38. 「閉」はいつまで押していればいいのか
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2000年5月27日
エレベータの各階のボタンは、押すと各ボタンの照明が点きます。
このことによって、行き先として指示されている階、すなわちこれから止まる階をユーザに伝えている訳ですが、この照明は、「あなたのボタン操作を認識しましたよ」という操作そのものに対するフィードバックにもなっています。
ところで、エレベータにはあと2つボタンがありますね。そう、「開」と「閉」です。これがくせ者です。
たいていのエレベータでは、全てのボタンのデザインは同じデザインテイストになっています。ですから当然どのボタンに対しても同じメンタルモデルを適用しようとします。
しかし、この「開」「閉」ボタンを押したときのフィードバックは、エレベータの種類によって、大きく2つにわかれます。
押したときに、各階のボタンと同様に点灯するものと、何の反応もないものです。
後者では、「上手く押せたら照明が点く」というモデルは、各階のボタンにしか適用できません。同じモデルで接してしまうと、「閉」ボタンを押しても照明が点かないから、ちゃんと認識してくれたのか不安になってしまいます。僕はいつまで押していればいいんでしょうか。仕方ないので閉じ始めるまで押しているしかありません。
たったあれだけしかボタンも機能もないのに、開閉ボタンと各階のボタンとで、想定されるフィードバックに対するモデルを切り替えなければならないのです。
前者のように、「閉」ボタンを押したらボタンの照明が点いて、閉じきったら消える、というように、操作そのものに対するフィードバックが一貫性を持っていれば、自信を持って「閉」ボタンから指を離せるんですけどね。
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