私は昨年から確定申告にクラウドサービスのfreeeを利用しています。レシートを片っ端からスキャナで読み込んでアップロードすると、日付や金額をOCR(画像認識)で読み取って、あとは勘定科目(仕分け分類)だけ指定してやればレシート打ちが完了という大変有り難い機能が搭載されています。

この機能。さすがに100%の認識率とはいかずたまに日付や金額を正しく認識できない場合があります。

freee

この写真は駐車場のレシートを読み込んだものですが、金額は正しいものの日付が間違っています。駐車場のレシートは入庫日時と出庫日時が個別に記載されていたりでまぁよく失敗するジャンルです。それ自体は仕方ないのですが、認識できなかった時にしれっと読み込んだ日の日付を入れてくれるのが困ります。世の中にはまめにレシートが発生した日にスキャンしてアップロードするマメな人もいるかも知れません。唯一そんな人には有り難みがあるかも知れませんが、大多数はそんなことはしないのではないでしょうか?実際には何十枚ものレシートをまとめて取り込んで仕分け作業を連続して行うと思います。その時、こうした画像がズラーっと並んだ画面の中で、認識に失敗していて目視確認が必要なものに目印をつけてくれた方が有り難いのです。認識できなかったことを隠して勝手にそれらしいデータで埋めて素知らぬ顔をするなんて、まるで「報・連・相」のできない部下をもった気分です。認識ができなかった時や、自信がない時は、テキトーなデータを入れるのもいいですが、同時に正直に赤枠でもつけて教えてほしいものです。

これから機械学習を応用した製品がますます世に溢れてくると思いますが、いきなり完全に信頼して全てを任せられるようにはならない場合がほとんどでしょう。そうした場面で人間と機械が協調していくにもはやりこの「報・連・相」が重要な観点になってくるのではないでしょうか。