写真は三省堂書店の店内に設置されている検索端末の画面です。何フロアもある大きな書店ではこうした端末で在庫や棚の位置をセルフ検索できると非常に助かりますね。
しかし今まであまり利用したことがなかったこの書店の端末、初めて使った時に混乱をしてしまいました。画面上部には入力欄が「書名」「著者名」「キーワード」の三種類と、送信ボタンとして「書籍検索」「雑誌検索」「電子書籍検索」のやはり三つが配置されています。これらが三つずつなのは全くの偶然で本来関連がないのですが、狭い画面に単純に並べてしまった為に、三つの欄と三つのボタンが一対一で対応付いて見えてしまうのです。つまりキーワードで検索した人がうっかり「電子書籍検索」ボタンで送信してしまう可能性があるわけです。これはレイアウトが悪いのと同時に、送信ボタンに検索種別選択の機能も混在させてしまっている点もよろしくないと思います。検索したい手段を選ぶラジオボタン等を別に配置する方が、こうした公共性の高いGUIでは有効ではないでしょうか(慣れた人を対象にするなら現行のデザインの方が操作ステップが少なくてすむメリットがあります)。
例えばこんな感じです。
2. 検索ワード:
3. 検索ワードの対象:書名で調べる 著者名で調べる キーワードで調べる
電子書籍の対義語という意味で紙の書籍をどう呼ぶか悩ましいですが仮に「一般書籍」として区別してみました。テキスト入力欄は1つに集約してしまえば、入力箇所を間違えた時や、書名で見付からなかったからキーワードでやり直してみようといった時に打ち直さなくて済んで良いかと思います。
逆に他書店の端末ではあまり見かけない工夫として、拗音や促音で使う「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」といった小さい文字が「小文字」のようなモード切替ボタンを使わなくてダイレクトに入力できる点がありました。モード切替の概念は機械操作が苦手な人には壁なのでこれは良い配慮ですね。
みなさんならどんな検索フォームが使いやすいと思いますか?
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