カテゴリー: パッケージ (page 27 of 30)

217. ヴィックスドロップの続けて舐められる包装の工夫


先日ひどい風邪を引きまして、ガラガラになってしまった喉を労わるために、エヘン虫くんでお馴染みの「ヴィックスドロップ」を購入しました。

このヴィックスドロップ、箱を開けて初めて気づいたのですが、スティック状の袋にドロップが5個ずつ包装されています。

ヴィックスドロップの包装

「これじゃあ5つ舐めきらないと袋が開きっぱなしじゃん!」と不衛生な印象を受 けながらも、私はドロップを口に入れました。そして、この袋をどうしたものかと一 瞬考えた結果、袋の口を丸めて、ズボンのポケットへとしまいました。カバンの中に入れたら中身がでてしまうだろうと懸念したためです。

スティック状の袋の口を丸めたところ

しばらくすると、また咳き込み出したのでドロップを舐め終わったことに気づ きました。そして、次のものを舐めようとした時、ハ!と気づいたのです。「取り出しやすい!」 と。私は、サ!と袋を取り出し、ドロップを舐めることができました。ちょっとでも ドロップを切らせたくない、こんな時には、取り出しやすく携帯しやすいこのスティック状の袋がちょうど扱いやすかったのです。

今回のケースは、スティック状の携帯しやすさが目立った結果となりましたが、その他にも、袋をその都度捨てなくても良いのでゴミが少なくて済むという優れた面も発見できました。薬として利用する場合、普通の飴のように人にあげたり、舐めたくなるまで放置しておくことが少ないのでしょう。続けて舐めたいのど飴。その利用状況を的確に把握してデザインしているとても良い例だと感じました。

214. 形の工夫~ボディーソープの容器


皆さんは、シャンプーとボディーソープを間違えて手にとってしまったことがありますか?シャンプー・リンス・ボディーソープ、同じメーカーのものを購入すると、特に容器の見た目が似ていますよね。

というわけで今回は、友人宅にお邪魔した時に発見した、SHISEIDOの「SUPER MILD」シリーズの容器を紹介したいと思います。

この容器、何となく中身が想像できませんか?

左からボディーソープ・シャンプー・リンス

ボディーソープの容器から、身体の曲線を描いているイメージが伝わります。
 シャンプーの容器は、ストンとした形から流れる髪のイメージ。
 リンスの容器は、丸みのある形からしっとりとした髪のイメージが感じられました。

シャンプーとリンスは、もう少し違いを出すことが出来そうですが、ボディーソープは形から中身を想像しやすく工夫されています。このことから私は色や文字などの他に、容器の形自体にも工夫があると、より中身を想像しやすいと思いました。

また、余談となりますが各メーカーでは、シャンプーとリンスの容器を触った時、違いが分かるように容器の側面やキャップにギザギザ状の識別マークをつける、という工夫を行っています。しかし、この類の容器は視覚障害がない方でも間違えてしまうことがあるので、触知覚の工夫だけではなく見た目の分かりやすさも大事だと感じました。

208. スーパードライの箱、うまさが続く!


皆さんの中に「ビール」なる飲み物をご存知の方はいらっしゃいますか?夏は渇いた喉を潤し、冬は冷えた身体を温めてくれる、あの魔法の飲み物です。

年末に箱買いしました。いつも通りですが…。しかも2ケース。お正月だから、などと言い訳してみたり。

箱から出して冷蔵庫に1缶1缶補給するのが意外と億劫だったりするんですよ、いつもは。しかし、今回我が家に届いたアサヒスーパードライの箱は、画期的なものでした。

ビールを箱から取り出している様子

写真の通り、ビールを1缶ずつ取り出すための「穴」をあけられるようになっています。1缶抜けば、だるま落とし方式で次の缶がそこに顔を出します。1缶ちょうどのサイズではなく、ちょっと大きめになっているのも巧みな技ですね。段 ボールに指をこすって痛い思いをすることも、なかなか取り出せずにイライラす ることもなく、冷蔵庫にビールを補給できます。

愛飲しているスーパードライがいつもよりも美味しく感じられ、ガンガン飲めてし まったのは、こんなちょっとした配慮のおかげでしょうか、それとも単にお正月だっ たからでしょうか。いや、いつも通りの飲みっぷり…かな?

