読者の方から情報を頂きました。今度はアメリカのライターの話です。

以下の写真をご覧下さい。

ライター写真1ライター写真2

これらのライターには、誤って着火してしまうことを防ぐ仕組みがそれぞれ異なった方法で取り入れられています。

左側のライターは、ローレット(ぎざぎざの回るところ)のセンター部に、ローレットよりもやや径の大きなカバーが付いており、押し込みながらでないとローレットを回すことが出来なくなっています。

また、右側のライターも、一見したところは普通のライターなのですが、このままローレットをこすっても、空回りして火花が飛びません。軸の部分に工夫(※)がしてあって、押し込むことによって軸同士がかみ合うようになっているのです。

※中心のフリントの軸は五角形の凸に、ローレットの軸は五角形の穴になっており、噛み合うことによってフリントが回るようになっている。しかし、ローレットの軸の穴の方がやや大きいため、ローレットを押し込んでフリントの軸に押しつけないと噛み合わない。

ライター写真1

皆さんご存じの様に、アメリカでは、裁判で製造者責任を問われ、巨額の賠償金の支払いを命じられることがままあります。また、法規制も相当厳しくなっています。そのため、自動車からこのようなちょっとした小物まで、日本で販売しているものと比べて、フェイルセーフがしっかりしているものが多く見受けられます。

同じメーカーの製品でも、日本で販売しているものには、このようなフェイルセーフ機構が付いていないのが一般的です。確かにコストがかかるとは思いますが、グローバルスタンダードとして取り入れて欲しいものです。

日本では規制も裁判もないからフェイルセーフもなくてもいい、ってのは如何なものでしょうか?