皆さんもお馴染みの自販機。日本には約540万台もの自販機があります。つまり22人に1台!人口あたりの台数では世界第1位です。そんな自販機の親切な機能を紹介しようと思います。

肌寒くなってきた頃、自販機で温かいコーヒーを買おうとした時のことです。ボタンに見慣れない表示を見つけました。

自販機の「準備中」ランプ

「準備中」って何だろうと思いながら、お金を入れてボタンを押しましたが、コーヒーは出てきません。仕方なく他の商品を買いました。その後、しばらくして通りがかった時にボタンを見てみると、「準備中」ランプは消えてコーヒーは買えるようになっていました。

どのような状態から「準備中」と表示されていたのか気になって調べた所、最近の自販機では商品の温度調節中に、購入制限のタイマーを設定し「準備中」ランプを点灯させるものがあると分かりました。そういえばあの時、いくつかのボタンが「準備中」になっていました。季節の変わり目で、冷たい商品から温かい商品へと入れ替えた直後だったのです。以前、「○時○分に補充しました」という貼り紙を見たことがありますが、これではお金を入れれば商品は買えてしまいます。「売切」ランプで対応している自販機もあるようですが、商品が補充してあるのに「売切」表示では、お客さんに悪い印象を与えてしまいます。

私は欲しかったコーヒーが買えずにがっかりしましたが、実は温かくないコーヒーを買って悔しい思いをすることを避けられたのです。この機能のおかげで、温かくないコーヒーや冷たくないコーラを買ってしまう人が減ったのではないでしょうか。

ちなみに今後は、商品の賞味期限が切れた場合にも「準備中」ランプが点灯するそうです。自販機が普及して多くの人が利用する中で、機能はますます充実していくようですね。

参考HP「日本自動販売機工業会ー自販機普及台数ー」http://www.jvma.or.jp/information/2_01.html