この箱、弱点がないわけではありません。

まず、上蓋をあけるか、持ってみる(!?)かしなければ、箱の中に何缶残っているのかを確認できないこと。「残り5缶をきりました!」くらいのところに「のぞき穴」がついていればビールを切らす心配がなくなってもっと嬉しいかもしれません。

箱を床に置くと、しっかりしゃがみ込むか、かなり腰を曲げないと缶を取り出すことができないのも一つの弱点です。箱の上蓋を開いて上から取り出す方が良い、って人もやっぱりいるでしょうね。

ビールの保管方法は人それぞれでしょうから、全てのユーザを満足させる“箱”を作るとなると難しいに違いありません。上述のとおり、私の生活には今回の箱はかなり点数の高いものでした。本来の商品である“ビール”の品質向上にとどまらず、“箱”にまで意識を向けているアサヒビールに、私はこれからもエールを送ります。

206. 取り出しやすいチョコレートケース


先日、新宿駅で友人と待ち合わせをし、少し早く着いたのでお菓子でも買おうとコンビニへ向かいました。目移りしつつ、持ち運びやすそうなケースに入った明治製菓「ストロベリーチョコレート」を購入。ちなみに、このチョコレートはコンビニ限定だそうです。

混雑した待ち合わせ場所で、友人を待ちながらチョコのケースを引き出すと…

 「ペコッ」

なんとツマミが引き出した方向側に倒れ、チョコを取り出しやすい形に変わったではありませんか!この工夫により、特に最初の1個目をスムーズに取り出せました。

チョコレートの取り出し方
箱を横から見た場合

私は、引き出す瞬間まで、このような形になることが分からなかったので、意表をつかれただけに嬉しくなりました。

また閉じる時に、切り口にフタを差し込むタイプ等は、開け閉じが面倒になることがありますよね? このケースの場合、フタを起こすだけで閉じることができる為、わずらわしく感じませんでした。

なかなか気の利いたケースですね。世の中にはいろんなモノがあふれていますが、私は120円のチョコケースが、このような工夫をしていることに感心しました。

191. ネバネバが、手に付かない納豆容器!


ネバネバに
なった納豆容器の中のフィルムの写真

納豆を買ってきて食べるとき、どうしても避けられない行為があります。 そう、タレの袋と納豆を分けているフィルムを剥がす行為です。

ネバネバがフィルムにまとわりつき、そのフィルムをどこへ置こうか迷ってしまうものです。納豆のフィルムは柔らかいものが多く、剥がす時にそのネバネバが手に付く事もしばしば。場合によっては、タレの袋にも・・・ 最悪の場合、そのネバネバのおかげでタレの袋をうまく破れない、なんて事もあります。

私はいつも、おかめ納豆を買っているのですが、この度、新型の容器が登場!

従来品と新
製品を並べた写真
従来品:納
豆の上にフィルム、その上にタレとからし 新製品:フ
タが凹んでいて、その上にタレとからし
従来品:ネ
バネバが手に付いてしまう 新製品:ネ
バネバが手に付かない

写真のように、フタが凹んでいるのです。そしてフタの上にタレの袋が! これなら、タレの袋にネバネバが付くことはありません!

フタを開けるとフィルムは、入っていませんでした。ネバネバは、フタの裏に付いてしまうのですが、フタがフィルムのように、柔らかくないので、手にネバネバがまとわりつくことは少ないのです。

今までのフィルムは納豆の乾燥を防ぐために不可欠だったわけですが、タレの袋を載せられるような密着保温効果のある形状を考案したということですね。 従来の容器とほとんど同じ材料しか使っていないのに、少し形状を変えるだけで とても、使いやすい容器になっています。ネバネバしない納豆を作るのは無理な 訳ですから、容器で少しでもフォローしてもらえるというのはうれしいですね。

関連ページ
おかめ納豆 タカノフーズ株式会社

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