私が普段乗っている車でよくある出来事を紹介します。

この車(1993年製のアメリカ車)はパワーウインドウ類のスイッチが運転席のドアの内側についていて、スイッチが6つ並んでいます。

パワーウインドウスイッチの取付け面
パワーウインドウスイッチ

駐車場や高速道路の料金所の手前から、走行中に窓を開けて料金を支払う準備をしようとすると、LF(左前)を操作してしまい、助手席の窓を開けることがよくあります。

何年も乗っている車なのになぜ間違えてしまうのでしょうか?

いちばん大きな要因は、スイッチが運転席側ドアの内側に、路面と垂直かつ、進行方向と垂直に配置されているため、各窓の位置や進行方向との対応付けが悪いことです。窓を操作する4つのスイッチが、運転席に座ったときの各窓の位置と同じように路面と水平かつ、進行方向と水平に配置されていれば操作ミスは少なくなるはずです。

もうひとつの要因としては、同じ形状のスイッチが同じ間隔で6個並んでいることも挙げられます。パワーウインドウのスイッチとドアや窓をロックするスイッチを分け、間隔や形状を変えたレイアウトになっていればミスをする回数は減ると思います。

一方、下の写真は最近の国産車に多いパワーウインドウスイッチです。 このように、各窓の位置や進行方向と自然な対応付けになっていれば、初めて乗った時でも間違うことなく操作できますね。

対応付けの良いパワーウインドウスイッチ