カテゴリー: Web、GUI (page 22 of 24)

117. Microsoft Office Keyboard ~ユーザニーズの読みとり


Microsoftから面白いキーボードが発表されました。

(未購入なので写真がありません。引用の可否もわからないので、下のリンクからご覧下さい)。

「Microsoftってハードも作ってるの?」とおっしゃる方もいるかもいれませんが、ここのハードは秀逸なものが多いです。σ(^^)の周りにもWindowsが嫌いなMac信者であるにも関わらず、マウスはMicrosoftのIntelliMouse Optical愛用、という人多いです。というか気付けばウチの会社のマシンの半数以上にこのマウスがぶら下がってるような…。OS自体のシェアより高い(^^;)。

で、今度のキーボードなんですが、文字通りオフィスユース(Officeユース?)におけるユーザのニーズを的確にぐわしっとつかんでくれたような工夫が随所にされているのです。

σ(^^)的に気に入ったのは、

・Excelでの便を配慮し、テンキーの上に、(、)、=、バックスペースなどが1ストローク(=Shift押さなくて良い)で入力できるキーを設置。

・キーボード左にホイール等の特殊キーが満載。特にアプリケーション切替用の左右ボタンがヨサゲ。Alt+Tabは片方向にしか移動できませんからね(Alt+Shift+Tabは論外)。画面でのフィードバックはAlt+Tabした時のようなものが出るんですかね?アレはAltを押しっぱなしの間だけの表示前提なので、1ストロークキーの場合はどうしたんでしょ?

カット&コピー&ペーストも1ボタンでイケるのもいいかも知れません。ショートカットまでは使いこなしてない、という方もクリップボード系はもっと簡単にやりたいと思っているでしょう。

キーボード上部のホットキー(1ボタンでメーラーやブラウザを1発立ち上げ)は、ノートパソコンとかでも使った試しがないので、個人的には価値未知数。音量調節はいいかも。

以前の日記で紹介したIEとの配列問題はどうなかったと思いきや、アレは廃止になったみたいですね。「戻る」と「進む」だけかろうじて残ってるようです。

うーむ。試したい。ウチはWindowsの他にも、MacやLinuxで共通のキーボード&マウスを切り替えて使うので、そういう特殊環境でどれくらい汎用的にふるまってくれるか次第。テンキーの上のカッコやイコールなんかは、あるOSでは大丈夫でも別のOSでは効かない、なんてことになったらかえって作業効率が落ちてしまうかも知れません。

#うーむ、今月26日発売かぁ。給料日前だよ。

まぁ、そういう特殊環境の人間のニーズや回路設計はおいといて(^^;)、一般的にWindowsやMacをオフィスユースで利用する人のユーザニーズをしっかり研究して作り込まれた製品だという「匂い」がします。キータッチがお好みにあれば、なかなか良い選択肢ではないでしょうか。

キーボードやマウス、モニタってのは、一番基本的で必須で使用時間も長いヒューマン・インターフェイスですので、メーカー製パソコンをお使いの方でも、付属のもので満足せずに、少しこだわってみるのもいいですよね。

#最近、眼精疲労と肩こりがヒドくて、モニタを物色中…

関連ページ
Microsoft Office Keyboard
使いやすさ日記『54. 対応付けって知ってる?〜Microsoft Keyboard』

116. エラー表示のわかりやすさ~Macのプリンタドライバ


このエラー表示は、Macintoshでプリントしようとした時に表示されたものです。

AdobePS
AdobePSのエラー表示

でも、このエラー表示ではどうすればプリント出来るようになるのかさっぱりわかりません。プリント出来なかった原因は何なんでしょう。プリンターが壊れたのかな、接続が悪いのかな、それとも自分のマシンが原因でしょうか、それともプリントしようとしたデータ?

結局、このエラーに直面した人は自分で色々と原因を探し回らなければいけません。

ところで。

以下のエラー表示は、同じプリンター用の別のプリンタドライバ(ソフト)で上と同じエラーを起こしてみたものです。

LaserWriter8
Apple LaserWriter8のエラー表示

こちらは随分とわかりやすいですね。

想定されるエラーの原因と対処方法が書かれているため、簡単にエラーに対応することが可能になっています。

このように、エラー表示ではこれらの

  1. どんなエラーが起きたか
  2. エラーの原因は何か
  3. どうすればエラーを回避できるか

といった情報が適切に表示されることで、エラーへの対処が簡単になります。

但し、携帯電話など画面が小さいものでは、これらの要素全てを表示するのは大変ですので、わかりやすさを維持したままで、どの内容を削るかが腕の見せ所となります。皆さんがエラー表示を目にされた際には、これらの要素がどのように含まれているか、一度注意してみてください。

110. アンカーの文言とリンク先の対応付け


写真はネット通販で買える商品の価格ランキングサイト「¥価格,com¥」のトップぺージです。

hoge
価格.comのトップページ(2001/8/6現在)

σ(^^)はここをよく利用するのですが、いまだに慣れない点があります。ご覧の通り、パソコン本体、パソコン周辺機器といった大項目と、その下により詳細な項目とが2階層で羅列されているのですが、実はこの詳細項目をクリックしても直接その項目のリストにジャンプできないのです。

例えば画面写真で「家電」の部分が既読色にかわっていますが、この部分がひとつのアンカータグになっていて、例えば「DVDプレイヤーが欲しいから」と「DVD」の部分をクリックしても、リンクさきは大項目の「家電」をクリックした場合と同じで、結局更に家電項目一覧のページから再度DVDを選択しなければなりません(しかも今後は文言がかわって「DVDプレーヤー」になっているから、探し直し)。yahoogooといったディレクトリサイトや、kakaku.comと同時に比べて使うであろうビックカメラのサイトなどの経験があると、かなりショックを受けます。

