出張でイタリアに行ったときのことです。ホテルでシャワーを浴びているとき、浴室に湯気がこもってきたので換気をしようと思いました。スイッチを探しましたが、それらしきボタンは見あたりません。そのとき写真のように壁の上のからヒモがたれていて、天井にも換気のためと思われる穴があいていたため、そのヒモを引いてみました。
浴室の様子 |
しかしいくら強く引いてみても、換気がオンになりません。よく見るとヒモの横に何か書いてありました。
注意書き |
「IN CASE OF EMERGENCY…」 なんと、非常用の警報スイッチだったのです。私はゾッとしました。下手にオンにしていたら、気持ちのいいシャワーの時間から一転、やっかいな騒ぎになっていたからです。
イタリアに住んでいる知人に聞いてみたところ、このような警報スイッチはイタリアでは普通にあるそうです。しかし日本人の私が、ボタンが見つからない状況であのヒモを見たとき、思い起こしたものは昔よく見た換気扇のスイッチでした。そう、下の絵のような。
ヒモのついた換気扇 |
しかし、郷に入れば郷に従え。警報を鳴らしてから日本ではこうじゃなかったなんて言い訳は通用しません。海外旅行に行く前に、行く土地の文化を予習しておいて損なことはないですね。もっとも、起こしてしまったハプニングも、後でいい思い出になることもありますが。
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