男性用のトイレでは近年、「狙いを定めるマーク」の導入が着々と普及しています。これは、用を足す利用者がなぜか思わず狙ってしまうという心理を活用し、飛散や手前に零れるといった事故を防ぐことで、床や壁などの美化に効果が期待できるものです。
最近では男性用のトイレだけでなく、洋式便器でレーザポイントを使ったマークの紹介を先日の日記でも取り上げられていました。
『533. 洋式便座に “ロックオン”~ターゲットポイントが付いている洋式便座~』
このマーク自体、実は着々と進化していて、たとえば、ピストルの射撃を行うためのマトの形や蝿の形をしたマークなど、狙ってしまう効果を高める様々な工夫がされています。
私が先日、東海道新幹線のN700系に乗車したとき見かけたマークは、さらに進化していました。
三角形が3つ並んだターゲットマーク |
一見、なんてことのない普通の三角形ですが、なんと、当たるとだんだん色が変ってきます。
変化の状況をイラストで表現してみました |
当たっていることは行く末を見ればわかるのですが、フィードバックが搭載されたことで、「最後の一滴までこの的に当てよう」という気が増してきました。
揺れる新幹線の中では気を抜くと外れそうになることもありますが、この色が変わるマークのおかげで、ゲーム感覚で命中率が上がり、きれいなトイレへの貢献ができそうです。
ちなみに、使用後に水が流れると色が戻るので、また次の利用者も同じ気持ちで使えます。