カテゴリー: デジタルガジェット (page 13 of 18)

155. カーナビの操作仕様とユーザの気持ちのズレ


趣味に仕事に、色々なメーカーのカーナビを触る機会があるのですが、多くの製品に共通のちょっとした不満点があります。

それは複数の目的地の指定方法です。普通、人は走行プランを特別な理由がない限り現在位置から近い順に組み立てます(よね?)。ところが、カーナビでは基本的に最終目的地を指定し、現在位置からのルートを設定し、それに対して「立ち寄り地点」という形で追加していく、という手順になります。立ち寄り地点同士の順序(立ち寄り順)は後から入れ替えできることが多いですが、最終目的地だけは特別扱いで入れ替えができないことが多いです(知ってる範囲で全てかも)。

ユーザが思い描く走行プランを入力していく、というイメージのインタラクション設計ができたらと思います。

細かい話ですが、こういう小さい積み重ねが製品の使いやすさに影響すると思います。

もちろん、更にもう一歩進めて、行き先を全て入力すると、最適巡回ルートを導き出してくれれば言うこと無し(^^)/。メーカーさん、頑張ってください!

146. バッテリの挿入方向の指示


正しい挿入方向。でも文字は…

写真は先日購入したSONYのデジタルカメラCyberShot P2のバッテリを挿入するところです。ご覧の通り、バッテリに貼られたシールの文字が逆さまになるように挿入するようになっています。下の写真のように、綺麗にインフォリチウムのロゴが正立する向きだと入らないのです。

気持ちとしてはこう入れたいのに

些細なことなんですが、いまだに毎回間違えてしまいます。

実は、これと共通のバッテリを使用する、これより前のモデルのP5などではこういうことはなくて、ちゃんと文字が読める向きに持って挿入すればOKなんです。このモデルから内部設計の都合かなにかで逆さまになってしまったようです。だからシールやロゴの文字も逆さまになってしまうのはいたしかたないのです。

でも、だったら本体側のラベルでもう一工夫ほしかったですね。フタの裏にはメモリースティックの挿入方向をラベルは貼られていますが、バッテリの向きに関しては何も情報がありません。このバッテリは単純な直方体に近いだけに更に混乱を招きます。挿してみるまで間違っているとわからないのです。

例えば、下の写真はFujiFilmのデジカメのスマートメディアの挿入口に、向きを示唆するために貼られた金色のラベルです(スマートメディアの金色の端子がそちらを向くことを示唆しています。こういった単純な方法でもいいので、何か手がかりを示しておいて欲しかったです。

スロット脇の片側にだけ金色のライン
これはなかなか上手いですね

137. シグマリオンII


既に盛りは過ぎた感があるものの、スルメのようなツールもあるものである。

シグマリオンII。

ユーザビリティ評価において時間軸が非常に必要だと思う私にとってレポートが遅れることもある程度妥当性があろう。

この端末を選んだ根拠は電車の中でキーボード入力をすることにある。

事実シグマリオン以外ではHPの旧ジョルナダ以外見当たらないのである。

CMでもバンバンでていて正直ミーハーな感じで手を出すのに勇気が必要であった。

ただ導入後は極めて役にたった。

趣味で思いついたことを移動しながら入力するが一駅間でも入力できる。

ハードディスクがない利点である。

仕事、打合せ時でも電源がもったいないので1項目1項目電源を消しながら入力できるのである。かつ携帯電話の電源感覚である。

サテンシルバーも綺麗。

最近ニューカラーが出たらしいが個人的に眼中ではない。

接続電話は京セラのPALDIO611Sである。シグマリオンがメジャーな分、とことん611Sと付き合おうと思っている。

(福地)

2002/8/1日補足

梅田さんより、Paldio611Sは京セラ製ではなくSHARP製とのご指摘をいただきました。お詫びして訂正させていただきます。(古田)

関連ページ
WindowsCE FAN

134. 運転中表示の視認性の難しさ~カーナビの例


カーナビの画面写真。脇道の進入禁止標識がこっちを向いている。

写真はσ(^^)の愛用のカーナビの交差点案内の画面です。右上の赤丸が指すように、左の道が一方通行のため進入禁止なんですが、σ(^^)はこの画面を見ると、いつも一瞬直進方向が進入禁止なんじゃないかと焦ります。よーく見ると、ちゃんと脇道から標識が生えてるんですが、3D表示で奥から手前に近づいてくると、どうしても進行方向の情報のように思えてしまいます。また、普通脇道の標識はこっち向いてませんし。

