我が家は随分前から乾電池を二次電池(充電池)に積極的に置き換えており、ヨドバシであとちょっと買い物すれば駐車券がもらえる、なんて時にひたすら買い増しした旧三洋電機のeneloopがたくさんあります。シンプルなデザインも気に入ってたのですが、最近ではPanasonicに吸収されてロゴも「Panasonic」にかわってしまい惜しいことです。

それはさておき、これらの充電池、実家でもあちこちに導入してるんですが悩みがひとつありました。家族にとってはどれが充電出来る電池か判りにくく、間違って捨てられてしまうリスクがあるという点です。仕方なく「白い電池は捨てるな」ということだけ徹底させて、買う時は常にeneloopを買う、ということとしていました。

そんなある日、人が使っているのをふと見て驚いたのが下の写真の電池。でっかく「充電池」って書いてある!

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デザインとして微妙ではありますが実用性は抜群じゃないでしょうか。さすがPB商品といったところでしょうか。残念ながらイオンはもうこの電池を販売していないようです。実はeneloopを作っていた三洋電機のOEMで、パクリデザインどころか姉妹品だったわけですが、性能的には容量が半分の廉価軽量モデルeneloop lite相当にもかかわらずliteの水色ではなくスタンダードモデルと優良誤認させる白デザインでヒドい!と当時話題になっていたようです。確かにそこら辺の事情はあまり誉められたことではないかも知れませんが、このデカデカと「充電池」をアピールするデザインは今でも各社が参考にすべき長所なのではないでしょうか。

参考までにざっと机上調査で2016年1月現在の各社の電池デザインを見てみました。写真には映っていない背面に「充電器」とか「Ni-MH」とか書いてあるかも知れませんが、ここではさほどリテラシーが高くない人がぱっと見で見分けやすいかというビッグオー駆動開発視点でロゴ周りのみを対象にしています。

・Panasonic

どちらも企業ロゴをメインに据えている。アルカリ電池は金色のものやEVOLTAという別ブランドのものもあるが、一部充電池っぽい薄いカラーのものも若干紛らわしいかも。

・富士通

こちらの1,2段目がアルカリ、3段目がNi-MH充電池。一部、用途が大きく謳われたアルカリ電池が興味深いものの、基本的には企業ロゴがメインで、「金はアルカリ」といった色使いのルールを知らないと厳しい。「スマホ充電用」が最初充電池かと勘違いしたのはナイショ…

・東芝

IMPLUSというブランドをアルカリ一次電池にもNi-MH充電池にも使っているのが紛らわしい。またマンガン電池がエコ的グリーンで知らない人が充電池と勘違いするかも?

・日立マクセル

マンガン電池が昔ながらの赤と黒。アルカリ電池も黒多めで少しアルカリ感が希薄?ただ充電池は別ブランド名をつけてるし、エコ的グリーンとeneloop的白をフィーチャーしてあり、今回みた中では一番見分けやすい?

 

残念ながらどこも企業ロゴ推しが強く、TOPVALUのようにわかりやすい充電池アピールをしているところはなさそうでした。なんかもういっそ「充電池は六角柱」とか誰でもわかるような差別化が欲しいところですね。コスト的に難しいでしょうけど…