投稿者: 古田 (page 83 of 103)

415. 行き先がわかりやすいエレベータのボタン


地下鉄を降り、地上に出るときのことです。初めて利用した駅なので、改札を出た後、自分が何階にいるのかよくわかりません。とりあえず上に行こうと考え、エレベータに乗りました。「出口は何階かな?」とボタンを押そうとすると、「地上出口」と「改札」のボタンが目に入りました。

ボタンに行き先の名称が印字されている

エレベータのボタンには行き先階数を示す数字が印字されているものが一般的です。ところが、このエレベータでは数字ではなく行き先の名称が印字されています。数字ボタンの場合、駅の構造を知らない人だと「何階に行き先があるのかを案内板などで確認する必要があり、「行き先」と「階数」の結びつけに手間がかかります。このボタンの様に行き先名称を表示すると、駅の構造を把握していなくても、迷わずボタンを押すことができますね。

※補足:その他にもコンコースというボタンを見かけたことがあります。私はコンコースという名前に馴染みがなかったため、どこの場所に行くかわかりませんでした。適切な言葉を使用しないと、かえって迷ってしまいそうですね。

414. 利き手を配慮したMP3プレーヤー iriver X20


最近購入したMP3プレーヤー iriver X20を初めて使った時の事です。

右手で持った状態

写真のように通常右手で持ち、親指で操作します。しかし、僕は左利きなので「左手で操作出来る方がいいんだよなぁ・・・。」と思って、設定画面を調べてみると・・・。

画面の向きを切換える画面

なんと、ありました!

「画面の向き」の設定画面で「左手操作」を選択すると、左手親指で操作キーを動かす事ができるように画面内のレイアウトが切換わるのです! 

右手操作画面
左手操作画面

コストや製作期間のためか左利き用の製品は少なく、いつも僕は妥協して右利きの仕様に合わせ、結局使い慣れるまでに時間が掛かってしまう事がありました。でも、このMP3プレーヤーの「左手操作」の設定で使ってみると操作に慣れる手間が少なく済みます。

文具(はさみ、カッター)、調理用品(包丁、フライ返し)などは、製品自体の形状を変えない限り左利きに対応出来ないものもありますが、今回紹介したMP3プレーヤーの様なGUIが組み込まれた電子機器は、左利きに配慮した製品を開発する際、ソフトウェア上の調整のみで済むことがあり、対応しやすいのだと思いました。僕は、右利き製品を使う度に、左利きである事に対して肩身の狭い思いをしていましたが、この様な製品が増えていくことで、左利きである事に対してマイナスイメージを抱くことが少なくなると良いなぁと感じました。

413. 保温/保冷機能付き配膳車


とある病院に入院した時のことです。人生初の入院で心配していたのは「美味しいご飯が食べられるだろうか」ということです。よく「病院食は冷めていて美味しくない」という声を聞きます。特に私は冷めた食べ物が苦手なので、とても心配していました。

しかしその不安を払拭してくれたのが、この配膳車です! 

配膳車全体写真

左側が保温、右側が保冷となっており、暖かいものと冷たいものが分かれてトレイに乗っている状態で運ばれ、そのまま患者の食卓へ配ることが出来ます。

配膳車からトレイをひきだして…
そのまま食卓へ

患者のことを第一に考えて作られた配膳車だと思います。この配膳車のおかげで、入院中は美味しい食事を頂くことが出来ました!

412. 小さな表示で魅力アップ!計量できるパッケージ


シンガポールに旅行に行った友人が、お土産を買ってきてくれました。

パッケージ 表面

レトルトのアジアっぽいご飯で、カレーなんかと食べると美味しそうです。

裏面には、3ヶ国語で作り方が書いてあります。 

パッケージ 裏面(作り方)

読むと、

「・・・・容器に中身を入れ、330mlの水を注いで・・・」

なるほど。

計量カップで水を計るのか、と思ったとき、ふと目に入ってきたのはパッケージ上部の「330ml」という表示です。このパッケージ上部を切り取り、中身を出した後、同じパッケージを利用して水を計ることができるのだな、とわかりました。

実際に調理してみると、中身を空けて、そのパッケージで水を計る、という工程がとてもスムーズで、すぐに準備できました。あとは電子レンジに入れるだけです。 

計量中

レトルト食品は、簡単に調理して食べられることが魅力です。細かい説明なしでも使い方を理解できる小さな表示が、この商品の魅力をさらに大きくしているなと感じました。

もちろん、ご飯も美味しくいただきました。 

411. 手の届きにくいペーパーホルダー


先日出張で北京のホテルに泊まったときのことです。

トイレで用を足し、トイレットペーパーを取ろうとした瞬間、「また同じか・・・」と、ため息をつきました。私は仕事柄中国のホテルによく泊まります。これまで10件以上のホテルに泊まりましたが、ペーパーホルダーの位置はいつも便器の後ろ側の壁に取り付けられていました(写真1赤丸部分)。

写真1
写真2

便器の後ろ側の壁にペーパーホルダーが設置されていると、座った状態で上半身を大きくひねり、かなり無理な姿勢を取らなければ紙を巻き取るどころか引き出すことさえ困難です(写真2)。

せっかく気持ちよく用を足せたのに…。こういったレイアウトではユーザ(宿泊客)に親切とは言えません。限られたスペースでのレイアウトは難しいとは思いますが、設計者が利用状況を想像することさえできれば、このような問題は防げるのではと思えてなりません…。

機能の使いやすさだけではなく、こういった何気ない道具の配置もユーザに親切であるべきだと改めて考えさせられました。

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