投稿者: 古田 (page 97 of 103)

344. 日本人に馴染みやすい通話表


 えー、すみません。σ(^^)の不手際で日記番号344が跳んでました。今更番号を詰めるといろいろややこしいので、こっそり久しぶりに古田が書いてみます。

 よく映画なんかで戦闘機パイロットが「アルファ、ブラボー、チャーリー」といった単語を連発していますが、あれって聞き取りづらい無線通話の中で、聞き間違いを起こさないための工夫なんですよね。例えば皆さんも携帯電話なんかで「ビー」と「ディー」は聞き分けにくいと感じたことがあるのではないでしょうか?そんな時でも、「ブラボー」と「デルタ」なら間違いようがありません。聞く方は単語の頭文字だけを拾えば良いワケです。

 AからZまで知りたいという方はWikipediaあたりをどうぞ。かな文字についても定義されてますね。

 さて、先日その変形版に出くわしました。

 実家のBフレッツ工事に立ち会った際、工事業者のお兄さんが、NTTの局内工事担当者と携帯電話で話していて、いきなり「カープ、ベイスターズ、ホークス」などとハッキリした声で唱えだしたんです。数字も混ざっていたので、すぐに何かのIDかパスワードを独自の通話表に基づいて伝えているんだなとわかったんですが、ちょっと感心しました。確かにこの方が個々の単語が日本人に馴染みやすいかも。

 σ(^^)はプロスポーツに疎いんですが、本当にこれでA~Zまで埋められるんでしょうかね?

補足

 宮地さんよりコメントをいただきました。旅行会社は地名バージョン、某自動車メーカーでは自社車名バージョンの通話表があるんだとか。

343. きっとタバコを吸わない人が作ったであろう無印良品の携帯灰皿


私は先日、携帯灰皿を買い換えました。399円。リーズナブルです。

写真1:閉じたところ 写真2:開けたところ
  • [写真1]シンプルで美しい、無印良品らしいフォルムです。
  • [写真2]開けてみた図です。開口部が少々狭い気がしますが、使用上、特に問題は無いと思われます。

1日使って、たっぷり溜まった吸殻を捨てようとしたところ、大きな問題に遭遇しました。この灰皿は、本体が分離しないのです。

写真3:仕方なくつまんで出して
写真4:手が汚れてしまいました

仕方がないので、吸殻を指で1本1本つまんで取り出しました。指先は汚れるし、臭いし、灰はこぼれるし、もう散々です。私の経験上、このような箱型の携帯灰皿の場合、引き出す部分がすっぽり抜けて灰と吸殻を一気に捨てられるものが多かったので、軽いショックを受けました。

そもそも携帯灰皿とは、

  1. ポケット(またはカバン)から取り出す
  2. 開ける
  3. 灰を落とす
  4. 吸い終わったら火を消して吸殻を収納する
  5. ポケット(またはカバン)にしまう
  6. 吸殻が溜まったら捨てる

を繰り返すものです。つまり、この灰皿は「捨てる」プロセスのデザインが不十分だったわけです。 「モノをデザインするときはそれが使われるプロセス(コンテクスト)に沿って考えないといけない」という教訓を再確認しました。

因みに現時点で2週間くらいしか使っておらず、また買い換えるのもしゃくなので、いまだに使っています。 

2007.05.21追記

ご親切な読者の方から、「引っ張れば抜けますよ」とご指摘を頂きましたので、検証してみたところ、なるほど、かなり強く引っ張ると抜けました。結果的に「抜けない」というのは間違いだったわけですが、

  1. 強い力と、抜けた時に中の灰がこぼれないように慎重さを必要とすること
  2. 1.についての注意書きがついていなかったこと

などは、やはり改善が必要なのではないかと思います。

342. お風呂場にうれしい!まるいかたちの意外な利点


これは何でしょう。

この白くてまんまるい物体。皆さんこれは何だと思いますか?

