カテゴリー: 自動車 (page 4 of 11)

552. 見えないこの先のために~オーストラリアの道路標識~


オーストラリアに行ってきました。ツアーの移動中にガイドさんが現地の道路事情を説明してくれました。

オーストラリアでは、普通道路でも制限速度が100キロ、110キロになっている所があります。日本と比べると高めに設定されていて驚きですが、もう一つ別の速度表示もあります。それは、カーブの手前に30キロ、40キロといった“適正速度”が表示されているのです。 

オーストラリアの標識

これは、それぞれのカーブの角度や勾配に合わせた適正な走行速度で、このくらいまで速度を落として走行して下さい、このくらいの速度で進入して下さいということを示しています。運転や道に不慣れな方にとっては目安になるので、安心して安全に運転できると思います。

一方、日本では、カーブの手前に「この先急カーブ・スピード落とせ」やカーブの半径を示す「R=100」といった標識が設置されています。この先に危険があることは分かるのですが、危険の度合いが直感的に分かりにくいと思います。そのため、どのくらい速度を落とすかはドライバーの判断に委ねられ、カーブを見誤って事故に繋がる場合もあると思います。 

日本の標識

このように、運転で頼りになる“速度”を明確に提示することで、この先の危険の存在とその度合いが分かり、ドライバーにとって安全運転に役立つ有効な情報になると思います。日本でもこうした情報提示になって欲しいと思います。

530. ガッカリさせない洗車場


せっかくキレイに愛車を洗っても、次の日に雨が降ってガッカリ…という経験。車をお持ちの皆さんなら、一度や二度はあるかと思います。しかし先日、静岡市内のガソリンスタンドに立ち寄ったときのこと。なんと、洗車場の横にこんな看板が置いてありました。

左端の看板に注目

それまであまり意識していなかったのですが、「明日の天気」と「洗車をするかしないか」には、密接な関係があるように思います。あらかじめお客さんに天気を知らせておけば、「洗車した翌日に雨が降って損をした」とガッカリさせることもないですし、「明日晴れるなら洗車をしよう」というキッカケになるいいサービスですよね。

雨の多いシーズンはジメジメしていて嫌ですが、「明日の気持ち」にまで気を配ってくれるサービスがあると、晴れ晴れと過ごすことができるかもしれません。 

469. どっちを押せばいいの? ~分かりにくい、クルマのくもり取りスイッチ~


いきなりですが、普段クルマに乗っている方に質問です。

「クルマを運転していたら、急に雨が降ってきました。みるみるうちにフロントガラスがくもり、このままだと前が見えなくなってしまいます。さあ、あなたは(1)と(2)のどちらのボタンを押しますか?」 

SUZUKIスイフトのエアコンパネル

正解は(1)の「デフロスター」ですね。どうでしょうか?皆さんは運転中、とっさにどちらがフロントガラスのくもり取りなのか判断できますか?

私はSUZUKIスイフトスポーツに乗っていますが、ちょっと前まで(2)を押していたんです。どちらも同じような形のピクトグラム(※)だし、(2)の方が運転席に近いのでついつい手がのびてしまいます。でもくもりは全然取れない。そこではじめて間違えた!と気づくわけです。ちなみに(2)は、リアガラスのくもり取り(デフォッガー)なんですよね。

こういう体験から、他の車はどの様な表記になっているのだろう?と疑問がわいてきたので、少し調べてみました。 

NISSAN フーガの場合
TOYOTA ラウムの場合

NISSANフーガはピクトグラムの横に日本語で「前」「後」の文字表記があります。これならすぐに分かりますね。それに、ボタンの配置も実際のガラスの位置と対応付けがされています。
一方、TOYOTAラウムではカタカナですが「フロント」「リア」との表記があり、いざと言う時に必要なデフロスターの方に「くもり取り」と機能説明までされていました。

各社最近のクルマにはこういった工夫をしているものが多いようです。くもり取りのボタンは使用頻度は決して高くはありませんが、ガラスがくもった場合急な判断で押さなければならない重要なボタンです。
はたして、どういう表記がユーザーにとって一番分かりやすいのでしょうか?

※)ピクトグラム・・・・・対象の模写や概念から図的抽象化によってつくられた「絵文字」、「絵ことば」のこと。

(平凡社 現代デザイン事典より抜粋)

2008.11.21補足

読者の方から、デフロスタとデフォッガのピクトが似ているのが問題なのでは? とご意見いただきました。

実は、どちらのピクトも国内規格(JIS D 0032:2006)、国際規格(ISO 2575) にて規格化されている為、容易には変更できないというのが現状です。その為、各車写真のように日本語を表記したりして少しでも分かるように対処しているのだと思います。

441. 気の利いたルーフレール


私の愛車には、ルーフレールがついています。

海や山が好きな私はいろいろな道具に合わせてキャリアの位置を自由に決められるルーフレールつきの車を選びました。しかし実際にキャリアを取り付けてみると思った以上に大変でした。

ルーフレールの図

キャリアをつけるときは、車体に対して横方向に2本の棒(ベースキャリア)を取り付けますが、高い位置で作業するためなかなか位置決めができません。ちゃんと平行になっているかメジャーで測ったり、タイヤに乗って屋根の上から確認したりしなければならず、ひと苦労でした。

しかし、先日出かけた東京モーターショーで、そんな私の悩みを解決してくれそうなルーフレールを見つけました。そのルーフレールには写真のような目印がついていました。 

ルーフレールの目印

これなら両側の目印をあわせるだけで簡単に位置あわせができそうです。ちょっとしたことですが、私にはとてもうれしい工夫でした。

439. ライダーは安心!サイドターンランプ付きドアミラー


先日、新型のカローラフィールダーに試乗する機会がありました。乗る前に車体を眺めていてふと思ったのですが、ここ最近になってドアミラーにサイドターンランプ(ウィンカー)が埋め込まれた車が増えてきたような気がしませんか?このサイドターンランプにはどんな利点があるのか、体験をもとに自分なりに考えてみました。

サイドターンランプの位置として、以前は前輪フェンダーの上部付近が定位置だったと思います。わざわざ変えなくともこの位置でもちゃんと周囲から目に入るのでは?と最初は思っていました。しかし、思い起こしてみると、私のバイク経験上、信号待ちで車と並んでいる場合など、フェンダー上部だと腰に近い高さにあり、決して目に入りやすい位置とは思えませんでした。実際、左折車に気が付かず危ない思いをしたこともありました。一方、ドアミラーはフルフェイスのヘルメットをかぶっていてもよく目に入ります。バイクに乗っている方なら分かると思いますが、ドアミラーは走行中でも常に意識しているものです。ハンドルと接触する可能性が高いからです。一概には言えませんが、少なくともバイクのライダーから見れば、フェンダー上部にあるよりも、ドアミラーについていた方が、より視認性は高まるのではないでしょうか。 

やっと普及してきたサイドターンランプ付きドアミラー  後方からでも点滅しているのが分かる

ところで、前述したようにドアミラーはぶつけたりぶつけられたりし易いパーツです。自分がこのタイプのターンランプがついた車を購入するとしたら、割ってしまったときの出費を真っ先に考えてしまいます。もしかしたらこのことも、今までこういうタイプのドアミラーが少なかった要因の一つなのかもしれませんね。

2008.07.28補足

読者の方から頂いた情報によると、ドアミラーに配置された要因の一つとして、正面から見た場合に、ヘッドライトの光にターンランプが紛れて見づらくなるといったこともあるようです。最近のヘッドランプはHIDなど高輝度のものが多くなってきていますので、確かに分かる気がします。

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