写真は羽田空港の随所で見られるエスカレーターの乗り口のものです。なぜかど真ん中に邪魔な棒が突き出ています。普通に考えたら意地悪してんのか?と設計者に苛立ちを憶えるレベルですね。しかしよくみると右上の拡大図の様に2つのピクトグラムが貼ってあります。1つはカートや代車を禁止、もう1つはベビーカーを禁止している意味のようです。つまりこの棒はそうした乗り物が通れないようにわざと通路のど真ん中で通せんぼをする目的で設置されているんです。こうしたルールは注意書きや放送で伝達してもなかなか徹底されないものですが、空港のように大きな荷物を携えた利用者が多くいる場所では、そうした乗り物がバランスを崩してしまった時の危険度もより高いと思われます。通常の歩行者に多少不便を強いても、ここまで徹底してカートやベビーカーを排除する必要があるということなのでしょう。
改めて見てみると、中心部には視認性を高めるべく照明も点いてるし、万一気付かずぶつかってしまう人がいても衝撃が和らぐように前方はエッジを落とした形状になっていたり、しっかり気配りしたデザインになっているようですね。