129. わざと道をせまくして事故防止~制約の応用


今日(2001/12/18)の日経新聞朝刊に、愛知県県警が住宅密集地の生活道路のセンターラインを消し、路側帯を広くして、わざと車道をせまくすることで、運転手の緊張感を高めて事故を減らす取り組みが紹介されていました。

結果、事故発生件数が半年でほぼ半減したそうです。車両の平均通過速度も53km/hから46km/hに落ちたんだとか。

#あっ、この測定を行った道路、σ(^^)の大学の割と近くだわ。

人間が無意識的に動的に外界とのインタラクションをしながら行動を決定していることを制約として上手く利用した作戦ですね。やっぱり人は速度標識ではなく、道路のカーブ具合、見通し、路面状況などの状況から走行速度を決めて走っちゃいますもんね。

一時、ある地域で道路に箱が落ちているかのようなペイントを施して、減速させるという手を実施して、かえって危ないと不評を買った例なんかもありますが(σ(^^)の街の市役所の駐車場にはまだ残ってる)、それよりは穏当でデザインとして優れていると思います。

一瞬、道路事情の厳しい都心部ではこういう「贅沢」な取り組みは難しいかも、と思いましたが、渋滞時の混雑が悪化するかどうかとは実は無関係かも、という結論に達しました。あくまでスイスイに走れる時の速度超過を抑えようという話ですもんね。

うん、いい手じゃないですかね。

1 Comment

  1. 164. バーチャルかまぼこ~ペイントだけで減速させる

    先日、久しぶりに市役所に行く用事があったので、以前日記129で紹介した、「道路に箱が落ちているかのように見えるペイント」を撮影してきました。 皆さんの目に…

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