私は先日、携帯灰皿を買い換えました。399円。リーズナブルです。

写真1:閉じたところ 写真2:開けたところ
  • [写真1]シンプルで美しい、無印良品らしいフォルムです。
  • [写真2]開けてみた図です。開口部が少々狭い気がしますが、使用上、特に問題は無いと思われます。

1日使って、たっぷり溜まった吸殻を捨てようとしたところ、大きな問題に遭遇しました。この灰皿は、本体が分離しないのです。

写真3:仕方なくつまんで出して
写真4:手が汚れてしまいました

仕方がないので、吸殻を指で1本1本つまんで取り出しました。指先は汚れるし、臭いし、灰はこぼれるし、もう散々です。私の経験上、このような箱型の携帯灰皿の場合、引き出す部分がすっぽり抜けて灰と吸殻を一気に捨てられるものが多かったので、軽いショックを受けました。

そもそも携帯灰皿とは、

  1. ポケット(またはカバン)から取り出す
  2. 開ける
  3. 灰を落とす
  4. 吸い終わったら火を消して吸殻を収納する
  5. ポケット(またはカバン)にしまう
  6. 吸殻が溜まったら捨てる

を繰り返すものです。つまり、この灰皿は「捨てる」プロセスのデザインが不十分だったわけです。 「モノをデザインするときはそれが使われるプロセス(コンテクスト)に沿って考えないといけない」という教訓を再確認しました。

因みに現時点で2週間くらいしか使っておらず、また買い換えるのもしゃくなので、いまだに使っています。 

2007.05.21追記

ご親切な読者の方から、「引っ張れば抜けますよ」とご指摘を頂きましたので、検証してみたところ、なるほど、かなり強く引っ張ると抜けました。結果的に「抜けない」というのは間違いだったわけですが、

  1. 強い力と、抜けた時に中の灰がこぼれないように慎重さを必要とすること
  2. 1.についての注意書きがついていなかったこと

などは、やはり改善が必要なのではないかと思います。