ただ、じゃぁどうしたらいいじゃん、とか代案は浮かばないんですよね。本来進むべき道以外の情報なんで、ノイズといえばノイズなんですが、時々ナビの案内に逆らって進むこともあるので、無いのも困るし。標識がちゃんと現実の向きに即して描かれるといいのかも知れませんが、現状の描画能力(解像度)だとちょっと難しいかも知れません。通常の2D画面のように、道路自体に矢印が入ってるカンジですかね。

いずれにせよ、運転中にあまり情報提示過多になるのは安全上問題があります。難しいですね。

2002/3/12日補足

reimyさんから、写真右上に映ってるような青標識にしては、とご意見をいただき
ました。アプローチする方向によって表示する矢印の向きも変えないとならないので、
処理の負荷は高いんでしょうけど、確かに現実の標識に近い方がわかりやすい面はあり
ますね。その場合は本線上から生やす必要があるでしょうね。
 ただ認知負荷的なことを考えると、「OKな事柄のリスト」からNGな事柄を推論するよ
り、「NGな事柄」を直接与えた方が、頭の中の処理は単純で済むというのはあります
。一長一短ですね。
 ちなみに、このナビ一式、先週車上荒らしに盗られました(泣)。AVIC-H09とTV-W08で、付属品が一切欠品といったアヤシいオークション物件など見かけましたら御一報下さい。マジで。

130. iPod ~ユーザ・コンテクストがわかってなさゲ~


iPodの写真

写真はMacユーザにはお馴染みのApple製MP3プレーヤー、iPodです。

このプレーヤーは記録メディアに5GBのHDDを採用しており、1,000曲(Apple談)もの曲を保存/再生することができます。ですので、目的の曲を探すためのナビゲーション方法も他のシリコンオーディオ・プレーヤーより工夫が成されています。

具体的には写真にある丸い大きなダイヤルを使います。MP3ファイルはアーティスト名やアルバム名を記録する仕組みがあり、iPodではその情報を使ってツリー状に整理して表示されるので、このダイヤルでそれを選ぶことで聴きたいアルバムや曲を選択していきます。

残念なのはこのダイヤルで、よく携帯電話やマウスについているダイヤルやホイールと違って、クリック感(カクカクっていうの)が全くなく、ツルンツルンのクリンクリンなんです(拙い表現ですみません。是非店頭でお確かめ下さい)。ズラーっと並んだリスト項目のあとひとつだけ下を選びたいって時に、力加減が難しいんです。よく使う設定など、「3項目め選んで、次に2項目め」みたいなことが完全に頭に入っていても、結局画面を見ながらでないと操作ができません。

で、上記の点を補完するためか、設定でダイヤルを回してリスト項目を1つずらす度に「カッカッカッ」と効果音を鳴らすことができるんです。店頭で使ってみて「んー、まぁ、ないよりはマシかぁ」と思って購入したんですが、家に帰って使ってみて愕然。この効果音、本体のどこからともなく鳴ってるんですが、なんとヘッドフォンには出力されてないではありませんか!Appleは一体誰にこの音を聴かせたくて設計したんでしょう?少なくとも標準添付品のようなインナータイプのヘッドフォンをしてたらユーザ自身には聞こえませんぜ?

 ただでさえ日本人には一杯一杯の18mm径のインナーフォンを添付してるんだから(日本では普通15mm、耳の小さい人用に13mmというのも売ってます)。

はぁ。Appleっていつからこういう、ユーザの使い勝手に配慮が足りないデザインをする会社になってしまったんでしょうね。昔はそれが自慢だったのに…

 いや、わかってるんですけどね。「インターフェイスの神様(某Mac雑誌談)」が去り、彼が帰ってきた時からだって。彼は本当のところ、自分でこういうデバイスを使って音楽聴いたことあるのかしら?

関連ページ
iPod製品情報
waagに投稿したその他のイケてない点(リンク先消滅)

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