しかしまぁ間違いないでしょう。確かにこの初期ウィザードの間はホーム画面に戻れませんし、再起動しても同じところから始まるでしょう。

おかしいのは、いくら新サービス推しのAppleでもクレジットカードの登録を強制まではしないはずという点です。私としてもApple Payのなんたるかすらわかってない父にクレジットカード登録まではさせたくありません。どこかでスキップなりキャンセルなりできるはず。しかし送ってもらった写真には見当たらず。「次へ」に進めばカードを撮影する画面になるし、そこで「キャンセル」すればここに戻ってくる。この二画面から逃れられないようなのです。そんなわけはないと思いつつも、手元のiPhoneで同じ画面を出すには初期化するしかありません。ちなみにWalletアプリからカード追加画面を呼び出した場合、これと同じレイアウトなんですが左上にちゃんと「キャンセル」があります(写真2枚目)。私のはiPhone7 PlusなのでSuicaに対応してあり「Suicaや」の表記が追加されており芸が細かいなと関心しますが、基本的に同じ画面です。こちらでは「キャンセル」できるのに、なぜか父の画面ではそれがないわけです。img_8879

父は「明日ショップにもってかないとダメか?電話すらできないから困る」と不安げ。

さて、ここまで長文にお付き合いくださった方、この話のオチは推理できましたでしょうか?

私は結局写真だけでは答えがわかりませんでした。iPadでFacetime(ビデオ通話)してもらい、ありこち触っている様子を映してもらってる間に、ふとした弾みで判明しました。

答えは「スクロールするとスキップのリンクが出る」でした。正確に覚えてませんが「カードの登録はしない」的なテキストリンクだった気がします。たまたま父がこの画面を触った時に画面が少しだけ動いて、スクロールできることに気付きました。ご存じの通り、iOSではスクロール中以外はスクロールバーが出ない為、静止した画面をいくら睨んでもスクロール可能であることを示す視覚的手がかり(シグニファイア)が皆無なのです。

そしてもうひとつのトラップは、老眼で小さな文字が読みづらい父がOS設定の「アクセシビリティ」機能でテキストサイズを大きくしていたことです。上下2つの写真を見比べてもらうと、下の写真の最下部にある小さな注意書きが、上の写真ではドカンと大きくなっています。この結果、上記のスキップの為の選択肢が画面外に追い出されてしまい気付けなくなったのです。偶然にも「Apple Payとプライバシーについて…」まできっちり画面に収まっているのがなんとも皮肉です。

Appleの開発ツールには、こうした様々な画面サイズや文字サイズの変化にも柔軟に追従し開発者の手間を軽減する為のAuto Layoutという仕組みが備わっています。この部品な常に右端からこれだけの距離、この部品はこの部品の隣に置く、この部品は画面幅に伴って幅を変えるが最低でもこれだけは確保する、など様々な条件を指定しておけるのです(まぁこれはこれで開発者にとっては結構大変なんですけど…)。Appleのこの画面設計を担当した人は、もうひとがんばりして、重要なスキップボタンを常に画面内に収まる様にしておくべきだったのかも知れません。

 

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