これ、実はせっけんなのです。パッケージのデザインと形のかわいらしさにひかれて購入したのですが、 いざお風呂で使用してみると、この形が実に具合のよいものでした。

●よい具合1:持ちやすい!

せっけんを指で「つかもう」とする前に、てのひらにすっぽりと収まってくるので、濡れた手でもとても持ちやすいのです。 

↑しかく ↑まる

普通の四角いせっけんと比較してみると四角形は指先で支えて持つのに対し、 まるい形はてのひらと指全体で包むような状態となるので、せっけんを持つ手が自然と安定します。

これは子供や小さい手の方にも簡単につかめそうなので、  とても使いやすい形だなと思いました。

●よい具合2:溶け減りが少ない!

お風呂場に置きっぱなしのせっけんというのは、どうにも溶け減りが多く「なんか不経済だな…」と感じていたのと、溶けたべとべとのせっけんで  お風呂場を汚してしまう事がずっと不満でした。

ところが、このまるいせっけんを使い出してからは、いまいましい溶け減りが格段に減ったのです。またまた四角いせっけんと比べてみると、その理由がよくわかりました。 

↑しかく ↑まる

まるい形は、四角形よりもせっけん皿との接地面積がわずかで済んでいます。つまり、それだけ皿に溜まっている水分に触れる部分も少ないのでせっけんが溶け出しにくい様です。

   * * *

ところで、このまるいせっけんは使っていくうちにどうなるかというと、
球体のまま小さくなって行きます。
「最後の方になると薄っぺらくなって使えない」といった残念な状況にならずに、
最後まで気持ちよく使えるのも嬉しいポイントです。

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341. 自転車のブレーキ一体型シフトレバー


僕は家から最寄りの駅まで自転車で通っているのですが、以前乗っていた自転車が壊れてしまった為、最近新しい自転車を購入しました。その自転車に付いているシフトレバーが、変わった機構になっているのでご紹介したいと思います。

写真1

簡単にいうとブレーキレバーとシフトレバーが一体になっていて、レバーを動かす方向によって、ブレーキとシフトチェンジを分けているのです。

写真2

ブレーキは、普通の自転車と同様でレバーを手前に引くとかかります。(写真2)

写真3
写真4

シフトチェンジは、レバーを下(地面方向)に押し込むとシフトアップ、逆に押し上げる(天方向)とシフトダウンになります。(写真3、4)

なお、シフトダウンの際は押し上げやすいように、写真4のような、ブレーキレバーから 二股になった親指用のフックを使って押し上げることができます。

この機構なら、ブレーキレバーから指を離すことなくシフトチェンジが行えます。 例えば、歩行者の急な飛び出しや、信号機の多い繁華街での走行ではこのようなブレーキ一体型シフトレバーが貢献するのではないでしょうか?
当然のことながら、日ごろから急な飛び出し等に備えて、慎重な運転をすることが自転車を乗る者として基本ですよね。

340. わかりやすくなった公衆電話のボタン


横浜市営地下鉄の中川駅に、新旧2台の公衆電話が並んでいました。 新しい機種は古いものに比べてボタンが大きくなり、内側の文字も大きく太くなっています。視力に軽い障害のある方やお年寄りにも、見やすく押しやすくなりました。 

左:旧型公衆電話 右:新型公衆電話

かつてはビジネスマンがよく利用していた公衆電話ですが、今では携帯を持っていない人が利用している姿を見かけるくらいになりました。携帯電話の普及に伴い、公衆電話の利用者は激減したそうです。

出番が少なくなったとはいえ、携帯電話の充電が切れた場合や災害時など、 まだまだ公衆電話のお世話になる機会はありそうです。また公共性が高い設備ですので、 ユニバーサルデザインは重要なポイントといえるでしょう。

最近めっきり数が減ってしまった公衆電話ですが、実は地道な改善が続いているようです。こういった改善はぜひ継続して、全ての人に使いやすい公共設備に進化していって欲しいと思いました。

ご紹介:NTT東日本の福祉対策 http://www.ntt-east.co.jp/ptd/basis/welfare.html

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