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741. すし詰めエレベーターでもミスを防ぐ操作パネル


741a写真は横浜のみなとみらいにあるMARK IS みなとみらいという商業施設のエレベーターの車いす利用者用の操作パネルです。一段ごとになにやら金属のバーが突き出ています。一見すると邪魔なだけに見えます。

しかしこうしてみるとどうでしょう。

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実際に人がたくさん乗ってきて、自分がこのパネルの前に押しつけられて気付いたんですが、このバーのおかげでうっかり関係ない階のボタン押してしまわずに済みました。休日には混雑しがちな商業施設ならではの工夫ですね。

点字が若干探しづらくなっている気もしますが、こうしたトレードオフは使いやすさをデザインする時に必ずつきものです。このデザインが浸透すれば、むしろこのバーを手がかりに点字の貼ってある箇所を探しやすくなる可能性もあるのかも知れません。

740. 素手でもまっすぐに切れるプチプチ 〜アイ・パック ノンカッタータイプ〜


740a写真は先日購入したプチプチことエアキャップこと気泡緩衝材です。ネットオークションの出品物を発送したりすると割と個人でもこうしたロールで買ったりするかと思います。

で、気になったのは「手で切れるから、使いやすい!!」の表記。使いやすい!!と言われたら試さないワケにはいきません。こうした気泡緩衝材は手でちぎれないワケではないのですが、実際にはナナメのあらぬ方向に破れていったりで汚くなっちゃうんですよね。個人とはいえ商品を送るのであまり汚いカットではと思い、結局ハサミで丁寧にカットすることに。それがもし素手でピリリっと真っ直ぐに切り離せるならおおいにアリじゃないですか!しかもお値段も変わらず。


740b早速帰って手でちぎってみた様子がこちら。本当に真っ直ぐ切れてます!間近でみてもミシン目のようなものは見えないのに不思議なものです。

公式サイトはこちら。幅方向、つまり写真でいうと縦向きにしか切れないようですね。横でも切れやすいようにすると結局思わぬ方向に破れていってしまって難しいのかも知れません。使い切りソースなどの袋に使うマジックカットみたいな手法なんでしょうか?

http://www.sakai-grp.com/110_products/detail.php?id=7

ともあれ、ちょっとだけ発送作業が効率化が実現できました。縦横両方切れる新製品が出ない限り、次もリピートすると思います。ちなみにドイトで買いました。

739. 4つの自由を手に入れたUSB Type-Cコネクタ


Appleの新型MacBookなど一部の最新パソコンでは、USB3.1という新規格と共に端子のコネクタがType-Cという新しいのものになりました。現時点では対応した機器、ケーブル、ハブなどの入手が難しくかえって使いづらいという面がクローズアップされがちですが、実のところこれがとても“自由”な規格で将来的にメカ音痴な人でも悩まず使える可能性を感じさせてくれます。

1. コネクタの向きを気にしない自由!

USBの歴史とともの登場した最も有名なUSBコネクタがType-Aです。パソコン側についており、USBフラッシュメモリなどもこの形状です。恐らく誰もが一度は抜き差ししたことがあり、そしてその誰もが向きを間違えてひっくり返して挿し直したことがあるアレです。イラっとしますね。USB Type-Cではあのストレスから解放されます!どっち向きでも刺さるのです。Type-Aでも一部のメーカーからどちら向きでもOKなケーブルやUSBフラッシュメモリなどが売られていますが、今度はUSB規格そのものがリバーシブルなので、最初から全製品が対応になります。

2. ケーブルの向きを気にしない自由!

本体、充電器とも同じコネクタ

本体、充電器とも同じコネクタ

従来のUSBケーブルはパソコンや充電器につなぐ側(Type-A)とプリンタやスキャナ(Type-Bなど)が別形状でした。コネクタの裏表以前にケーブルの向きを気にしなければなりませんでした。しかしType-Cではパソコン側も周辺機器側も同じです。長いケーブルをたぐって、たまたま手にとったどちらのコネクタでも目の前のポートに挿すことができます。

3. コネクタタイプを選ばない自由!

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左からUSB Type-A、Type-B、Type-C

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左からMicro-B、Mini-B

最近のUSBケーブルの役割として、パソコンと周辺機器の接続の他にスマートフォンなどのモバイル機器の充電用途が増えて来ました。あまりパソコンを使わない人はむしろUSB=充電ケーブルの一種、と思っているかも知れません。そしてモバイル機器で重要な薄さを実現する為、コネクタも技術進歩と共により薄い規格が求められてきました。数年前まではMini-USB Type-B(通称ミニB)というタイプが主流でしたね。PlayStation3のコントローラーのアレです。デジカメやHDDビデオカメラでも多く使われていました。ところがさらに薄いスマートフォンで使用する為、ここ最近はMicro-USB Type-B(通称マイクロUSB)というタイプにトレンドが移ってきました。

ガジェットがたくさんある我が家ではこれにiPhoneのLightningまで加わって引き出しや鞄の中がごちゃごちゃ。目的のケーブルを探すのに一苦労です。USB3.1+Type-Cはコネクタの薄さも通信速度も充電用としての性能も次世代規格としてかなり進んでいるので、今後何年かをかけてこれ1つにまとまっていくんじゃないかと思います。同じ充電という用途に、PS3はミニB、PS4はマイクロ、iPhoneはLightning、、なんて使い分けなくてよくなる日がそう遠くない未来に来るんじゃないでしょうか。

4. 目的毎にケーブルを選ばない自由!

