私は最近、運動不足解消のため、巷で人気のサイクリングを始めました。そしてつい先日、東京の自転車乗りの聖地とも言うべき「多摩川サイクリングロード」を走っていたら、こんな道路標示を発見しました。

路面上に「この先凸あり注意」の文字が!

舗装された道なのに凸?と不安に思いながらペダルをこいでいると、その先には緑のシマシマが・・・?

緑色の帯状に塗装が盛られた路面

実はこれ、一般道路のカーブ手前や坂道などによく見られる減速帯だったのです。自動車の場合には、ドライバーに振動等で注意を喚起するといった効果がありますが、それを自転車にも転用したということですね。昨今の自転車ブームにより、歩行者との接触事故が多発しているため、その対策として設置されたようです。

この減速帯に興味がわいた私は、設置した府中市に問い合わせてみました。すると、歩行者からはもっと増やして欲しいといった声があるものの、一方の自転車乗りからは、走りづらいから無くして欲しいといった声が寄せられているそうなのです。

安全の為の設置とはいえ、自転車乗りの快適性だって尊重すべきですよね?例えば、直感的に減速を訴えかけるような視覚効果を、路面にペイントするといった方法も取れたのではないでしょうか(下記リンク参照)。しかし、強制力などの面からは効果に疑問が残るのも確かです。そう考えると結局は、利用者双方がお互いを配慮する気持ちを持つことが、事故防止且つ気持ちよく利用できる一番の方法なのかもしれませんね。

<参考リンク>

164. バーチャルかまぼこ~ペイントだけで減速させる