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270. 2通りのかけ方ができるパスタソース


家でパスタを食べようと思ってパスタソースを買ってきたら、変わった形のパッケージになっている事に気が付きました。

パッケージの上下にそれぞれ開け口があり、ソースのかけ方を選べるようになっています。

ミーソトースのパウチ

ソースを少しずつかけたい時は、上から開けます。この開け方が変わっていて、「つまみどころ」と●の部分をつまんで、まず「1」の方向へ、次に「2」の方向へと引っ張ると開きます。

上の開け口
このように開けます

どあっと豪快にかけたい時は、下から開けます。開ける時に正しい向きになるよう、説明が逆さまに書かれているのもポイントですね。ちなみに「たっぷりかけたい」と書いてありますが量は変わりません(←当たり前)。

269. 説明書がいらないパッケージ


最近、化粧品のパッケージで「ちょっと変わったなぁ」と感じることがあります。写真は、FANCLの日焼け止めです。普通のパッケージですね。

背面にミシン目がついた箱の写真

でも、開くとご覧の通り。内側が説明書になっているのです。化粧品に限らず、このような製品を見かける機会が増えたと思います。

箱を開くと内側に説明が書いてある

こういった製品の説明書は、これまで小さく折り畳まれており、開くのが面倒で読みたいとは思いませんでした。

箱の内側に説明書きを印刷することで、必ず読んでもらいたいことが少なくとも一度は目に入るようになっています。実際、今までは説明書を読まずに捨てていた私でしたが、化粧品の使用方法や注意書きを再確認するようになりました。

余談ですが、FANCLの製品には消費期限を記入するシールがついています。 今までは折り畳まれた説明書を開かないと取り出せなかったのが、写真のように蓋の裏側にあって、すぐに使えるようになりました。便利べんり。

268. 上下が分かりにくいタバコの箱


『タバコもらうね。』『あっ!』

ポトポトポト…

とタバコをこぼしてしまった人もいるのではないでしょうか。この箱は上下を間違えて開けるとタバコがこぼれてしまいます。

上下の判別がしづらいので間違えてしまう

『アルファベットが“H”だから上下が分かりにくいんだよ〜』

と、もちろんその通りなのですが、アルファベットだけでなくパッケージデザインも上下対称になっていることが、上下の判別を難しくしているように思えます。

さらに問題を助長させているのは、スライド式に箱を開けるという点です。通常のハードケースでは、ふたを開けるときに上下に気がつけますが、この箱はスライド式に箱を開けるので、上下を間違えたままでも箱が開けられてしまいます。そして、上下を間違って開けるとタバコがこぼれてしまうのです。

実は上下の判別のために加工をしてあるが分かりやすいとは言えない

この箱には上下を間違えないために押し出し口が矢印のかたちになっていたり、エンボス加工で上下を示してあるのですが、曖昧な表現なので初めて使う人にとっては理解されないかもしれません。上下さえ間違えなければ取り出しやすく面白いかたちだと思うのですが、タバコがこぼれてしまっては台無しです。上下を間違えないようにパッケージデザインを工夫するか、上下を間違えて開けてしまってもタバコがこぼれないようにもう一工夫欲しいですね。

267. ユーザと開発者での視野角の差による誤解釈


最近、若手スタッフが忙しくて、なかなか日記が更新されないので、久々に擦れっ枯らしが出ばってみました(笑)。

上りエスカレーター前の案内板なのに…

写真は家電量販店のエスカレーターの案内板です。これ、「下りエスカレーター」と書かれた赤いボードの奥に見えるのは上りエスカレーターなんです。実は下りエスカレーターは矢印に沿って、写真右に見える食洗機売り場の前を通って反対側に位置しています。「下りはここではないよ」という主旨の看板なんですね。写真では見えにくいですが、直行する向きで「上りエスカレーター」と書かれた黒いボードが吊ってあり、横方向から来た人には「こっちが上り」ということを示しています。

どうしてこういうことになってしまうのか考えると、インターフェイス設計における非常に大事な観点が見えてくる気がします。

おそらくこの写真の位置からもう一歩引いたり、横を向いてみるなどして全体を見渡してみれば、この看板の本来の意図を読み取ることはできるでしょう。しかし、ユーザは通常そうはしません。目に入った部分だけを吟味して解釈しようとしてしまいます。

つまりユーザの認知は開発者が思っているよりずっと、空間的にも時間的にも視野が狭いんだ、ということだと思います。設計者自身はシステム全体を把握した上でデザインします。ただ、ユーザはその極一部だけを目にして解釈する場合があって、そういう時にこのような不協和が起きてしまいます。開発者はより狭い視野でシステムを見直すこと、機械操作の苦手なユーザは、一歩ひいて全体を見渡すことを心がけてみれば、お互いがもう少し歩み寄れるのかも知れません。

266. グローブ+タオル


最近、衣替えを迎えてずいぶん夏らしくなってきました。僕は自転車通勤をしているのですが、暑くなってくるとちょっと動いただけで汗をかいてしまいますね。今回はサイクリングに関わる製品で見つけた、汗をかいたときに助かる工夫についてご紹介します。

これは僕の使用している自転車用のグローブです。手の甲の黒い部分はタオル地になっていて、汗を拭くことが出来ます。それだけなら割と普通な感じですが、実際に使ってみるとこのタオル地がちょうど良い位置だと思うのです。

黒い部分はタオル地

想像してみてください。額の汗を手でぬぐう時どんな仕草をしますか?ちょうど手の甲のタオル地でぬぐうような感じになりますね。うまく考えられた位置だと感じるのは僕だけでしょうか?

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