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365. ふと思うこと / 印刷用ダイアログボックスについて


WordやPowerPoint?などのいわゆる『Office製品』の印刷用ダイアログボックスには、みなさん何かしら苦い想い出があるのではないでしょうか。私の会社でも、自分の思惑とは異なる印刷結果に、「なんじゃこりゃあ!!」と殉職したあの刑事さながらの叫びをあげる同僚が後を絶ちません。そんな印刷用ダイアログボックスの中でも、特に頭を悩ませるのが「印刷範囲」のページ指定です。(図1 赤枠内)

図1:Microsoft Word の印刷ダイアログボックス

正しくなかろうが、とりあえず何でも入力できてしまう寛容な入力方式もさることながら、「○○ページから最後まで」とページを指定したいとき、ダイアログボックス上からは最後のページが「何ページ」なのかを把握することができません。ダイアログボックス後ろの書類上にページ数は表示されていますが、意識はダイアログボックス上に向けられているわけですし、その表示すら隠れてしまっていることもあり得ます。

他のアプリケーションでいえば、Adobe Readerの印刷ダイアログボックスには、書類の開始ページと終了ページがあらかじめ入力されています。(図2 赤枠内) 

図2:Adobe Reader の印刷ダイアログボックス

入力済みの内容を書き換える手間や消費スペースの問題もありますが、総ページ数は直感的に把握できますし、デフォルト値によって正しい入力方式を考える必要もありません。

Adobe Readerのものが最適とは言い切れませんし、ここで代替案を提示することもできませんが、入力のデザインも奥が深いなと思いました。

364. ふと思うこと / 携帯電話でのパスワード入力について


最近携帯電話を替えました。春ですし。(編注:執筆時点は春でした)
機種変更に併せてEdyやモバイルSuicaなど、前の機種で使っていたおサイフケータイのデータも新しい機種へ移しました。

それから、何日か経った頃でしょうか。
Suicaの残高が少なくなっていたのでチャージ(入金)をするため、モバイルSuicaを起動、ログインをしようとしたのですが、いつも使っていたパスワードが入力できません…!

前の機種でモバイルSuicaを登録するときに、数字とアルファベットを組み合わせた奥深いパスワードにしたのが仇となってしまったようです。

一般的な携帯電話の場合、1つのキーに数字と複数のアルファベットが割り当てられています。“C”と入力したいときはアルファベット入力モードにして[2]を3回押すわけですが、新しい機種では、[2]を押した瞬間、他の人から見られてもパスワードがバレないように“*”と表示されてしまいます。
数字だけのパスワードであれば、それぞれの数字に対応するキーを押していけば問題なく入力できるのですが、これがアルファベットとなると、いま入力している文字が“A”なのか“C”なのかさっぱりわからなくなってしまいます。 

図1:入力した内容が*で伏せられている

ちなみに前の機種では、“A→B→C”と文字を送っている間は入力している文字が表示されたままで、カーソルが次に移ったタイミングで“*”が表示されるようになっていました。

図2:カーソルが移ると“*”になる

セキュリティと操作性の面、どちらを優先させるのかは悩ましいところですが、複数の機種をまたいで使われるサービスが運用されている以上、その受け皿となる携帯電話も、必要のある部分に限っては、統一されたインタフェースにしていかなくてはならないのでしょうかね。

363. 「これってつまみ?」ドリップ式コーヒーの悲劇


頂き物のドリップ式コーヒーがあったので飲もうとした時のことです。コーヒー豆の入ったフィルターを取り出し、「線にそってお切りください」という表記に従いミシン目を切り取り始めたその瞬間、間違いに気づきました。

間違えた切り取り方

私は「線にそってお切りください」と書いてある厚紙の部分が、“つまみ”に見えたので その厚紙の部分のみを切り取ろうとしたのですが、剥がしていってもフィルターが破れないため、方法が間違っていることに気が付きました。どうやら表裏にある厚紙でフィルターを挟み込み、一緒に切り取るという方法が正しかったようです。

正しい切り取り方

普段私が飲んでいるドリップ式のコーヒーも、厚紙でフィルターを挟み込んで切り取るという同様の仕組みですが、厚紙がフィルターに覆いかぶさるような形をしているため、特に意識することなくフィルターも一緒に切り取ることができていました。
しかし、このもらい物のコーヒーは、厚紙の端に切り込みがあることと、「OPEN」という文字と矢印マークがその部分に表記されていることから、ミシン目をはがす為には「厚紙をつまんで引張るものだ」という意識が働いてしまったのだと思います。ちなみに社内の人間もやはり同じミスをしていたことを後日知りました。

厚紙でフィルターが覆われている(普段飲んでいるコーヒー)
厚紙の部分がつまみに見える(間違えた頂き物のコーヒー)

同じ構造、仕組みを利用したドリップ式コーヒーにもかかわらず、切り取り部分の形状やガイドする文字の位置などの違いで、ささやかなミスにつながることを感じました。

362. 本を押さえる救世主


レシピを見ながら料理を作ったり、 参考書を見ながらパソコンに入力したりと、 “本を見ながら他の作業をしたい!”と思ったことはありませんか? しかし、いざ作業をしようと思うと、そのレシピや参考書は、手を離すと勝手に閉じてしまいます。 

そんな時、本を押さえる道具(BOOK STOPPER)という商品を見つけました。 これがあると、本を押さえたい時に、 さっと、本の端に挟むことができます。 

これなら、手を離しても、本が閉じることはありません。本を見ながらどんな作業だって出来ます!

BOOK STOPPERは、本の端に挟むだけなので、 大切な本を傷つける心配もいりません。それに、どこに置いても邪魔にならない、というのがうれしいです。僕は、挟む特徴を利用して、写真立てやメモ置きなど、他の用途でも使っています。

いつでも、ちょっとしたことで使える僕のお気に入りになっています。

361. これなら安心。iPodの音量制限


通勤途中、電車の中でiPodを使って音楽を聴いていました。イントロを飛ばそうとして曲を早送りしようとしたところ、大音量になってしまいビックリしてしまいました。 iPodはスクロールホイールを指でなぞることによって、カーソル移動や早送りなどの操作をすばやくすることができる反面、音量調整時に勢いあまって大音量になる危険をはらんでいます。

先日新しくiPod nanoを購入し、音量制限の機能が付いていることに気が付きました。この機能は制限した音量以上にならないように設定ができます。 

最大音量を耳で確認しながら設定できます

ユーザがこの音量制限を設定しておけば、不意に音量を操作してしまっても必要以上に音が大きくならないので、ビックリするようなことはありません。

このような操作ミスや故障による被害を最小限に食い止めるための設計をフェイルセーフといいます。この音量制限の機能はユーザ自身が設定をしなくてはいけませんが、iPodの操作特性による危険をうまく軽減したフェイルセーフだと感心しました。 

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