更に言うと、トップページの「パソコン本体」と「パソコン周辺機器」はひっくるめてひとつのリストページにリンクされています。この2つは項目のどこをクリックしても結局は同じところに跳ばされるワケです。

パソコン本体とパソコン周辺機器はまだ良いとしても、「携帯電話」、「パソコンパーツ」、「パソコンソフト」が同じリストにジャンプしてしまうのは無理がありますね(写真に入って無くて申し訳ない)。しかもNAMEタグも使っていないので、「パソコンソフト」をクリックすると、リストの先頭、つまり携帯電話のリストが表示されてしまいます。スクロールすると「ソフト」、「PCパーツ」とつづきます。順番も文言もトップページの並びと一貫性がないですね(^^;)。

アンカーの文言と、リンク先の内容とが食い違っていると、ユーザは混乱を起こします。有用なコンテンツだけに、気持ちよく使えるよう工夫をしてほしいところです。

107. 日本特有のWebデザイン・ガイドラインの提案


古田です。

日々ネット・サーフィン(死語)してて、微妙なフラストレーションを感じる点をレポートします。Webデザイナの方は是非ご一考いただければと思います。

よくECサイトなんかで名前とフリガナを入れるフォームがありますよね?例えばこんな風に。

お名前(姓):
フリガナ(姓):

よろしかったら記入してみてください。で、なんか買い物なり申し込みなりするとするじゃないですか。

で、少し時間をおいてメールでも書こうかなと思ったと気がします。この日記のように冒頭に自分の名前を名乗るクセがあると思ってください。さぁ、打って見てください。

自分の名前の読みを入れてタイプするとカタカナになりませんか?だって先のフォームで最後に自分の名前をカタカナ変換したのをIME(かな漢字変換プログラム)が学習してるはずですから。

察しの良い読者の方ならおわかりでしょう。そうです。

読み仮名フィールドは名前フィールドの前にして!

というのがこの日記の趣旨なのです。

「トータルで見たら打鍵数は同じでは?」と思ってしまうのはエンジニアリング的視点に偏っています。後でメールを打つ時などまったく文脈が切り離された状態でカタカナ変換されてしまった時の認知的負荷を考慮するべきです。思いもかけない場面でカナ変換されたら、不思議に思ったり、ヘボIMEめとちょっぴり怒ってみたり、なぜそうなるかを分析しようとするでしょう。例え一瞬の内に「あぁ、あの時読み仮名を入力した学習が残ってるのか」と理解できたとしても、本来の思考は乱されたことに変わりはないのです。

σ(^^)はPHPとPerlでCGIプログラミングをしますが、どちらの言語でも、そしておそらく他のどんな言語でも、HTML側でフォームの項目順を入れ替えても、CGI側の処理は変更の必要はないでしょう。何かしら名前と読み仮名を入れるページを持っている方は、是非この点を確認していただき、チョチョイと直していただけたらなぁ、と思います。

2001年8月6日 補足
和志武さんからコメントいただきました。「そもそも読みをカタカナにせずに、ひらがなで記入するようになっていれば、変換学習の問題もおこらないのでは?」とのことです。確かにそうですね。わざわざカタカナでなければいけない理由でないですよね(あったとしてもサーバー側で簡単に変換できますし)。
同じような話では、住所の番地や部屋番号を半角で書くと怒られるサイトも多いですね。プログラムで変換したって1行で済む話なのに、なんでユーザが書き直さなきゃいけないでしょう?

2001年8月21日 補足
宮地さんからコメントいただきました。「ヴァージニア」といった外国人名の「ヴ」など平仮名では入力できない文字があるので、カタカナでないと困る、という事情もあるとのことです。これまた、なるほど、納得ですね。

102. 図書紹介『ウェブユーザビリティの法則』


たまには推薦図書の紹介なぞ。

先日ソフトバンクパブリッシングから出版された、Steve Krugの

『ウェブユーザビリティの法則 ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは』

には非常に感激しました。

やたら事例としてページ全体のキャプチャ画像ばかり並べ、「アレはしちゃダメ」、「これは必ずするべき」みたいなテクニック集とは一線を画してます。細かいテクニックの話は大事なんですが、テクノロジーの進歩や変化ですぐに風化してしまいます。この本ではより一般的な心得(本の中では「法則」と読んでいます)が、面白おかしい、でもうなずかされる事例とともに解説されていて、とても説得力があります。

後半には「お金かけなくても簡単なユーザテストをまず自分でやってごらんよ」的な話にページが割かれていて、ちょっと興味はあるけどコンサルタントまでは雇えないという方には大いに参考になると思います。

Webデザイナー以外でもなにかしらのインタラクション設計にかかわる人には大いにオススメできる一冊です。

σ(^^)は、自分の師匠(大学院の指導教授)のそのまた師匠でもあるD.A.Normanという人が書いた『誰のためのデザイン?』という本を読んでこのユーザビリティの世界に足を踏み入れたようなものですが、この本同様にとてもユーモアにあふれていて飽きさせない文章であると同時にわかりやすく内容が濃い本でした。もしかすると、この本も、これを読んで本格的にユーザビリティに興味をもちました、なんて人が出てくるんじゃないか、と思うような一冊です。

関連ページ
『ウェブユーザビリティの法則』詳細情報(Amazon.co.jp)
『誰のためのデザイン』詳細情報(Amazon.co.jp)

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