この日記を書いている前日に発売された新型MacBookでは、ヘッドフォン端子以外ではこのUSB Type-Cポートが1つあるだけです。外付けHDDもLANケーブルもプロジェクターもそして充電すら、すべてここから(現時点では別売りの各種アダプタを通じて)つながります。USBケーブルが一種類にまとまるだけでなく、ディスプレイケーブル(これまたアナログRGBだのDVIだのHDMIだのありますね)も、RJ-45 LANケーブルも、いつかはType-Cコネクタのケーブル1本で済む時代が来るかも知れません(全て無線でできるようになる日の方が先かも知れませんが…)。

 

USBの”U”はユニバーサル、つまり「なんにでも使える」のUです。その名前と裏腹にすごくめんどくさいことになっていたのですが、ついにUSB 3.1とType-Cコネクタで真のユニバーサルを実現し、「誰にでも使える」ケーブルになれるのかも知れません。

738. 簡単なマーキングだけで大きな効果 〜ハナクリーンS〜


最近、鼻づまりがヒドくて(花粉症ではないはずなのですが…)、昔試してよかった鼻うがいを再開してみようと思い立ちました。で、もっと手軽に続けられるように、専用の器具を物色し、ハナクリーンSを購入しました。

738鼻うがいは鼻に水をいれるのですが、プールで鼻に水が入った時のような痛みを避ける為に、ぬるま湯(40〜42℃)の生理食塩水を使うのがポイントです。ハナクリーンSは単位ノズル付きボトルで水を鼻に入れるのが簡単というだけでなく、この溶液を簡単に用意する工夫がされていました。

まず専用洗浄剤「サーレS」が用意されています(写真左下)。まぁ、ぶっちゃけ大部分は塩です。お金出して定期的に購入するかは価値観次第ですが、ともあれいちいち計量しなくても適切な濃度の食塩水が作れるように個包装されているわけです。

そして面白かったのがボトルのサイドが透明で中の水量が見えるようになっていることと、その脇に書かれた「H」、「C」の文字。これは、Cの位置まで水を入れ、Hの位置まで熱湯を入れると適応の40〜42℃になるよ、という意味なんです。やかん等で40〜42℃のぬるま湯を用意するというのは微妙に面倒ですが、むしろ熱湯ならポットやウォーターサーバーですぐに用意できる家庭も多いのでは?というワケですね。ちなみに背面にはシール状の簡易温度計もついていて本当に適温かどうか確認することもできるようになっています。

プールなどで鼻に水が入ってあのツーンとする痛みを味わったことがある人にとって、自分から鼻に水を入れるという行為は抵抗が大きいでしょう。その痛みと不安を和らげ、準備も簡便化するハナクリーンSの配慮は有り難いですね。

 

737. ガシャン!と落ちません〜Panasonic炊飯器〜


先日、十年ぶりに炊飯器を買い換えました。また長く使うことを考えて思い切ってSR-SPX104というPanasonicで一番良いモデルです。もちろん炊きあがるご飯の美味しさも素晴らしかったですが、職業柄もっとも目を引いたのはメンテナンスのしやすさです。圧力IHタイプの炊飯器は内蓋に金属球が入っていたりと構造が複雑で洗浄などのお手入れの手間がかかります。前のモデルを買ったときに内蓋を毎回取り外して洗わないといけないということを知り、「しまった。そこもっと気にして選べば良かった!」と後悔したものです。

737そこも踏まえて今回選んだモデルは、内蓋自体フラットで洗いやすさも向上してる上、なんと付け外しに細やかな工夫までされていました。写真のように、上部のロックを外しても下の部分で支えられて落ちてこないのです。

今までのものはロックを外したら完全に外れて落下していました。動画で撮り比べてみましたのでご覧下さい。

 

実際にはこんな毎回ガチャン!とさせてたわけではなく、手を添えて受け止めてはいたのですが、今回は片手でも確実に受け止めることができます。片手は内釜をもってたりで塞がってたりするので、この細かい配慮は嬉しいですね。

今回10年ぶりの買い換えだが今時はみんなこうなのか?あるいは最上位モデル故の工夫かと思い再度量販店に出向いてリサーチしてみたところ、Panasonic以外でこの工夫をしているメーカーはありませんでした。また同じPanasonicで他のモデルでもこうなっているものがありました。どうやらPanasonicの開発者の細やかな行動観察のたまもののようです。

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