ある日、友人とランチを食べに行った時の出来事です。

写真1.トイレ全体

食事の前にトイレへ行き、「さぁ流そう」とふたの裏をのぞくと、見慣れたレバーは無く、トイレットペーパーしかありません。

写真2.ふたの裏側

戸惑う私は、辺りを見渡しましたが、水を流せそうなレバーやボタンは見あたらず、流さないと出られないという羞恥心から焦り、呆然と立ち尽くしていました。しだいに空腹な私は、食事にありつけない苛立ちから地団駄を踏んでいると、足元に何やらボタンらしきものを見つけました。

[写真3.踏み込み式水洗ボタン

「もしやこれは・・・」と恐る恐る踏んでみると、水が勢いよく流れました。やっとの思いでトイレから脱出すると、友人達はランチを食べながら楽しい話題に盛り上がり、私は完全に乗り遅れてしまいました。

なぜボタンが見つけられなかったのでしょうか。

まず、このトイレに水洗用のタンクはありませんでした。そのため水を流すためのレバーは、ふたの裏側にあるものだと思い込んでいたのでしょう。しかしその期待は見事に裏切られレバーなどは見つからず、またボタンの位置を示す案内表示も何もありませんでした。
これでは私と同じように流せない人もいますよね。

流したいのに流し方のわからないトイレ。あなただったら、このトイレから無事に出ることができたでしょうか?

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「339. 流し方のわからないトイレ」
http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/339.html