仕事で東海道新幹線N700系に乗ったときのことです。お昼時だったので、大好きな駅弁を買ってから乗り込みました。

席についたら上着を脱いでリラックスしようとしたのですが、駅弁の袋を持ったままでは、簡単に脱げません。ひとまずその袋を置こうかと周囲を見渡したのですが、テーブルを出しては上着が脱ぎにくいし、ひざの上では安定しないので危険です。他に無いかと探していると、テーブルストッパーに目がとまりました。引っ掛けられそうだなぁ・・・と半信半疑で袋を掛けてみると、すんなり掛けることができたのです(写真1)。

写真1.N700系のフック

おかげですぐに上着を脱ぐことができ、おいしく駅弁を食べることができました。

ところで、この便利なテーブルストッパーの“フック”について、以前も存在したのか1つ前の新幹線700系を調べてみました。

まず700系は、分かりにくいですがストッパーの両端に“フック”があります(写真2)。ストッパーの上下が入れ替わっても使えるのですが、『引っ掛けられる』ことが分かりにくい形状になっています。実際私も、すぐに“フック”の存在に気づくことができませんでした。

写真2.700系

一方N700系は、ストッパーの軸に“フック”があります。(写真3)そのためストッパーの向きがどんな状態でも使うことができ、“フック”も1つなのでシンプルな形をしています。

写真3.N700系

こう比べてみると、700系よりもN700系の“フック”の方が目立ち、『引っ掛けられる』ことが分かるデザインになっていますね。

今回のような『ちょっと袋を置きたい』というユーザの利用シーンに、さりげなく答えてくれた“フック”・・・とても嬉しく思います。見かけたらぜひ使ってみてください。